言葉による音楽的な日々のスケッチ

作曲講座受講日記と、言葉による音楽的日々のスケッチを記録

カラス、何故鳴くの?

2007-10-20 01:19:49 | PIANO
先週末、出掛ける前の夕方にピアノを弾いていたら、
聞き慣れた鳥のさえずりに違和感を感じて手を止めた。


大音量のカラスの声が可愛い小鳥たちに負けじ、
とでもいうようにカァカァ加わっていた。

??



窓を開けてピアノを弾いているときには小鳥達のさえずりと
一緒になることがよくあって、麗しい演奏に、つい
野鳥も歌い出す、、、といったディズニー的な
いい話ではないけど


周波数なんかと関係があるのか(?)ピアノを弾くと
たしかに鳥の声が呼応するように、
(子供の頃に飼っていたインコもそうだったっけ)
賑やかになることは多いからいつもなら気にならないところ、
カラスの鳴き声が加わって少し調子が狂う。
手を止めて窓の外を見る。
カラスの姿は見えない。



特別な好意も嫌悪感もないけれど、
あの「カァカァ」という声は幾分けたたましく、
お世辞にも美声とは言い難いし少なくとも
音楽と相性がいいとは言えない、、


カラスの声は段々と近づいて大きくなって来て

まーいいや、と弾きながら
(そのとき弾いていたのは自作の曲だった)
カラスの歌声の初参加は私の曲に対するブーイング??と思ったり、

美声ではない大きな鳴き声のせいで弾き難かった。
続くなら窓を閉めよう、と思っていたら



ツッタカツッタカタ~って音。ダンスでもするみたいに
屋根を伝う軽快な足音。



カラスが隣の家の屋根の上に
チョンチョンとギャロップみたくして
駆け上がっている姿が見える。ヤツは
一番上まで登って風見鶏みたく誇らしげに止まっていた。




邪魔するためにこんなに近づいてきたの?



考えていたらカラス、鳴くのをやめた。
弾きながら観るとじ~っと身体を止めて、
音のするこちら側に身体をむけている。時々、
小首を傾げたりするさまは何かを考えて
音楽に耳を傾けている様に見えなくもない。
カラスは知能が高いことで知られているせいかな。

ピアノを弾いているとき、無心になる、という
イメージがあるかもしれないけれど
(無心になるときもあるし、
常にそうあるほうがいいのかもしれない)

実際は練習時に色々なことを考えていたりする。


私が演奏に対して不真面目なのか集中力がないせいなのか、
いつも以上に想像力が膨らんで、普段は
考えないようなことを普段と違うように考えて
あーそうだったのかーとひとりごちたりすることも
少なくない。

料理しながら考えるとやけに集中するとか、

動いている身体がしている事と別のことを考えると、
普段と思考回路や目線が変わる事もあるようで、


「小鳥のさえずりが、楽しげに音楽の
周波数のようなものに呼応しているのだとしたら、

カラスだってそうなのかもしれない」という想像が浮かぶ。

子供の頃に読んだイソップ童話を思い出した。

カラスが黒い身体を覆い隠すように、
色とりどりの(他の鳥の)羽で着飾って出掛けて
結局、他の華やかな鳥達、皆から嫌われる話。

見栄やお洒落など、他力本願的なかりそめの姿はダメよ、
ということを悪役の真っ黒カラス、そらみたことか、的な
オチにしていたのは
子供心にも何だか後味が悪かった。

よーし。滅多にないことだからカラスの為に弾いちゃおう。
頼まれてもいないけど。


あの屋根の上の姿。もしもカラスが
音楽に楽しげに呼応したくてさえずっていたのだとしたら、
うるさいブーイング、と思うのは可哀想、と
考えを改めるざるを得ないほど(笑)きちんと音楽に
大人しく耳を傾けているみたいだった。


そしてカラスは、次の曲に移ったタイミングで、
リズミカルにバサバサと、秋の高い空に飛んで行った。


















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ネコの幸福な演奏

2007-09-12 01:05:20 | PIANO
を、お届けします(笑)


最近観たyoutube動画で一番好きなんですよね、、



この子と一緒にピアノを弾きたーい(笑)


なんて音楽的


なんたる自由さ

知性すら感じられる(笑)


幸せな心の瞬間が音に表れていて

グルグルゴロゴロ言ってるところとか


人間の演奏に、
微妙にシンクロするリズムやハーモニー、


うっとりしたぐるぐるの眼(笑)、
表情もたまりません…


これぞ音楽の原点、とも言いたくなるような(笑)


まったくもって愛すべき名演と言えるでしょう(笑)

Nora: The Sequel - Better than the original!























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