前回のミッションでしぽぽが偶然「NIKKO丼」なるグルメネタを見つけて以来、ずっと気になっていたので本日吟味決行です。今日の行楽は久々優君も参戦で果たしてどんな展開となるか?!
昨日の鬱陶しい雨が今日まで続く予報だったのが、すっかり晴れてくれたので気分爽快。傘の荷物が減ったのは有難いです。
頑張って早起きしたしぽぽと10時に合流して東北自動車道に乗りました。渋滞が全くないのでカーナビの到着予想時刻通りに動けそうです。
途中都賀西方PAで休憩を取って一気に北上。宇都宮から日光方面も渋滞どころか走ってる車は数える程しか居ません。しかし日光って結構距離あるもんだな…。
終点で降りて日光市内へ。さすが観光の街だけあって人通りも賑やかですが、平日なのでストレスになる程ではありません。
さてNIKKO丼は調べによると、どうも数量限定らしく、食材が無くなり次第終了らしいので、パワースポットは後にして先に食事を取るという形にしました。提供している店は東武日光駅前にある「かまや カフェ•デュ•レヴァベール」という洒落たレストランです。駐車場が7台分しかなく、多分パーキングは無理だろうと思ってたらすんなり停められてラッキーでした。この建物、パッと見た感じ、レストランとして建てたのではないな…なんて思っていたら、やっぱり。これは以前は銀行だったそうです。
中に入ると木を基調にしたシャレオツなインテリア。割と空いていたので待たずに座れました。
NIKKO丼はローストビーフ、温泉卵、湯葉、レタスに甘辛のソースを添えた新感覚の丼で結構人気があり、これ目当てで日光に来るお客さんもいるそうです。3人とも同じ丼を注文して、いざ実食!
ローストビーフがとても美味い。意外と白飯と合うものだな…。温泉卵を解いて絡めると全体的にまろやかになり、更に箸が進みますが、個人的に料理が少ないのでアッという間に完食しました。
味はなかなか美味くて満足だけど、これだけの為に来る程ではないかな?
食後のデザートはとちおとめのシフォンケーキ。イチゴがシャキッと新鮮で瑞々しい。酸味と甘味の共演な舌鼓を打って終了。
さて店を後にいよいよ本題のパワースポットを巡ります。
本日は日光でも屈指のパワースポットと言われている、二荒山神社の別宮「瀧尾神社」(たきのおじんじゃ)をメインに、時間の許す範囲で寺社を巡って行こうと思います。さあ彼女は何処まで付いて来れるか!?(笑)
ネットで調べた結果、瀧尾神社はすぐ近くまで車で行ける事が判明。場所的には東照宮の裏山中腹辺りに位置します。
表向きの華やかなビジョンとは壁を隔てたように静まり返る、霊場の様な風景。果たしてどれほどのパワーを秘めているのだろうか?
車はやがて瀧尾高徳水神社の前に到着。
この辺までハイキングコースが整備されていて、参拝者が2~3人、徒歩で訪れていました。
結構色々と研究してるんでしょうか?外人の観光客が来ていたのは意外。何しろここは一般にはあまり知られていない隠れスポットなのです。まずは広場にある瀧尾高徳水神社を参拝。この社は丹生川上神社の祭神の分霊を祀り、災害防止・開運の神として崇敬されているそうです。
霊的な何かを感じてしまいそうなほど不気味な静寂。古きものが古いなりに佇んでいる光景はまるで時間が止まった様にさえ思えてきます。
瀧尾神社の石柱が見えてきました。いよいよパワースポットに足を踏み入れます。弘仁11年(820年)というモーレツに古い時代に弘法大師が創建したと伝えられている二荒山神社の別宮です。日光に於いては最も神聖な場所とさえ言われ、神体である女峰山を遥拝する神社でもあります。その女峰山の女神、田心姫命を祀る、日光三社権現の一つであります。
急な石段を上がって参道を進みます。平日なのか賑わいとは全く無縁の世界。川のせせらぎだけが耳に届きます。失礼ながら「寂れている」という形容が似合っている。
無人の社なのか、変に俗化してない所が素晴らしいです。というかむしろ貴重なスポットかも知れません。
しぽぽも頑張って急石段を上り、参拝に付いて来たのは立派!
名所のひとつ「運試しの鳥居」をくぐります。額束の穴に石を3回投げ、穴に通った数で運勢を決めていた。1個でも通れば良い事があるそうです。今回はバチが当たりそうなので止めときました。
楼門前にて記念にフレームインしました。何やら背後でしぽぽがハイになっています。何か憑いたんでしょうか?
