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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

私の思ったことは「私」で話そう

2010-10-06 17:28:58 | 好きな本
スカイラー通り19番地』 読み終わりました。

さっき図書館へ返却してしまいましたが、ほぼ日で連載中の
「おとなの小論文教室」の本日更新の記事を読んでいたら、スカイラー通りの
マーガレットのことを思い出したので、すこしでも何か記しておくことにしました。

おとなの小論文教室の今日のタイトルは
「こども」という印籠ー2、現場にいない人はどこから来るか?

とてもおもしろい考察なので、ぜひ読んでみてください。

「こどもがかわいそうでしょ」とか、「こどもが聞いたらどう思うか」とか、
その場にはいないのに、自分で勝手に、こどもを引き合いに出して、つい優しい自分を
演出してしまいそうになること、私にもなかっただろうか‥と考えさせられました。


スカイラー通り19番地の、12歳の主人公マーガレットが、どうにも我慢できないことは、
話している人はひとりしかいないのに、「わたし」ではなく、「わたしたち」と必ず
二人称で話をする種類の人だと、文中にありました。
夏休みに入れられたサマーキャンプの先生が、まさにそういう人だったのです。
マーガレットはサマーキャンプには当然馴染めず、大好きな大おじさんさんのひとりが
迎えに来てくれるのですが、その後も、何度か「二人称で話す人」が出てきます。

自分ひとりの意見を言うのなら、「わたしは~」でいいはず。
そこを「わたしたち」にして話すことによって、こう思っているのは、私ひとりではなく
みんなの意見なの、ということを表して、優位に立とうとしているのでしょう。


マーガレットと、「こども」という印籠 から教えてもらったことは、自分が思ったことは、
あくまでも自分の意見として、自分の言葉で話しをするということでした。
なかなか難しいです‥





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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-10-08 12:08:43
現場にいない人かぁ・・・(苦笑)
“勝手にかわいそうがるな!”って、面白いなぁ。
「子どもだったら・・・」「あの人だったら・・・」って、
想像力は大切だと思いつつ読んでいたのですけれど
もちろん自分を正当化して優位に立つための口上なら
ちょっと注意しなくちゃですよね(苦笑)

「私は」と「私たち」の使い方は、常日頃感じること多いですよね。
そして「みんな」も。
実は私が苦手としている娘の同級生のお母さんが
「最近はみんな“死ね”とかいうよね」と言います。
「うちは言わないし、言わせないよ」って私が言うと
「ううん、みんな言ってるよ」って。
みんなの中には当然うちの子だって入ってるはずなんだけど・・・
娘に聞いたら「でも、私は言わないよ」って話になって(苦笑)
みんなって、誰や?ってことになったんです。
私は、私の思いとして話してる意識はあるのだけれど
「私」と「私たち」気をつけてみたいと思います。
「スカイラー通り」は、借りて娘が読んで、そのまま返した経緯ありです。
読んでみたいのですけれど。
返信する
Unknown (jasumin)
2010-10-08 13:53:26
ごめんなさい。
「私」が誰かもわからなくては、「私」で語ることはできませんね(笑)
私、でした。
返信する
jasuminさんへ (ruca)
2010-10-08 15:25:54
こんにちは。
ふふ、私、名前なくっても、jasuminさんにちがいないって
わかってましたよー
1行目で、たぶん、って思って、2段落目にきたら
もう確信しました。
だからそのまま返事書いてしまおうって思っていたところでした・笑。

ほぼ日の、小論文教室おもしろかったでしょ?
たまにまとめて読んでいるのですが、考えさせられるものが
多いです~すこし前は、「しあわせにしてあげる」の違和感って
いうのが、興味深かったし。

そうそう、「みんな」っていうのも、意識しないで
使ってしまうし、使われてしまいますねー
それに慣れてしまう感覚は、非常にまずいですよね?
まったく強みも武器も持ってないけど、この身ひとつの
自分で勝負するような、そんな気持ちで、ものを言ったり
書いたりしていきたいです。
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