アメリカ大統領選挙は、事前の予想を裏切って、ドナルド・トランプの勝利が確実になった。
得票数は僅差だが、選挙人票数では大差がつきそうだ。
6月の英国国民投票と同様、大番狂わせである。
この結果をうけて、市場は大荒れになった。
日経平均は一時1000円以上も下げ、為替は3円以上も円高になった。
アジア市場も軒並み急落し、今晩の欧米市場も大荒れになるだろう。
最悪の結果と言っていい。
今回のアメリカ大統領選挙はまれにみる泥仕合だった。
アメリカがどう変わるのか、世界中が注目しているというのに政策論争はほとんどなく、聞こえてくるのは罵り合いばかりだ。
それでも、ヒラリー・クリントンならまだましというのが世界のコンセンサスだった。
トランプには政治経験がなく、スキャンダルまみれのうえに、人種差別主義者にして保護主義者ときている。
身内からもそっぽを向かれている問題人物だ。
知性、人格、見識において、およそ大国のリーダーが務まるとは思えない。
何故このような結果になるのだろう。
どうもよく分からない。
分かっているのは、粗野で求心力の無い大統領が誕生するということだけだ
最近何かと話題のフィリピンのドゥテルテ大統領の言動はとても一国の指導者とは思えない軽率なものだ。
しかし、ここまでアウトローだと逆に取り扱いが難しくなる。
失言・暴言を繰り返すトランプも同じではないだろうか。
その影響力はドゥテルテと比較にならないだけに事態は深刻だ。
日米同盟解消を訴えるこの男と日本はうまく付き合っていけるのだろうか。
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