この楼門は総漆塗りの重層入母屋造りで重要文化財。元々はもっと手前の石段を上がった辺りに建っていて、元禄10年(1697年)に現在の場所に移築されたそうです。楼門と拝殿の間隔が異様に近いのはそういった経緯があったためです。
楼門の左右が空っぽになっていますが、明治4年の神仏分離まではここに仁王像が睨みを効かせていたそうです。歩を進めると重要文化財の拝殿があります。神秘的な佇まいに思わず一礼。この拝殿も総漆塗りで入母屋造り。正徳3年(1713年)に建て替えられるまではもっと大きな高床式の建築だった。
その背後が本殿で、これも重要文化財。三間社流れ造りで、拝殿と同じく正徳3年に建て替えられた。気のせいかもしれないけど身体にオーラが降り注いだような気が? この本殿を通して女峰山を遥拝できるように裏手の壁に扉を設けていますが、この様式は全国的にも大変珍しいそうです。
そしてこの地で最も神聖な場所とされる瀧尾三本杉という御神木が圧倒的な存在感で聳えておりました。
樹齢250~300年だそうで、習わしとして枯れた先代の杉は撤去しないそうです。鳥居を建て、石柵で囲った特別なエリアで、弘法大師修行時代に田心姫命が現れた場所と伝えられています。
その三本杉の傍らにひっそりとかかるのが「無念橋」。この橋を渡ると俗世間との縁が切れるとされていますが、一方自分の歳の数の歩数で渡ると、女峰山頂奥宮まで登ったのと同じ意味となり、願いが叶う事から別名「願い橋」とも言われるそうです。
他には酒の味がするという「酒の泉」、愚生には縁のない安産霊験の「子種石」などの見所があります。
ここは正しく別世界。次元が違うパワーが漲ってるように受け止めました。見応えは存分にあるので、日光に行った際は是非ともこの社を参拝される事を強くオススメします。
行けるかどうか不安だった瀧尾神社も無事参拝できて、パワーというより達成感みたいなものを感じました。
お次は前回行ってなかった二荒山神社です。おっとここで彼女の「車で休んでる」宣言が出ました(笑)
という事で、睡眠時間が僅かだったしぽぽは車で寝ててもらって、ウチら男二人で参拝に向かいます。
これまたデカい神社だ。どうも境内は出入り自由なので拝観料は必要ないみたいです。
どうやら縁結びと関わりがあるらしいが、自分はあまり興味が無いので、とりあえずちゃんと参拝はしよう。平日とあって観光客も疎らなので余計に広く感じます。今日は外人さんをやたら見かけるな。
お賽銭と共に参拝を済ませ、御朱印を頂く事にしました。社務所で番号札を渡され暫く待ちます。昨今御朱印ブームなのか、受付も合理的にシステム化されてるのが何か滑稽に感じてしまう(笑)
さっき瀧尾神社の参拝をした旨告げると、その御朱印も記してくれました。瀧尾神社の御朱印は何処にも案内がないので、申し出た方が良いです。
お次は隣に在る輪王寺の別院「大猷院」を拝観します。大猷院(たいゆういん)は徳川3代将軍・家光公の廟所で、「大猷院」とは時の天皇から賜った家光の諡号(戒名)なのです。慶安4年(1651年)、家光公が亡くなる間際に残した「死後も東照大権現に仕える」との遺言の遺志を受けた4代将軍家綱公の命によって、その翌年より着工、僅か1年余で完成させた。
白と金を基調にした配色の東照宮に対し、こちらは黒と金という引き締まった見事な景観です。
拝観料550円を払って中へ進むと、早速「仁王門」をくぐります。大猷院の入口となるこの門は切妻造り、銅葺きの八脚門で重要文化財。
高さ約3mの金剛力士像が門を守っています。カラフルで絵的にも見栄えがしますね。
お次は「二天門」ですが、うっ…何と修理中(呆)…。無念にも白い覆いで全貌が隠されてしまって雄姿を拝む事が出来ません。故に二天門画像は残念ながらカットです。早くもリベンジ確定か?(笑)…でもここに鎮座する二天、持国天・広目天と風神・雷神を見る事が出来ます。
ライトアップされた極彩色の迫力に息を飲みます。持国天・広目天が居る所から二天門と言われますが、残りの増長天・多門天が居ないのは何故だろう? 持国天は東の方位、広目天は西の方位を守護するとされているそうだ。これは一体何を意味するのだろうか?
風神・雷神は凄味を効かせていながらもどこかしら滑稽に見えます。石段を登って行くと、今度は「夜叉門」が見えてきます。東照宮には行っても、実際ここまで上がってくる観光客は少ないのだそうです。
見た感じは東照宮に似ていますが、配色が違うのは家光公が模倣を嫌ったためと言われている。
この夜叉門は牡丹の装飾が多いので別名「牡丹門」とも言われます。ここには他に例を見ない4躰の夜叉が集結しています。
ビダラ・アバツマラ・ケンダラ・ウマロキャの4躰は東西南北を表し霊廟を鎮護しています。
ここから先は内部を一般公開していないので外観だけをガン見して順路を進みます。
大猷院の中では一番小さい唐門は二脚門形式で重要文化財。間口が1.8mしかありません。そして大猷院の核心へ。
この伽藍は拝殿・相の間・本殿から構成され、承応2年(1653年)に造営された国宝!
