6月2日の映画美学校の音楽美学講座レポート。
今日はいつもと違うこと&素敵な予感が2つあった。
いつもと違うこと1つめは、揺れた。講義中に地震があった。
美学校の建物が古いせいなのか、揺れる前に地響きがして怖かった。
2つめはいつものように教室でスタンバっていたら
いつもと違う人たちが入ってきた。
テレビカメラのクルーと番組スタッフだった。
講師である菊池成孔氏が7月6日放送の
情熱大陸に出演するという事を本人の日記で読んでいたけど
まさかホントに今日来るとは。
これから1ヶ月間、情熱大陸のカメラマンやスタッフが
菊地さんに密着するらしい。大変そう、でもそんな生活は面白そう。
しかし私なら数日でうんざりしそうだが。
放送が楽しみ。それにしても、この番組はメジャーで知名度も高く
人物描写の内容にも魅力があるようだ。
周りの人から「○○という人を情熱大陸に出ていたのを観て
知ったとか、好きになった」などという言葉を何度か耳にした事がある。
素敵な予感、、、
何度か見た事のあるこの番組の売りが「情熱」なのだとしたら
初めて目の当たりにした番組スタッフの動きや話し方などの様子や、
1ヶ月アーティストに密着するという腰のすえ方から、それは垣間見られた。
思えば公式発売日の数日前に手にした「憂鬱と官能を教えた学校」の
初めのページを読んだ時、バークリーメソッドの講義録でありながら
稀有なジャズメソッドの教則本といった内容で、
実際にこれとほぼ同様の講義をこれから受けるという事に対する期待と
映画美学校でそれを学ぶ、という事自体にも
潮流のような力を感じていた。
世界が広がり、楽しくなるような音楽に限定されない広範囲の教養
(言語学、精神分析学、記号学、現象学etc…)が
ジョークと共にいたるところに織り込まれ、
時にはその概念に楽理自体がアナロジーされたりする。
かつポップな軽さも持っている。
実際に菊地さんの講義には音楽のようにグルーヴとダイナミズムがある。
彼の講義を一度でも経験した人はわかると思うけど
聴講していると本人の強いエネルギーと共に
(生への肯定力というか・笑)超人的な頭の回転の速さと記憶力、
物事に対する思慮とが伺える。そして常に人を楽しませようとしている、
それが生徒であっても。講義中、終始起こる笑いには
そのことを表していると思う。
こんな風に相手に呼応するテレパシー(!)を持っているような
アーティストの存在と共に、
そういった教え方をする教師に出会えるのはとてもラッキーだ。
今日の音楽美学講座のテーマはテンションと
リ・ハーモナイズ(=コードの付け替え)
DCPRGの曲、ミラーボールズを裏コード進行へとリハーモナイズしてみる。
菊地さんがリハーモナイズ前とどちらが好きか皆の挙手で確かめる。
結果は半々。音楽的趣向というのはそういう事になっているらしい。
そして私はやはり裏コードのケーデンスが好きなのだった。
1度ずつ下降していく響きを含む進行。これはジャズに近いそうだ。
以前書いていた音楽の物語性という日記に
そういった嗜好性が記してあったしこうも書いてある。
『一つは半音ずつの下降について。これは昨日も書いた
ジョビンのchildren's gameにも使われているフレーズなのだ。
私はそこに「奇妙な魅力」を感じていた。もしかして、
何かの恣意的からくりがあるのかもしれなくて、そこに私が感じる
この曲への魅力が潜んでいるように思えてきた』
こうして当時素朴な疑問だった色々な謎が理論によって検証されていく。
それと講義の途中でさらっと触れられた事に気持ちが動いた。
「リズムにもドミナントという概念(役割)がある」と言っていた。
そしてこれはまだ仮説で理論的証明には至っていないとのことだった。
気になったのでメモ。
コード世界の概念の学習も終わりに近づいている。
もうじきモードの世界に入る。
マイルスデイビスにお近づきになれるだろうか。
また新たな世界を知ることが出来る「素敵な予感」パート2。
「テンション」の部分で私の当講義における
「無知ゆえの日々、目から鱗なお祭り騒ぎ」的な
ところも一段落してきたように思う。
残念なような寂しい様な気もするが
きっとここからは良くも悪くも一歩前進なのだろう。
それと、テンションのついたコードの響きに対して
コレコレ!というものがあった。
あるCDのレビューを読んでいたら
今回書いた菊地さんの事と少しかぶったのでメモろうかと思う。
