ようやく包丁購入

昨年の転居以来、巨大な不満を抱きつつも子ども調理実習用のおもちゃみたいな包丁をつかってきました。当然、すぐ切れなくなるものですから、切れにくいものを調理しなければならない場合には、砥石を流しに置いておいて、切れなくなったらその場で研ぐという非常に効率の悪い調理を強いられていました。ちなみに、この時の包丁たちのうち、普段つかう文化包丁やケーキナイフ以外は手元に残っています。しかし、いくらブランド木屋の中華包丁や刺身包丁があっても、普段の調理には使いにくすぎるわけで（笑）。そうなると、普段つかうのは子ども用の包丁となってしまうのです。

そこで、先日吉祥寺カリブへ打ち合わせに行ったついでに購入してきたというわけでございます。店主といろいろと話しながら、結局は同じブランドのものを購入してしまいました。包丁にも、鋼にいろいろな質があります。鋼をステンレスで挟んだ構造のものも、さびにくいという理由でつかわれてきていましたが、いざ、包丁を研ぐ立場からすると、研げば研ぐほど刃が厚みを増して大変になるようです。それに対して、単一素材でできあがったものは、そのような困った状況にはならないとか。

さらに倍の出費をすれば、さらにさびにくい合金で出来た質のよい包丁を買えるのですが、鋼を扱い慣れた自分にはスウェーデン鋼でじゅうぶんです。このスウェーデン鋼、赤さびを発生することはありません。つかう度に、しっかりと水分を取り除いてやれば、普通につかうことが出来ます。

ちなみに、ワタシは包丁を自分で研ぎますが、一般よりも鋭く研ぐのが好きです。鋭くといってもカミソリ刃まではいきませんが、ネギを薄くスライスするのも意のままになります。その代わり、歯の痛みは早くなるので、マメに研がなければなりません。間違っても、指をスライスしてはなりません。ワタシは、子ども用の包丁でも研いだ直後に手を滑らせて爪を綺麗にスライスしたことがあります。ついでに料理に紛れてどっかへいっちゃった。たぶん、自分で食べたのだと思う（笑）。