甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

芭蕉さんは中尊寺へ!

2022年04月30日 21時26分51秒 | 芭蕉さんの旅・おくのほそ道ほか
 中尊寺の写真データを探しましたが、見つかりませんでした。仕方がないので、本文だけを見ていきます。 かねて耳驚したる二堂(にどう)開帳(かいちょう)す。経堂(ちょうどう)は三将の像をのこし、光堂(ひかりどう)は三代の棺(ひつぎ)を納め、三尊の仏を安置す。 以前から話に聞いていた経堂・光堂の二堂が開帳していました。経堂は藤原の清衡・基衡・秀衡の三代の将軍たちの像を残していて、光堂(金色堂)には三代の . . . 本文を読む

蟹に(啄木) 1907

2022年04月29日 05時21分43秒 | 一詩一日 できれば毎日?
 これは前に読んだような気がします。でも、ふたたび出会ったから、取り上げてみます。   蟹に潮満ちくれば穴に入り、潮落ちゆけば這(は)ひいでて、ひねもす横にあゆむなる東の海の砂浜のかしこき蟹よ、今ここを運命(さだめ)の波にさらはれて心の龕(ずし)の燈明(とうみょう)の汝(なれ)が眼(め)よりも小(ささ)やかに滅(き)えみ明るみすなる子の、行方(ゆくえ)も知らに、草臥(くたび)れて辿(たど)りゆくと . . . 本文を読む

卯月の影の世(啄木) 1905

2022年04月28日 21時17分08秒 | 一詩一日 できれば毎日?
 三連休の前の夜、昔ならウキウキしたのだと思います。でも、今はあまり浮かれた気分ではありません。 連休の間も仕事はあるし、自分が頑張れば片づく仕事であればいいのだけど、自分が頑張ってもどうにもならない、というのか、自分にはどうしようもできない仕事に振り回されているので、主体性がなくて、仕事をさせられている気分があります。 そこをもう一歩踏み込んで、無理やり自分の仕事にして、素早く解決できればいいけ . . . 本文を読む

『山椒魚』(井伏鱒二)のことば

2022年04月27日 21時38分16秒 | 本と文学と人と
 井伏鱒二さんの小説『山椒魚』は1929年に世に出たそうです。あれ、何か関連あるなあと思ってたら、最近は寝る前に『昭和史』(岩波新書)を読んでたから、ちょうど満州事変とか、世界恐慌とか、そのあたりで日本がおかしくなっていく様子を読んでいますので、重なるところがあったんです。 『山椒魚』と題名を変えたのが1929年だそうで、一度1923年に『幽閉』というタイトルで同じような内容の作品を出したそうです . . . 本文を読む

チューリップの向こう

2022年04月26日 21時24分53秒 | 草にうずもれて
 何か向こうの方に、楽しげな世界が広がっているように見えます。 狭い通路を抜けて、ドアの向こうに出たら、どんなことが起こるのか、どんな楽しいものを見せてくれるのか。 というのは、ただのウソです。これは私がさっき通ってきた道を、チューリップのところからふり返ってみただけでした。 だから、向こうには特に何もなくて、花壇やら広場があるだけです。子どもたちが遊ぶところは少し外れたところにあります。 扉の向 . . . 本文を読む

もえよ 木の芽のうすみどり(室生犀星)

2022年04月25日 08時43分29秒 | だいたい映画、ときどきテレビ
(これは、昨日NHKの日曜美術館で知ったマリア・プリマチェンコさんの鳩の絵でした。この人の作品も今度の戦争でいくつか失われたそうです。) タルコフスキーさんのことを思い出しました。ソ連の映画監督さんでした。ウィキペディアから借りて、貼り付けてみます。 1932年4月4日、ヴォルガ川流域のイワノヴォ地区、ユリエヴェツの近郊ザブラジェで生れる。……モスクワの北東300キロの . . . 本文を読む

財(たから)と力とマコト  徒然26

2022年04月24日 06時02分14秒 | つれづれ草の抜き書き
*  分限と誠意  貧しき者は(a )をもて礼とし、老いたる者は(b )をもて礼とす。おのが分を知りて、及ばざる時はすみやかにやむを知といふべし。 貧しい者は(a財貨)をもって人に尽くすのを礼儀とし、年をとった者は(b労力)をもって人に尽くすのを礼儀としている。自分の身の程を知って、とても及ばないと思った時は、さっそくやめるのが賢明といえよう。*aは財(たから)、bは力(ちから)でした。 . . . 本文を読む

しあわせのパンケーキ、そうね、食べたいな!

