甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

川になるのだ!

2023年04月11日 21時18分01秒 | 一詩一日 できれば毎日?

 萩原慎一郎さんの短歌からいくつかを取り上げさせてもらいました。

 これはたぶん、取り上げてないと思うんだけど、もしかしたら、取り上げてるかもしれません。過去のブログをざっと見たんですけど、わかりませんでした。

 もう最後と思って、見てください。

 私は、今回の選挙はどうにもならないな、と愕然としたんでした。日曜の朝でしたね。それほどに人々の興味は選挙にはなかった(私もそんなに興味はなかった。あまりに実感がないものですから)。それにしても、みんなは何に興味があるんだろう?

 今の私たちは何かに対する興味を持てているでしょうか? 確かに、今は刹那的な、ほんの一瞬でいいから、たとえばスマホで動画見るとか、神奈川の知事候補さんみたいに、気に入った女の子にでたらめメールを送ったり、もう小さな電子掲示板の中で何もかもが完結しているようです。

 野球だって、サッカーだって、ゲームだって、グルメだって(自分が食べるものは本来は自分で味わうものなのに、自分が食べることもあの電子掲示板なんだな……)、恋人・友だちを見つけることも、すべてあの中で行われています。

 ということは、リアルの生活はどうしたらいいんだろう? 確かに、ふと目を離せば、現実の私たちの生活があります。電車に乗ったり、道を歩いたり、道でお年寄りとすれ違ったり、クルマが脇を抜けて行ったり、危険もあるし、会釈もしなきゃいけないし、時にはおしゃべりも必要です。この現実生活を通り過ぎてやっと電子掲示板(世に言うスマホ)に触れることができるはずでした。

 でも、世の中では、現実が従で、スマホが主という人もいるでしょう。そして、たくさんの人たちがスマホの中で現実を処理している。お買物。支払い。チケット予約。もっといろんな用途があるんだと思います(残念ながら、私はスマホには淡白で、数分見たら飽きてしまいますし、どんな機能があるのか、ほとんど知りません)。

 みんな、それぞれに孤立化しているんですね。バラバラなのです。集団で何かをする、ということはありません。



 韓国で将棋倒し事故が起きてから、雑踏整理のためにDJポリスというのを導入する、というのを最近ニュースで見ました。まるでDJポリスが人々を管理するのにものすごく役立つみたいな感じで紹介されていました。

 日本でも、人々を誘導するのに役立って入るようです。人々は上手にコントロールされて流れていくみたいです。でも、いつも私は何だかなと思っています。

 人々がいつ凶暴化するのかわからないので、事前にコントロールする方法みたいなのが日々研究されているみたいで、私たちは巧みなコントロールによって骨抜きになってはいないか、不安になります。

 人々が群れを作れば、それがある方向に動き出せば、それは恐ろしい破壊力を持つ、というのは、世界のあちらこちらで証明されています。できれば、凶暴化する前に、ガス抜きをする、というのは賢い方法です。でも、まるで自分たちが迷える羊扱いされてるようで、何だかなぁ、なのです。




 デモ隊の列途切れるな 途切れないことでやがては川になるのだ


 萩原さんは、こんな風にしてデモ隊を励ましているようです。でも、彼はそんな途切れないデモ隊というのを見たことがあったんだろうか。

 日本でそんな風景があったのかどうか。

 彼の空想の中のデモ隊かな。それとも過去の映像を見たのか。



 今の私たちは、ものすごく上手に管理されて、気持ちを分散させられて、何が大切なのか、自分たちはどんなふうに生きていくべきなのか。人の集団というのはどうあるべきなのか。人は、家族だけで生きるものではない、というのを忘れさせられている。いや、家族以外は何も信用できない、という気持ちにさえなっているでしょう。

 私たちは、誰も信じない。スマホだけが頼りだ。自分さえあやふやだ。そのあやふやで不安定な自分を他人に見せてはならない。こんなふうに教育されてきたのかもしれない。

 途切れないで、人々を信じて、みんなを励まして、自分も声を上げて、自分の弱さを他人に伝えて、お互いをかばい合い、巨大な自己利益追求勢力をはねのけなくてはならない、そう思います。



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