珈琲おいしい

日々の日記の予定だったけど最近ゲームコラム風。いまとなってはレゲーレビューブログかな。

400万本と4000本【素人】

2007-07-02 01:46:36 | 素人視点のゲーム業界
この間、『ニンテンドードリーム』という
雑誌を買った。

それについていたおまけの別冊に
『完全保存版DSソフトオールカタログ07SUMMER』

と言うのがあった。
これは今まで発売された『DS』のソフトをすべて紹介している
カタログだな。

それを見て、驚いたことがちらほら。

(※本日の記事の資料は上記別冊から引用)

~~~~~

今では多くの売り上げを残し、そして家庭に1台じゃ
済まなくなっているであろう『DS』と『DSLite』。

ソフトウェアも上位から言うと
1位『ポケットモンスターダイヤモンド・パール』が498万本。
2位『Newスーパーマリオブラザーズ』の450万本。
3位『もっと脳をきたえる大人のDSトレーニング』の432万本。
続いて10位まで100万本を超える大ヒット作品がずらり。

なんとも華やかなんだけども…

気がついてみると上位10位は全部『任天堂』の製品なんだね。コレ。
(1位の『ポケットモンスター』は『任天堂』として考察)

じゃあ、それ以外のメーカーはと言うと
11位の『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー』の138万本がトップ。
13位の『たまごっちのプチプチおみせっち』が111万本
14位の『ファイナルファンタジー3』が102万本と。

やっと『スクウェアエニックス』が『RPG』部門で一矢報いる感じだ。

なんとも強すぎる『任天堂』勢。
携帯機の覇権を握った感のある『DS』ですが…
ソフトウェアにおいてもここまで『任天堂』の独裁になってていいのだろうか??

もちろん当管理人も『任天堂』作品は大好きだし
持っているソフトたちもほとんどが『任天堂』だ。

けど、ここまでカタヨリを見せるランキングって…
健全なんだろうか。むしろ、『任天堂』の社長『岩田』さんだって
この状況に違和感を感じてはいないのだろうか…。

~~~~~

そしてもう一つ衝撃だったのが、上位にランキングするソフト郡こそ
華やかな売り上げだったりするけども、ページをペラペラめくってみると
1万本のセールスを上下する作品群の多いことか。
中には1万本を超えない作品もあった。
3千本とか、千本未満とか。

凄い普及台数を誇る『DS』なのに、上記の人気作品以外って
思っていた以上に数が出てないんですね。
もっと網羅された売り方が出来ているのかなぁって
思ってたんですけども。

意外なほどに、カタヨってましたね。

~~~~~

音楽業界では『産業ロック』なんていう言葉を耳にしますが
どうも、ゲーム業界でも『産業ゲーム化』が進んでいるのでしょうね。

「売れているゲームのアイデアをそのまま流用して」

とか

「続編出しておけばとりあえず本数は稼げそう」

とかなんでしょうか。というかそれ以外に理由が見当たらないんですけども。

~~~~~

『産業ゲーム』。つまり『ゲーム』の『ビジネス化』が進んだ結果。
『ビジネス化』が進んでしまった事でお金儲け。
に比重のカタよってしまった現状。

果たして、『ゲーム=あそび』という事を意識した上層部が
どれだけいるんでしょうか。

『ビジネス性』と『エンターテイメント性』が徐々に剥がれてしまって
きている現在。

『あそび』を忘れた大人が作り出した『ゲーム業界』。
『ビデオゲーム』に『エンターテイメント性』を見失った
真の『エンターテイナー』達。

『DS』というプラットフォームがいくら普及しても、この『任天堂』の
独占状態をとめる事は…出来ないんじゃないでしょうか…。

『DS』というプラットフォームに、更に洗練された『ゲーム』を
提供し続けている『任天堂』。
もう、そのポジションは職人レベルです。

はたして、他のメーカーはこの現状に「待った!」をかけられるのでしょうか。
そして『任天堂』以外のメーカーで、ここまでユーザーの
信頼を得ることの出来るメーカーがいるのでしょうか。


