友人に誘われ、近所の町屋のギャラリーに、障害のある人たちの
書の展示を見に行った。
商店街に面した町屋「大野邸」は、数年前に大掛かりな改修を行い、
古い梁と新しい白木の床がマッチした、すてきなところです。
簡素で力強い内装に、今日の、書の、なんて映えてたことでしょう
作品はどれも白い紙(100cm平方くらい)に太~い筆で一文字ずつ
書いてあります。
写真は、玄関上がってすぐ目に入る吹き抜けの囲炉裏のあるスペースに
あった『凱』。
凱ってどんな意味だろう。
今辞書で調べると「戦いのかちどき。勝ちいくさ」と書いてある。
誇らしげに勝利の旗を振る様子?
それとも、パリに行って「凱旋門」を訪れたとか?
あんがい「難しい字を知ってるでしょ」って威張って書いてたり?
漢字って、集中して見ると、いろんなイメージが頭の中を
駆け回って、おもしろい。
『忘』という作品では、一画目の縦棒が花火みたいに散ってて、
まるで「しまったー」と言ってるみたいだし、
『促』は文字というより抽象画のようで(友人は余白がいいと絶賛)、
『雨』も『栗』も『沈』もそのほかの作品も全部すごくイイの
囲炉裏端でお茶をいただきながら、相客の障害を持つ子どものお母さん
たちの会話を聞いてると、医療費控除や障害者支援の申請などについて
情報交換をしてた。お子さんたちは20歳くらいか。
うちの次女は発育が遅くて、風邪でかかった小児科医から紹介されて
市の福祉通園センター内の診療所に2歳まで通っってました。その後は
単なるすごーく発達の遅い子だったということでその施設とも縁はな
くなりましたが、あの頃、訓練のお部屋で一緒だったよそのお母さんたちから
「追いついたさんやったんやねぇ、よかったねぇ」と言われました。
「追いついたさん」とは、その後どこでも聞いたことがない言葉です。
もしかしたら「追いつく」んじゃないか、と祈るような気持ちで
訓練に通ったことがさっきのお母さんたちにもあったことでしょう。
『凱』の旗を元気よく振り回していてほしいと心から思いました。
書の展示を見に行った。
商店街に面した町屋「大野邸」は、数年前に大掛かりな改修を行い、
古い梁と新しい白木の床がマッチした、すてきなところです。
簡素で力強い内装に、今日の、書の、なんて映えてたことでしょう
作品はどれも白い紙(100cm平方くらい)に太~い筆で一文字ずつ
書いてあります。
写真は、玄関上がってすぐ目に入る吹き抜けの囲炉裏のあるスペースに
あった『凱』。
凱ってどんな意味だろう。
今辞書で調べると「戦いのかちどき。勝ちいくさ」と書いてある。
誇らしげに勝利の旗を振る様子?
それとも、パリに行って「凱旋門」を訪れたとか?
あんがい「難しい字を知ってるでしょ」って威張って書いてたり?
漢字って、集中して見ると、いろんなイメージが頭の中を
駆け回って、おもしろい。
『忘』という作品では、一画目の縦棒が花火みたいに散ってて、
まるで「しまったー」と言ってるみたいだし、
『促』は文字というより抽象画のようで(友人は余白がいいと絶賛)、
『雨』も『栗』も『沈』もそのほかの作品も全部すごくイイの
囲炉裏端でお茶をいただきながら、相客の障害を持つ子どものお母さん
たちの会話を聞いてると、医療費控除や障害者支援の申請などについて
情報交換をしてた。お子さんたちは20歳くらいか。
うちの次女は発育が遅くて、風邪でかかった小児科医から紹介されて
市の福祉通園センター内の診療所に2歳まで通っってました。その後は
単なるすごーく発達の遅い子だったということでその施設とも縁はな
くなりましたが、あの頃、訓練のお部屋で一緒だったよそのお母さんたちから
「追いついたさんやったんやねぇ、よかったねぇ」と言われました。
「追いついたさん」とは、その後どこでも聞いたことがない言葉です。
もしかしたら「追いつく」んじゃないか、と祈るような気持ちで
訓練に通ったことがさっきのお母さんたちにもあったことでしょう。
『凱』の旗を元気よく振り回していてほしいと心から思いました。