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松山ケンイチ「世界を癒すまなざし」 イン  ≪神童≫2007-04-21

2016-10-13 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品

初日の初回、観に行ってまいりましたよ。みなさん、感想をおよせください!!
まだご覧になっていないかた、ごめんなさい、
ネタバレを含みますのでご注意くださいね。
(2007-04-21付再掲載です)


せりふはけっして
言葉で表現されているだけの
ものなのではないと、
こころ震わせて
思いました・・・


≪神童≫は噂にたがわず、
素晴らしい映画でしたね
音楽が
決して高尚で手の届かないものでなく
人間に勇気と愛と力を
与えてくれるものなのだと
誰もが感じたに違いありません

それとこの映画で感じたのは
文字と音に翻訳されていない、
多くの言葉があったこと

たとえば
うたが大学の古いピアノを
弾いているのを
ワオがそっと見守る場面
たとえば
うたが代演者として
ステージにたつのを
ワオが見守る場面
たとえば
耳の聞こえなくなったうたが
いつかの池に行って
両手に水をすくう場面
たとえば
ピアノ倉庫に行ったうたを
ワオが見つけて
ふたりで連弾する場面

文字の言葉で塗りつぶさなかった、
そのおかげで
まなざしや仕草からたちあがる
言葉たちが
どれほど画面を豊かに
色鮮やかに満たしたことでしょう

ワオのうたを見守るまなざしは
うたを超えて
観るものを癒します
ワオのまなざし
決して神ではないけれど
一人の人間が
相手を思いやるまなざしが
これほどまでに透徹で
純粋で
暖かく
慈愛に満ちるのだということを
教えてもらっている気がします

観客のひとりひとりが
ワオの優しさと慈愛と
うたの悲しみと
精一杯のけなげさを
胸に抱いたことでしょう

うたがワオに微笑して言った
「大丈夫、私は音楽だから」
せつなくてせつなくて
その変調を一人で抱えようとする
うたの人間としての崇高さに
勇気をいっぱいもらいました

連弾するシーン、
あのラストシーンは
最高でしたね!!
音楽のちからを
最後にもまざまざと
教えてもらった気がします!


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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
神童 (里佳)
2007-04-21 19:33:19
お久しぶりです。
神童、面白そう~~
私も観たいです
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お久です~ ()
2007-04-21 20:21:59
 とても美しい映画でしたよ。
見てくださいね。
白Tとデニムでベッドにいるとき、ワオからLが透けてみえたので不意打ちの衝撃に胸がどきゅんとなりました。
松山くんはもちろんですが、
成海璃子さんもとてもすてきでしたよ。
返信する
Unknown (fan)
2007-04-21 20:22:42
うんうん!わかりますよ~!
やっぱりあのシーンが一番神童を語っているシーンだと思います。
あとやっぱネギ持ったままのところが好きです☆ミ
あの表情大好きです。
寝そべってるシーンなんて萌え過ぎて死にそうでした!
私も来週また見に行きます!
返信する
毎作何度も。fanさん、尊敬! ()
2007-04-21 21:57:41
 偉いなあ。尊敬します。デスノ後編は3回見ましたが、ほかのは1回だけです。申し訳ない気になってきました・・。
璃子ちゃんの、胸に秘めた不安と恐怖、ワオへの慕情、・・うた視線で見てました(音楽の才能はないですが)はは。
>ネギ持ったままのところが好き・・
そうです!わかります!ツボですな!
松ケン、八百屋さんの前掛けも似合いすぎでした。ワロタ。