ぶっちゃけて言うと、
一般のユーザーは『DS』の面白そうな『ゲーム』を求めてるんじゃない!
面白そうなものが、たまたま『DS』の『ゲーム』だったんだ!
という事なんでは無いでしょうか。

~~~~~

実際に、ゲームを作るにはお金が非常にかかるだろうし
儲けを度外視してモノなんて作れない。という前提はあります。

しかし、本来『あそび』の楽しさってのは、『儲け』の計算からは
出てこないような気がしてなりません。

「人を喜ばせること」

コレが好きな人で無いと、この視野って手に入らないのではないでしょうかね。

そして、今の業界はきっと、エンターテイメント性でモノを
語れる人がどんどん少なくなって来てるんでしょう。
また、そういった環境が整えられていないのでしょう。

もしそうなれば、ますます『任天堂』の独走は続くんだろうな…。
他のメーカーはあと10年戦えるのでしょうか。

それを良しとするか否とするかは…
ダレが決めるんでしょうね?
サードメーカーの上層部でしょうか?

それとも、自分達ほかの一般ユーザーでしょうか?

そこが見えている企業が強い。という業界だと思います。
ゲーム業界は。

今日はこの辺で。


P.S.
ちょっとカタヨッタ内容。誤りあれば指摘してくださいね。


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8 コメント

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Unknown (S.NODDY)
2007-07-02 08:11:36
たしかに、任天堂以外のソフトはまったくといっていいほど売れてませんね>DS、Wii

いま任天堂のハードを買ってる大多数は一般人というか、あまりゲームを
していなかった人達らしいですが、そういう人達は「脳トレ」か「どうぶつの森」
といったソフトのみを決め撃ちで買っていくので他のソフトはあまり買わない。

だから、任天堂の二番煎じのソフトを作っても売れないし、
かといってオリジナルのソフトを作っても誰も見向きもしてくれない。
ってな訳で任天堂のソフトか、あるいはネームバリューのあるモノ(ドラクエとか)しか
売れなくなってるんでしょうねぇ。

アルキメデスのようなアイディア勝負のソフトも出ている状況ですが、
このままだと、本当に限られたソフトしか出てこなくなるかもしれませんねぇ。
(つまらないゲームが出てこなくなるのは歓迎だけど・・・)
返信する
Unknown (kuroo0)
2007-07-02 22:30:09
確かに、先に羽ばたくものが居なければ
自分が飛べることには気がつかない。

ということもありえます…が、ちょっと
近頃の『任天堂』は、かな~りパワフルですよね。
(いや、昔から何気に強かったんですが)

周りがちょっと萎縮しちゃっていくのではないかなぁと。

確かに、アイデア勝負のソフトもだいぶ増えてきては
いるのですが、アイデアよりも、

「これは楽しいモノだ!」

と思えるモノを思いつける人が居ないのかなぁと。

昔三国志を読んだ時、蜀という国の滅亡が近くなった時、
大軍師『諸葛亮孔明』は自軍の将をながめ

「将が小粒になってしまった」

と嘆いたエピソードを思い出します。

つまらないゲームはやりたくないですよねぇ。
返信する
とはいえ・・・ (シャノン)
2007-07-03 04:26:07
個人的にはこの状況を「即刻直すべきだ!」とは思えないというか。ある意味で、「直すべきとは思えない」のが問題というか。
確かに誰がどう見ても任天堂の一強なんですけど、でもそれって言い換えればあまりにもサードがふがいないってことじゃないかなあ、と。ソフト作りがふがいないところと宣伝がふがいないところの二種類に分かれはするでしょうけど。
返信する
駄文失礼 (古雑)
2007-07-04 01:07:17
ちょっと眠いんで支離滅裂かもですが。

>それを良しとするか否とするかは…
>ダレが決めるんでしょうね?

個人的には、ユーザーが判断するんだと思います。それに限らず、メーカーが面白いゲームよりも売れそうなゲームを優先させることだって、結局はユーザーが選んできた結果なんじゃないですか?

シリーズや特定ジャンルが好まれているのは、メーカーが多く提示した中からユーザーが選んだからだと思ってます。
別にユーザーが悪いという訳ではないですが、ゲームが産業化してしまったというのなら、それは常にメーカーから見られてきたユーザーの姿勢も、その一因なんじゃないかな、と。

ただまぁ、DSやWiiのおかげでゲーム業界が以前より活気付いた部分もありますし、潜在ユーザーも増えましたでしょうから。確かに任天堂は強いかもしれませんが、他のメーカーだって必ずしも苦しい訳ではないかと。
採算関係で言えば、同じ数千本の売上げでも赤字になるPS2・PS3・Xbox360の方が俺は心配です(苦笑

DSでも多少の弱者は淘汰されますが、前よりは活き易い業界なんじゃないですかね?


と、自分の所持しているDSソフトのラインナップを見てみると、半分が売上げ数千本のタイトル。俺なんて中小企業の顧客?(´・ω・`)
