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ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

ジョージィ大病院に行く②【派遣スタッフ】

2006年09月20日 13時22分53秒 | Weblog
バブルがはじけ、日本の不況世相が濃くなるにつれ 各病院の受付や会計窓口などの担当者らがどんどん若返りしていくのを見てきた。

たぶんこの病院も、
カウンター奥のスタッフ達は、ほぼ全員が派遣社員なのだろうと思いを巡らしていた。
私も最近勤務する機会のあった日本の大企業でも、ほとんど全員が若い派遣社員ばかりだった。

”若い”ということと、”派遣社員”であることが気がかりなのではない。
新卒、即、派遣先勤務 の日本の社会構造を重大な問題に感じている。

派遣社員(派遣スタッフ)の始まりは、元々業務のエキスパートがその実力を売っていたことだろう。
だから前職がどこの会社で教育を受け実務をこなしていたかが重宝された。
スタッフ本人も、社員というしがらみにとらわれた労働条件ではなく、自由度が高いとの理由で 派遣 を選択していたかと思う。

しかし、いまの大手企業・病院は、
自社で責任を持って 新入社員を教育し、育てる。との指針を捨て、
労働単価が安く、管理も手間いらずの 派遣社員を 活用している。

労働単価の安い求人が殺到するから 、
派遣企業は スタッフの質などは問わず 客先で問題さえ起さなければ構わない。
スタッフ達の訓練は、(実情として)客先でのOJTを望み、他人任せの状態だ。

派遣社員/スタッフ 本人から見れば、周りは皆自分と同じ境遇の者ばかり。
同世代の仲良しと相談しながら仕事をし、経験を積み上げる事になる。

こんな日本の社会体質で、いったい誰が『真のエキスパート』を育てあげる環境が整っていると云えるのだろう。


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