 すてきな作品に出会うと感謝したくなりますね。私、今日、息子っちに前から言われてた≪Aqua Timez≫ってグループのCDを映画の帰りに買わされたんですけど、すんごくいいバンドで
涙ものでした。息子っちが塾から帰ってきたら感謝を伝えようと思ってます!
返信する
神童 (ぽちたま)
2007-04-21 23:19:12
 初日に観に行かれたのですね、みなさま。
期待が膨らみます、ワオに会いた~い。
私も2回くらいは観たいと思います、映画を味わう回とワオに萌える回と。いっぺんに出来ない単細胞。とか言いつつ私もデスノ後編だけです、複数回映画館に足を運んだのは。
 ワオ~・・・明日、観にいけるか!?
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素晴らしい映画です! ()
2007-04-22 00:02:45
ぽちたまさん、神童って誰かが亡くなったり、ひどい目にあったりしない、静かな映画ですが、場面場面がのちほど、大切な思い出になりそうな予感があります。松山ワオはとても素敵でしたが、成海璃子ちゃんがますます好きになりました。まずはじっくりと楽しんでください!ラブです!!
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癒されました。 (うらら)
2007-04-22 00:53:02
樹さん、こんばんは。
『神童』とても素敵な作品でした。ワオとうたのやりとりと隙間に流れる音楽の心地よさといったら、見終えた後にあんなに清々しい余韻に浸れた映画はここ最近記憶にありません。一緒に行った彼は、松ケンや成海璃子ちゃんのファンでもなく、原作を読んだわけでもクラシック音楽を聴くわけでもありません。私がいなければ『神童』を観るきっかけがない人なのですが、その彼が「期待してなかったけどとてもよかったよ」と言ってました。劇場の他のお客さんも、エンドロール中に席を立つ人は一人もいませんでした。それくらい最後まで心地よい作品でした
これは私もリピート作品ですね。内容も素敵ですけど、何と言っても2時間ずっとまちゅが出てるし(笑)。ベッドでごろーっと寝てる姿とラストの連弾の笑顔にやられました。
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うららさん、感動しましたよね! ()
2007-04-22 09:16:05
 彼も気に入ってくださってめでたいです。って気に入ってくれないような方ならお付き合い続いてませんってば(笑)
 映画には手に汗握るものや考えさせられるもの、ショックを与えられるもの、などさまざまありますが、≪神童≫は
感動が、胸のなかに、雪のように、でも美しい音の数々と降り積もってゆく映画ですね。ひとがけっして穢されることのない、こころのまんなか、そこに降り積もって、静かにでもしっかりと支えてくれそうな気がします。
「大丈夫、私は音楽だから」
けなげに言い切るうたの姿。でもそのうたを支えてくれる人間の存在をうたが確信しているからこそ、言えることなのですよね。ふたりの関係性に感動すると同時に、耳をひらいて、すまして、ほかのものを聞くということのたいせつさを教えてもらったような気がしました。
ラスト近く、うたが両手で水をすくう場面、美しいだけじゃなく、謙虚であらねばならない、そんなことも思いました。
うららさん、どっぷりと余韻に浸りましょうね、お互い。ラブです!!

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うわ~ん、遅くなりました (usa)
2007-04-22 09:51:37
樹さん、ごめんなさい! 昨夜は帰ってきてPC開いて舞台挨拶行かれた方の記事読んでたら眠くなっちゃって、ちょっと寝ようと思って寝たら朝まで寝てしまいました。久しぶりによく寝ました。
「神童」 ワオの八百屋姿がよかったです。あの八百屋さんもよかった。ワオがピアノを習うきっかけは何だったのかな、なんてワオの子供時代も想像させる八百屋のお店とお父さんとお母さんでした。
うたが池で水をすくうシーンの時は、「ああ、このシーンはこういうことだったのか」と思い、最初の二人の出会いの時の美しい音を思い出しせつなくなりました。
ワオが倉庫に現れた時、最初はお父さんの亡霊が出てきたのかと思ってしまいました。ワオはどうやってあの倉庫に入ったのでしょうか? 最後の連弾は、二人ともとても素敵でしたね。うたにピントがあっててワオはちょっとぼやけてましたけどね。
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Respect☆” ()
2007-04-22 11:34:55
ぽえむを読んでるみたい☆とってもすてきです神童は来週になっちゃうけれど~文字と音に翻訳されてない多くの言葉があったこと感じられたらいいなー樹さまの言葉はいろんなことを気づかさせてくれます
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