2022年04月23日 10時19分12秒 | ことば見つけた!
 スヌーピーが好きな友だちがいます。私もそれなりに好きだし、谷川俊太郎さんが訳してくれてた本など、おもしろいなあとは思ってました。でも、心から大事にしてたかというと、ついつい私は忘れてしまうところがありました。 第一、作者のチャールズ・M・シュルツ(1922~2000)さんが亡くなった時も、どれくらいちゃんと受け止めたか。毎日の生活にまぎれて、サラッと忘れていました。何ということでしょう。私って、 . . . 本文を読む

素敵な関係  徒然25

2022年04月22日 05時31分43秒 | つれづれ草の抜き書き
 素敵な関係って、どんなの? 久しぶりに兼好さんに聞いてみます。そういう関係を作れていますかねえ。 さしたることなくて人のがり行くは、よからぬことなり。用ありて行きたりとも、そのこと果てなば、とく帰るべし。久しくゐたる、いとむつかし。 これという用事もなくて人のもとへ行くのは、よくないことである。たとえ用事があって行ったとしても、その用事がすんだならば、早く帰るのがよい。いつまでも長居をするのは、 . . . 本文を読む

どら焼きやさんのカモミール

2022年04月21日 21時51分18秒 | 草にうずもれて
 自分の町のお土産に飽きていました。もう、あれこれ食べてみたけれど、どれも納得できていませんでした。 どら焼きも、大阪の母が絶賛するどら焼きがあったんです。 「オカン、あれ買(こ)うてきたで」と母に言うと、「あっ、そう」ととても淡白な反応で、食べきれないものがみんな冷凍庫に入ってたことがありました。 あんなに言っていたけれど、母なりの配慮で「おいしい」「こんなの食べたことない」とべた褒めしていた言 . . . 本文を読む

Viva! 三重県はイタリア?! 

2022年04月20日 18時56分27秒 | 三重の文学コレクション
 絲山秋子さんという作家さんがおられるそうです。『ベル・エポック』(2004)という小説でこんなことを書いておられました。あれ、「ベル・エポック」はフランス語ですね。「良き時代」という意味らしいですよ。イタリア語では何て言うんだろう。 みちかちゃんの実家は三重県の桑名市とは聞いていたけれど、あまり詳しいことは知らなかった。方言も全然出なかった。 「三重ってどんなとこなの。」 「三重ってとこはないの . . . 本文を読む

若狭と伊賀のお水取り

2022年04月19日 20時46分31秒 | 三重・熊野さんぽ
 若狭の小浜市の山の方に下根来(しもねごり)という集落があるそうです。東大寺の二月堂と若狭がつながっているのは知ってたけれど、そこのHPにこんな記事がありました。 史跡「鵜の瀬」由緒記 天平の昔、若狭の神願寺(神宮寺)から奈良の東大寺にゆかれた印度僧実忠(じつちゅう)和尚が大仏開眼供養を指導の宕(とう、作成したかたのミスでしょうか? 意味が取れません)、天平勝宝四年(753)に二月堂を創建し修二会 . . . 本文を読む

わたしたちの問いはつづく。

2022年04月18日 09時36分25秒 | 本読んであれこれ
 もう少しで読み終わりそうな色川大吉先生の『自由民権』(1981 岩波新書)ですけど、そのまとめのところを昨日の夜、寝ぼけながら読んでいて、あれ、これはいつのこと? と、ふと思いました。 本が出てからもう41年経過していますが、政治も世の中も何も変化していなくて、相変わらず人々の人権は危なっかしいし、独裁者は適当な理屈で戦争をしてしまうものですし、全く何も変わっていないのではないか。 そんなことを . . . 本文を読む

ひまわりとタケノコ

2022年04月17日 05時59分25秒 | だいたい映画、ときどきテレビ
 昨日、タケノコを買いに立梅用水のそばの農家レストランのところに行きました。ここは、近所の農産物も販売しているところです。この前はそんなにお客さんがいなかったけれど、11時前だったので、お客さんたちが店の前で並んでいました。ナゴヤナンバーの車もありました。まあ、当然の世の中です。わざわざ食べに来てくれているんですから、有り難いと言わなくちゃならないね。 1週間前と比べると、かなり安くなっていて、奥 . . . 本文を読む

1970年の8月、目の上のケガ

2022年04月16日 16時13分04秒 | 父たちの日記やことば
 もっと基本的なことから、自分の原点をたどる旅をしなくてはと思いました。 それで、父の日記を取り出してみることしました。★ 1970.8.20 木曜 晴れのち曇り 八時半起床です。朝食三名です、子ども二人と自分。朝食後、子どもらの勉強を見てあげるのでした。(それから)パチンコ屋にひとりで行ってだめでした。昼食ラーメンを三名とも食べるのでした。食後、高校野球の決勝戦をテレビにて見ていた。東海大相模高 . . . 本文を読む