【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

年忘れの穏やかな時間

2016-12-23 18:15:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編













 穏やかな、風のない、真珠のような
灰色がかった日だった事をアンは覚えていた。
周りは侘びしい茶色と紫の 11月 の景色で、
雲の裂け目から太陽が射し出ている所は、
高台や坂がそちこちに
日光のつぎを当てていた。                 
                【「炉辺荘のアン」 第29章】


















   こんな薔薇色の空で明けた今朝。太陽は出たり入ったり。
  太陽がカ~ッと照り付けたと思えば、灰色の雲。

   かと思えば、雨がぱらつく不安定な天気になっています。
  気温は、これでも暖かい方でしょう。昨日程ではありませんが・・。
  








【珈琲ケトル(日本製) & ネルドリップポット(ハリオ)】


【ネル(ハリオ)】




     さて、遅ればせながら私も、
    ネルドリップで珈琲を淹れる事となりました。
    およそ、1ヶ月になるでしょうか。

     元々、ネルドリップポット(ハリオ)は持っていましたが、
    長い事、無用の長物と化していた物です。
    持て余し気味だったポットは、ポプリ入れにしてみたり。

   ネルドリップを始めた最大のきっかけは、
  失っていた、ウッドネックが意外な所から見つかった事。

   注ぎ口の細い、珈琲専用のケトルも準備しました。
  メイド・イン・燕です。

   肝心のネルも今では簡単にネットで買えますものね。
  そんなこんなで。『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。

   その珈琲の味は、言うまでもありません。
  今までのどれで淹れた珈琲よりも美味!!

   尤も、新品のネルは珈琲を入れたお湯で20分煮沸したり、
  終了後は、ネルを十分に洗い、清水を入れた水に浸けて
  冷蔵庫に保存という手間がありますけれど。

   しかしながら、それらはほとんど苦になりません。
  その手間さえも楽しんでいます。
  丁寧に淹れた珈琲だからこそ、格別な味なのかも知れませんね。

映画 「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」

2016-12-14 19:38:35 | 映画の香り














   今季一番の寒波がやって来ているようですね。
  室内にいると、それほどでもありませんが、
  外に出ると、風の冷たさにびっくりします。

   今年の冬は、これまでそれ程の寒さを感じずに来ましたが、
  週末に向けて真冬並みの寒さになるとか。

   尤も来週になれば、再び暖かくなるそうですが。
  暖かかったり寒かったり。体調管理には気を付けなければなりませんね。








 







   
   さて、昨日は本当に久し振り、映画を観て来ました。
  メリル・ストリープとヒュー・グラント主演のこの映画は、
  予告段階から絶対に観ようと決めていたものです。

   メリル・ストリープの映画は、これまで何度か観ましたが、
  今回も相変わらず素晴らしかったです。

   演技達者な彼女の役は、実在したソプラノ歌手、
  フローレンス・フォスター・ジェンキンス(1868~1944)。

   ソプラノ歌手となっていますが、
  その実態は? と言いますと・・実は、稀に見る音痴なのです。

   とは言え、人一倍、音楽に対する情熱があり、
  音楽の持つ力を心から信じている・・。

   音楽があったからこそ、重い病気があるのに(梅毒)、
  ここまで生きて来られたとも。
  (医師もここまで生きているのが信じられないと言っていました)

   そして、夫を演じるヒュー・グラントもコミカルで紳士的、
  陰になり日向になり妻を支える献身的な役が、ピッタリでした。
  尤も、(それなりに)訳アリではあったのですが・・

   伴奏担当のサイモン・ベルハークも、コミカルで
  重要な役どころを担っていて、憎めないキャラ。
  ピアノの腕前も素晴らしかったです。

   前述のソプラノ歌手の話に戻りましょう。
  彼女の十八番は、モーツァルトの 「魔笛」、第2章のアリア。
  超絶難曲と言われているものです。

   その曲を彼女は必ず歌う訳ですが、
  音程の外れた高音が、キンキンと響き渡ります。
  観客は、最初ビックリし、やがて笑い、頬を膨らませる・・。

   しかしながら彼女自身は、大真面目に取り組んでいましたから、
  そんな反応さえも、音楽を楽しんでいるのだと心から信じて疑いません。
  同時に彼女は、観客達の笑顔が大好きだったのです。

   尤も、不思議な事に、いつの間にか観客も
  彼女の魅力に、どんどん引き込まれて行くのですが・・。
  勿論、私自身も。

   そうそう、音楽の殿堂、カーネギーホールで行われた、
  リサイタルの観客動員は、未だに破られていないそうですね。

   それにしてもリサイタルの行なわれた1944年と言えば、
  第二次大戦の末期。当時の日本と比べ、アメリカの豊かさと言ったら・・。

   各所で流されるBGM 。
  クラシックな映像と衣装やセットと相まって、
  たっぷり雰囲気を味わわせて頂きました。

   どこかしら切なくて・・それでいて楽しくて。
  素晴らしい映画でした。

キラリ、自己主張

2016-12-09 23:27:12 | 私の手作り夢時間



【ネックウォーマー】








1年また1年と、時は彼女の前を通った。
春の菫の匂う谷 ―― 夏の花 ――
秋に歌う樅の木 ――
冬の夜の銀河の淡い炎 ――
静かな新月の四月の空 ――
月光に向かうロンバーディー杉の
妖精のような美しさ ――
十月の黄昏時に淋しく落ち散る木の葉 ――
果樹園の月の光 ――
ああ人生にはまだ美があった ――
人間の情熱のあらゆる汚点しみの
向こうに不滅の美が。        
                  【「エミリーの求めるもの」 第26章】










【12月の紅葉(もみじ) ~ 借景】








   太陽が燦々と降り注いでいた昨日までと違って、
  今日は、日光を出し惜しみする、いかにも冬らしい空になりました。

   空は冬らしいのですが、
  最近では12月と言っても、なかなか冬枯れとはなりません。

   さすがに我家の紅葉は、ほとんど散ってしまいましたが、
  お隣は、まだまだご覧の通り。

   それにしても、色取りどりの美しい落葉。
  アスファルトの道路でさえなければ、そのままにして置くのですが、
  そんな訳にも参りません。連日、落葉の掃除に追われています。

   さて、話はガラッと変わって冒頭の写真。
  (レースで良く編んでいましたが)勿論、ランプや壺のカバーではありません。
  実は毛糸で編んだ、「ネックウォーマー」 です。   

   ところで今、この写真を見て自分でも驚いたのですが、  
  随分、首回りが小さく感じられますね。
  でも、実際はそんな事はありませんので、ご心配なく。

   ゴム編みですので十分、余裕はあります。
  写真の撮り方も悪いのですが、二重折りにすれば良かったですね。

   兎にも角にも、首元が寒い時に重宝しますし、
  これから色違い(ワイン色)でも編むつもりです。