長くなりそうなので更新はまた次回に。
今日はいつもと違うこと&素敵な予感が2つあった。
いつもと違うこと1つめは、揺れた。講義中に地震があった。
美学校の建物が古いせいなのか、揺れる前に地響きがして怖かった。
2つめはいつものように教室でスタンバっていたら
いつもと違う人たちが入ってきた。
テレビカメラのクルーと番組スタッフだった。
講師である菊池成孔氏が7月6日放送の
情熱大陸に出演するという事を本人の日記で読んでいたけど
まさかホントに今日来るとは。
これから1ヶ月間、情熱大陸のカメラマンやスタッフが
菊地さんに密着するらしい。大変そう、でもそんな生活は面白そう。
しかし私なら数日でうんざりしそうだが。
放送が楽しみ。それにしても、この番組はメジャーで知名度も高く
人物描写の内容にも魅力があるようだ。
周りの人から「○○という人を情熱大陸に出ていたのを観て
知ったとか、好きになった」などという言葉を何度か耳にした事がある。
素敵な予感、、、
何度か見た事のあるこの番組の売りが「情熱」なのだとしたら
初めて目の当たりにした番組スタッフの動きや話し方などの様子や、
1ヶ月アーティストに密着するという腰のすえ方から、それは垣間見られた。
思えば公式発売日の数日前に手にした「憂鬱と官能を教えた学校」の
初めのページを読んだ時、バークリーメソッドの講義録でありながら
稀有なジャズメソッドの教則本といった内容で、
実際にこれとほぼ同様の講義をこれから受けるという事に対する期待と
映画美学校でそれを学ぶ、という事自体にも
潮流のような力を感じていた。
世界が広がり、楽しくなるような音楽に限定されない広範囲の教養
(言語学、精神分析学、記号学、現象学etc…)が
ジョークと共にいたるところに織り込まれ、
時にはその概念に楽理自体がアナロジーされたりする。
かつポップな軽さも持っている。
実際に菊地さんの講義には音楽のようにグルーヴとダイナミズムがある。
彼の講義を一度でも経験した人はわかると思うけど
聴講していると本人の強いエネルギーと共に
(生への肯定力というか・笑)超人的な頭の回転の速さと記憶力、
物事に対する思慮とが伺える。そして常に人を楽しませようとしている、
それが生徒であっても。講義中、終始起こる笑いには
そのことを表していると思う。
こんな風に相手に呼応するテレパシー(!)を持っているような
アーティストの存在と共に、
そういった教え方をする教師に出会えるのはとてもラッキーだ。
今日の音楽美学講座のテーマはテンションと
リ・ハーモナイズ(=コードの付け替え)
DCPRGの曲、ミラーボールズを裏コード進行へとリハーモナイズしてみる。
菊地さんがリハーモナイズ前とどちらが好きか皆の挙手で確かめる。
結果は半々。音楽的趣向というのはそういう事になっているらしい。
そして私はやはり裏コードのケーデンスが好きなのだった。
1度ずつ下降していく響きを含む進行。これはジャズに近いそうだ。
以前書いていた音楽の物語性という日記に
そういった嗜好性が記してあったしこうも書いてある。
『一つは半音ずつの下降について。これは昨日も書いた
ジョビンのchildren's gameにも使われているフレーズなのだ。
私はそこに「奇妙な魅力」を感じていた。もしかして、
何かの恣意的からくりがあるのかもしれなくて、そこに私が感じる
この曲への魅力が潜んでいるように思えてきた』
こうして当時素朴な疑問だった色々な謎が理論によって検証されていく。
それと講義の途中でさらっと触れられた事に気持ちが動いた。
「リズムにもドミナントという概念(役割)がある」と言っていた。
そしてこれはまだ仮説で理論的証明には至っていないとのことだった。
気になったのでメモ。
コード世界の概念の学習も終わりに近づいている。
もうじきモードの世界に入る。
マイルスデイビスにお近づきになれるだろうか。
また新たな世界を知ることが出来る「素敵な予感」パート2。
「テンション」の部分で私の当講義における
「無知ゆえの日々、目から鱗なお祭り騒ぎ」的な
ところも一段落してきたように思う。
残念なような寂しい様な気もするが
きっとここからは良くも悪くも一歩前進なのだろう。
それと、テンションのついたコードの響きに対して
コレコレ!というものがあった。
あるCDのレビューを読んでいたら
今回書いた菊地さんの事と少しかぶったのでメモろうかと思う。
長くなりそうなので更新はまた次回に。