『ユックリとジョジョニ』 荒井良二 作
森に住んでいる男の子 なまえはユックリ。
ユックリはアコーディオンを弾きながら、上手に歌をうたいます。
町に住んでいるおさげ髪の女の子 なまえはジョジョニ。
ジョジョニはダンスがとても得意です。
二人の暮らす場所は正反対ですが、それぞれがとっても自分の居場所を楽しんでいることが、
ユックリの森の暮らしからも、町の広場で踊るジョジョニからも伝わってきます。だから、ページを繰る
私たちは、こんな森の中で、動物に音楽を聴いてもらいながら生活するのも悪くないなと思ったり‥。
こんなかわいい家が立ち並ぶ町で暮らしたいと思ったり‥するのではないかしら。
軽く目を閉じたふたりの表情と、そのしなやかな体の動きを見ていると、「のびやか」という言葉が
浮かんできます。
この本を開いていると、とっても気持ちがなごんでくるのは、ユックリとジョジョニが作り出した
のびやかな空気に、すっぽりと包まれてしまうからにちがいありません。
先日書いた「イメージの森」の中の作品で、初版は1991年3月1日となっています。15年も前に、
荒井良二さんはこんな傑作を描いていらしたのですね。今さらながらに驚いています。
K市の図書館で検索したら、この『ユックリとジョジョニ』が、文絵とも荒井作品の最初の絵本でした。
(それ以前にも作品はあると思いますが、図書館で借りることができるものでは、ですね)
私が荒井さんの絵本を意識して手にとるようになってから、まだ1年とすこしですが、どの本が「ちょっと昔」で、
どの本が「わりと最近」の作品なのか、まるで気にしていなかったことに気が着きました。検索結果を
よく見てみると、『バスにのって』は1992年の出版で、『はっぴぃさん』は2003年なんですね。
『ユックリとジョジョニ』の、のびやかさと素直さは、すこしも損なわれることなく、荒井良二さんの
いろんな作品の中に、変わらずに息づいているのだと思います。だから、どの「ちょっと昔」を手にしても
「わりと最近」を開いても、同じテイストの同じ心地よさを、味わうことができるのでしょう。
荒井良二さんと、同じ頃に生きていて、【ほぼ】同世代で、よかったなあと思うこの頃です。
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ときどき贈り物としても活躍してもらってます。
ついこのまえも、仕事でくたくたで元気がなく、
そのうえわたしに怒られて参っていたダンナサンにあげました。
(わたしってば、それ以前に、
くたくたなのに、怒るなってね!)
いちおう、わたしがジョジョ二のつもり・・
いろんな年齢のひとが、
どんな気持ちのときに読んでも、
変幻自在で届きますよね
荒井良二さんの物語の登場人物のなまえって、
ほんとーに素敵です。大好き。
お邪魔します♪
明日、とってもとっても 久しぶりに
図書館に行く予定なので rucaさんの所へお邪魔しに来ました いつもは 返すときに また借りて・・・。と 繰り返してたのに、前回はどうしても本を持ち帰れない用事があり、それから 半月くらい借りれていませんでした。
明日は 子供ら3人連れて行けるので 紹介されていた本たち・・・探してみようと思います
ではではお休みなさい
それで、ずうずうしいのですが、rucaさんと同じことを感じたのです!
どれがいつ頃の作品なのか、踏まえてなかったなぁって。
確かに言われてみれば、こちらや『バスにのって』などと
『はっぴぃさん』や『ルフラン…』などは、少し人物像などが違ったり
するのですが…言われなければ気が付かないかも、という程度で。
こちらの作品が、文・絵ともに手がけた最初の作品なのですね。
すでに荒井さんテイストですね、確かに♪同氏のメッセージというものが
ぶれていないということでしょうか。これからもそれを保ち続けていかれるのか
それとも酒井駒子さんなどのように、タッチに変化が訪れるのか、楽しみです^^
そうですね~贈物に最適の絵本かもしれないですね。
ああ、私も15年くらい前なら、夫にプレゼントしよう
なんて思いついたかも。今では、いかにして、欲しい
絵本をプレゼントと称して買ってもらおうか、と
考える日々ですよ(笑)。
見開き両方に三日月が出ている場面がありますよね?
森の夜はまっくらで、町の夜は、藍色で。
あの場面がとっても好きです。
それと、荒井さんのネーミング。私も注目してました。
最近の私のお気に入りは『ルフランルフラン2』に
でてきた双子のナンニモとナンデモ。あと、ポルタに
出てきた「ぶたのタブタブさん」です。
自分の記事を更新するのが精一杯で、なかなかコメント残せず、すいません。でも、旭山動物園へ行ったこととか、キャンプのお話とか、楽しく読ませてもらいました。
私の本の好みはとっても偏っているので、本選びの参考になるかどうかはとっても疑問ですが、そんなふうに言ってもらえると、とってもとっても嬉しいです。
こどもと図書館へ行くのって、ちょっと大変な面もあるけど、思わぬ発見や、借りたい本が多いとき、冊数を「貸して」もらえたりできるから楽しいですよね。掘り出し物?があったら教えてくださいね。
最新記事にも書きましたが、サイン会で、ご本人とも会い、すっかりその魅力にやられてしまい、良二ワールドの虜です(笑)。
Love&peaceのメッセージからも伝わるとおり、それが荒井さんの原点であり、不動のものだという気がひしひしとしています。
TBありがとうございました!
そして、はらぺこの方にもいらして下さり、とても嬉しかったです。
すぐにでもこちらにコメントを、と思いつつ遅くなって
しまいました。
「のびやかなくうき」というタイトルがとてもステキで、
さすがrucaさんと思いました。
『ユックリとジョニジョニ』は荒井さんの絵本の原点
のようですね。
荒井さんが病気をしていた時”ゆっくりとジョジョニ”を
おまじないのように唱えていたのだそうで、荒井さんの絵本の中には、
荒井さんご自身の生きるリズムがあるということを
以前、雑誌で読んで知りました。
荒井ワールドにハマる人は、荒井さんの醸し出す心地よい空気とリズムが
自分の求める呼吸のしかたにぴったり来るからなのかしら?
って、何を言ってるのかのはらぺーにょですが、私も
ジョジョニ、荒井さんの絵本を揃えて行きたいなあと思っています。
rucaさん、また荒井さんの絵本の紹介もよろしくお願いしますね!
追伸;rucaさんのテンプレートは、やはりディスプレイによって
色が違うようですね。
家と会社で違った雰囲気を楽しんでいます。
「荒井さんが病気をしていた時”ゆっくりとジョジョニ”をおまじないのように唱えていたのだそうで」
そんな大変な時期が荒井さんにもあったのですね。
体の、決して大きくない方なので、しかも痩せていらっしゃるし‥つらい時期だったでしょうね。
でも、徐々に回復の「徐々に」をジョジョニに持ってきてしまうあたりは、さすがだなとあらためて思いました。