グルメのけんちゃん

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復興の足かせ

2011年04月03日 | 政治・経済・社会
このたびの東日本大震災において得意先、仕入先、ライバル企業が被災した。製紙工場も多く東北の偉大さを目の当たりにした。

親しかった友人も亡くなった。名前を登録しておいたグーグルパーソンファインダーから訃報が届いた。
未だに電気が通っていない地域、上下水道も届かない地域、少しでも早く春が来て過ごし易くなってくれと願うばかり。でも下水処理が出来ない現状、暖かくなったらなったでまた衛生面も危惧されます。遺体とも面会できず腐敗臭にも悩まされることが想定されます。原発事故が忌々しいです。

日々の経済活動で段々と明らかになってきますが、私が接する業界の方の売り上げ減を平均すると震災前後で約3割ダウンのようです。

【いずれの写真も、いつもお世話になっているオゼキ紙商事㈱の社内です】
それにしても、北関東・東北の製造工場が経済に与える打撃の大きさに驚いています。とりわけ化成品が茨城県神栖市(鹿島コンビナート周辺)に集中しすぎです。
国内の供給能力の減少比率で見てみると

【過酸化水素】三菱ガス化学の鹿島工場が70~80%
ご存知ですか?過酸化水素紙の漂白や半導体の洗浄薬品として使います。印刷物、電子部品を扱うあらゆる産業が深刻な操業ダウンを強いられます。4月中に切れる見通し。

【新聞印刷用インキ原料】丸善石油化学の千葉工場(市原市)が100%
なんと新聞・オフセット印刷用インキの原料となる樹脂を独占していたんですよ!製品供給が1ヶ月程度で止まる可能性があるとのこと。
どちらも輸入に頼らざるを得ないでしょう。

【亜鉛】三井金属の八戸精錬所(青森県八戸市)が65%
住宅や自動車用鋼板の錆止めに使う亜鉛は、仮設住宅の屋根や壁に使うガルバニウム鋼板にも使うため復興には欠かせない金属です。岐阜県や山口県で増産し、輸出中止で切り抜けようとしています。

【銅】三菱マテリアルの小名浜精錬所(福島県いわき市)が32%
電子部品のプリント基板や電気製品をはじめ電線に使われる銅はライフラインの復旧に最も多く使われます。一時電線が盗まれるニュースがあったようにレアメタルで高価な素材なんです。
今は計画停電や部品の供給難で自動車や家電製品の生産が落ち込んでいるから大きな混乱は無いようですが、基礎素材の供給不足が長期化すれば産業界全体の復旧の足かせになる可能性があります。

その他神栖市の工場では、塩化ビニール樹脂(信越化学工業)40%弱、建築用ガラス(旭硝子)30%強、エチレン(三菱化学)20%弱・・・
いずれも基礎素材の集積地です。

東北北関東の復興には地元産業の復活が欠かせません。被災を逃れた西日本が自粛していては復興のスピードがダウンします。警察・自衛隊も各地から動員されているので治安が不安なのかも知れませんが地方自治体の自粛ムードは早期に撤廃して欲しいものです。

自粛するなら防災・原発反対一辺倒の政策論議が歪んだ選挙の方です!!


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