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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

SHADOW かげ

2014-01-24 17:38:44 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は4年生のクラスでの、読み聞かせ当番でした。
たいていはひとりで2,3冊読むのですが、今日は珍しくパートナー有り
でしたので、思い切って、文字なし絵本に挑戦してみることにしました。
(数日前にこっちのブログにも書きましたが)

もちろん一人の時でも、読み物の絵本にした後に、文字なし、と
いうこともできますが、ペアが居た時のほうが、クラスの雰囲気なども
よくみてもらえるし、感想も聞けるので。

選んだというか、挑戦したのはこの絵本です。


でも、私が持っているのはオリジナルの方なので‥


表紙と、かちっと電灯のひもを引っ張る音と、「ごはんですよー」の
ところにしか文字がないので、英語版の方でもまったくモンダイは
ありません。


教室で読むにあたって、どんなふうに紹介しようかなと考え、
「この絵本はフツーの本と変わっているところが3つあります」という
アプローチを思いつきました。

ひとつめは、カバーをはずすと、カバー絵とは違う表紙絵が
でてくるところ。
ふたつめは、大抵の本は右から左にページをめくっていくけれど、
この本は、下から上へページをめくっていくところ。
そして、みっつめは、3ページ目くらいまで進んくると「あれっ?」と
気がつくと思いますが、声に出さないで、その違いをよーく見ていてください、と
言いました。

そして導入部のところだけ、わかりやすいように、ことばを添えました。

 「かちっ。
 女の子が物置部屋の電灯をつけました。灯りがともり、部屋の中には
 影の世界が現れました」

その次からは、しばらく無言でページをめくるだけ。

上のページでは、物置の中で女の子がものにさわったり、ポーズを
とったり。下のページでは、反転した影が現れますが、ページが進んでいくうちに
下の影のところの背景は黄色になり、忠実に反転されるはずのものが
別のものに変身し、影の世界が暴走しはじめるという内容です。


1冊めの、パートナーさんが読んでくれた『あくたれラルフ』の時から
とても集中して見てくれる子ばかりでしたが、この絵本の時も、飽きたそぶりを
見せる子は見当たらず、影の世界の成り行きを心配したり、おもしろがったり
しているように感じました。

私は私の考えた「ものがたり」をその場面、場面で、ココロの中で読んで
いましたが、見ていた4年生の子たちは、どんなストーリーを「作って」いたのかなー
と思います。想像力を刺激するこういう絵本も、学年とその状況などを選べば
たまにはいいかなと思いました。



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