伽藍の正面は家康公の墓所の鬼門の方角を向いて建てられています。大猷院そのものは東照宮の方角に向いていて、これは家康公に対する家光公の強い思慕の念を表しています。
皇嘉門は中国の石造建築「竜宮造り」を木造に応用したもの。よって「竜宮門」とも呼ばれます。この皇嘉門の奥に家光公が眠っています。没後350年で初公開されたそうですが、是非見てみたかったと悔やまれてなりません…。
それはそうと車内で待機のしぽぽは大丈夫だろうか!?…もしかして車内で熱中症にかかってグッタリ!なんて事態にはなってないだろうか?と心配が過りLINEで連絡したら生きていた!…爆睡していたらしいです。「時間は全然平気だからゆっくり見てきて~」との事。
そんじゃもう少し放置しましょうか(笑)…時計をみたら既に16時。トリの東照宮はどうしよっか?
見てもいいんだけど拝観料1300円(汗)…やっぱり躊躇してしまうプライス。でもせっかく日光来たんだから見て行こうか?
境内でプチミーティングの末、仕上げに東照宮も参拝していく事になりました。しかし時間が迫っている!
最終入場時間16:30で閉門17:00という微妙なタイミング。現在16:15…。走れ!(笑)
流石にこの時間ともなると参拝客は殆ど居ません。正しく前代未聞の「東照宮・貸切状態」(笑)
三猿などの見所も邪魔される事なくゆっくり観察できます…ってゆっくりもしていられないけど(汗)
ウワサによるとこの唐銅鳥居の真下チョイ手前辺りが東照宮最強のパワースポットだとか。しかし不気味な程に人が居ないと逆に寂しさすら感じます。
ハイライトの陽明門。いつもなら他人の頭が一杯フレームインしちゃう所だけど、今日はイイ画が撮れました。
閉門時間は刻一刻と迫っていますが、しっかり御朱印は頂戴しました。境内も広々としていてヒトリジメ状態ってのは貴重だ!
いつもは人だかりが出来てる人気の「眠り猫」もヒッソリ静まり返っております。
東照宮に行くなら平日の閉門前がオススメかも?(笑)…とここでレアな見所を発見。こんな所に居ましたか。
陽明門の前の石段脇にチョコンと居る「飛び越えの獅子」です。こんな遊び心も東照宮ならでは。
さて、時計と相談するとまだ若干余裕がありそうなので、あの有名な「鳴龍」を見て行く事にしました。
天井に描かれた龍の下で拍子木を打つと、あたかも龍が鳴いているかのような残響音が轟きます…と解説実演してくれるのですが、ここの中の人達は耳がおかしくならないのかと心配になります。御朱印を貰う際ここは寺院であると教えてくれました。神社の境内に於いて寺院があるというのは珍しいなと感じました。二社一寺云々ってこういう事か…。等と余韻に浸ってる暇は無いので半ば駆け足で境内を巡ります。
ヤバイヤバイ閉門10分前だ。監禁されちまうよ(汗)。後ろ髪を引かれつつ足早に入口へ戻りました。
やれやれ、今日の世界遺産巡りは結構中身が濃かったですね。でもこんだけ周っても完全制覇でない所が凄い。こいつは日を改めて再訪せねばなるまいか?
駐車場に戻ったらこっちも貸切状態でした。車内のしぽぽは元気だった(笑)…すまんね放置しちゃって。
って事で、これにて日光パワースポット巡りは無事終了!…帰りのシーメーはドウスル?…最後の議題でスッタモンダしましたが、結論が出ないまんま車は日光を離れます。で、結論は「まあ場面でどっかのタイミングで何とかなるんじゃね?」でした(笑)
日光宇都宮道路から東北自動車道に入ります。気が付けばもう陽が傾いている。まずは休憩&お土産timeで佐野SAへ寄りました。
自分はすかさず佐野ラーメンを所望。NIKKO丼から何も食ってないから思わず飛びついてしまいました。
思わず「いいね!」しました(爆)。まあ腹減ってれば何でも美味し!この麺の腰は実にイイ!。ついでにお土産にお菓子と漬物を購入。
もう外は真っ暗です。こんな時間に瀧尾神社なんて行ったら危険かもね。車は久喜インターで下り、シーメーはインドカレーにしようか蕎麦にしようか色々案が出たが、議論が廻った結果、回転寿司に決定(笑)…街道沿いに「がってん寿司」の看板を見つけて腰を下ろしました。
ここって皿の色で値段違うタイプなのね。計算めんどくさそうだ(笑)。流れてくる寿司を取る度に皿の色をチェック(笑)
で、お目当てのウニはやっぱり一際高価な金の皿に鎮座していました。仕方ないか…。
もうこのウニの美味さにはKO!思わずオカワリしてしまった(汗)。3人とも満足できましたが、お会計は結構な額逝っちゃいました…って俺だけか(爆)
情報量が多いだけに日記もダラダラ長くなってしまいましたが、ようやく全てが終わって無事撤収となりました。