リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

2人の人生が始まってから42年

2017年05月13日 | 日々の風の吹くまま
5月12日(金曜日)。晴れときどき雨。今日でカナダに来て満42年。太平洋を飛び越えて
愛する人のもとへ・・・と言えばロマンチックだけど、実はスーツケース3つを運ぶのにもたも
た。それでも、休みを取ったカレシが迎えに来ていて、スーツケースを放り出して、しっかり
と抱き合って長ぁ~いキス・・・あはは、何だか古い映画のシーンみたい。クリスマスケーキ
の25歳になって初めて、それも異国の人と恋をしちゃって、ひとりで海を渡って来たワタシ
は27歳。この日からカレシと2人の人生が始まった・・・。

仕事なしの週末。そこで懸案になっていたチオンから送られて来た大きな木彫りを壁にかけ
る作業。床に毛布を敷いて裏に2個の吊り金具を取り付けて間隔と位置を測って踏み台に
上って、ヤードスティックと水準器で確認しながら荷重10キロの金具を取り付けて準備完了。
直径が70センチもあるので、カレシに手伝わせてやっと作業完了。ふうぅ、手が痛い。でも、
ゲストルーム兼用の部屋、ちょっと品格が上がったかな。後はついでに本棚に組み入れた
ミニアトリエに幅が中途半端な板2枚を入れてジェッソやワニスその他の材料を置く場所を
作って、床に置きっ放しだった段ボール箱2個がやっと空っぽ。(考えたらあと3ヵ月で引越
し2周年・・・。)

夕食後、カレシはチオンと臨時のスカイプトーク。工学の名門ジョージア工科大学で博士論
文を仕上げることになって数日前に渡米したはいいけど、カルチャーショックで少々パニック
状態。「そんなもんだよ。アメリカではそれが普通なんだって肩をすくめて笑い飛ばすことさ」
とカレシ。うん、アメリカは中国ともアジアとも世界のどことも違っててあたりまえで、ネットに
情報が洪水のように溢れている今どきは何となく知っているつもりかもしれないけど、実際
に飛び込んだら現実は大違いだったなんてのもあたりまえ。オハイオ州のシンシナティ大学
で博士論文を書くために渡米準備中の婚約者曰く「なぁにすぐに慣れるさ」。

ワタシが来た42年前はインターネットなどなくて、情報そのものが少なかったから、異国で
は何もかも違うだろうと端から決めてかかって、何があってもThat’s the way it is(そういう
ものさ)という極楽とんぼ流で対応したせいか、カルチャーショックやストレスはなかったな。
でも、もしかしたら「文化の壁」は「言葉の壁」よりもずっと高くて、なかなか越えられないもの
なのかも・・・。

  
  気持よさげに・・・
  
  あしたの天気は・・・?