返信する
ええもちろん (kuroo0)
2007-07-05 00:11:56
≫シャノンさん

自分も「即刻直すべきだ!」とは思っていないです。
というか、まず落ち着こうよ。という感じで。

というのも乱発されるダレが買うのか不明なソフトであっても
人の手が入り、その労力を使ってるところがね…
微妙というか。

せっかく一本のソフトを作り上げる開発力が
あるのであれば、無駄にならない…
暗闇の中でもキラっと光る何かを提供したいんじゃ
ないかな~。クリエイター的に。

というところが個人的にキモで。
もちろん宣伝が無ければ、知名度も上がらず
売れないのも仕方の無いことなんです。

ただ、CM等々が無くても『ガチャフォース』 のように
再販までされるソフトもあるって言う事がうれしいんです。

もっとも、名作はやはりその他の一般的なソフトの
上に立ってこそ名作なのかもしれません。

うーん。今回の記事はきれいごとを書きすぎている気が
しないでもないですねぇ。


≫古雑さん

そうなんです。
結局良し悪しはユーザーが決めることで。
たくさん売れたソフトが必ずしも名作になるとは
思っていません。

そんな経緯があり『FF』を離れた時期もありました。
信頼を失う続編と、方向性はちょっとどうなのかな
って思っています。

確かに、それ(続編・類似品)を望むユーザーもいる
ことも間違いないのです。
だけど、それだけじゃ悲しすぎます。

結局は『サード』が『ユーザー』に甘えてるだけなんじゃ
無いかって。
モノヅクリを提供する側がその精神でどうするんだ。って。
思うわけです。
まぁ、しかしソフトがたくさん出される事や
こうして語りあわれる事が、業界における
幸せなんじゃないかなぁとも思います。

狭き世界では、このように語られることも内のですからね。
ま、結局楽しい、面白いゲームに飢えてるんです。
ということですね。

二番煎じやマネっこソフトだけでは…
やっぱりいまひとつなんではないでしょうか。

返信する
あぁそういえば (古雑)
2007-07-05 00:43:49
俺の持ってる数千本タイトルは、多分普通にマイナーなタイトル勢かと。
あんまりDSではシリーズモノ買って無いですからね、誤解を与えたようならすいません_○/|_

kuroo0さんもドラグレイド買いm(ry
返信する
Unknown (煎餅屋)
2007-07-05 08:25:21
あ~…確かにその通りかも。

エンターテイメントってのは、
芸術作品と同じなんですよね。

ある日、突然、
1人の天才によって、革新的に進化する。

音楽業界にも言えますけど。

おそらく、現在のゲーム業界は、
乾季だと思います。
恵みの雨を待っている状態。

あ、日本のゲーム業界って言ったほうがいいのかな。
(海外では、新規タイトルも続々出てるし)

製作者より経営者の声が大きい。

製作者は新規タイトルを望み、
経営者は続編タイトルを望む。

結果、「名前だけはシリーズもの」が発売され、
前作ファンから「全然違う」と酷評される。
シリーズもナンバーを重ねていくと、
新規ユーザーは買いにくくなっていくし、
悪循環に陥ってますね。

任天堂は、続編シリーズを手堅く作りながら、
新規タイトルも大量投入している。
すごくバランスが良いと思います。

他のメーカーも、
それだけのセンスを持って欲しいものですが…。
返信する
返事が遅くなりました。(最近コレばっか) (kuroo0)
2007-07-07 12:48:13
≫古雑さん
なるほど、誤解って訳じゃないんです。
古雑さんのお話も分かります。

自分が思ってたところで一番根が深いのは
製作者のやる気や創造性を無視しすぎなんじゃないか
ってところでして。

ゲームを作りたい人は山ほどいると思いますが
大手ゲーム会社に入ったことでその意気込みが
つぶされている気が…
しないでもありません。

ゲーム製作は『仕事』だとは思いますが
そこに『ユーザーの笑顔』は思い描けてるの?
というところがね…微妙な感じです。

>kuroo0さんもドラグレイド買いm(ry

後ほどチェック!させていただきます!


≫煎餅屋さん

>エンターテイメントってのは、
>芸術作品と同じなんですよね。

はい、そう思います!そうなんですよね。
自分はゲームを一つの作品としてみています。
だから、商売っ気のつよい(最近のポケモンとかも)
色合いが出てくると…ちょっと萎えます。

とても関心を寄せられるコメントありがとうございます。
そうなんですよね。
バランスなんです。

この文章を書いてから考えたことなんですが
やはり、企業としてある程度計算できるゲーム作りが
望ましいというところなんでしょうね。

しかしながら冒頭に書きましたように
『作品』であれば、賛否は分かれます。

だから、製作側は
「これは面白いものだ!」という
強い意志と
「これならユーザーに喜んでもらえる!」という
広い視野を
持っていて欲しいんです。贅沢ですが。

煎餅屋さんが言われるとおり、『一人の天才』。

これはポイントですね。
ただ、その才覚あふれる人がゲーム業界に
興味を持てる…業界になっているのか…
というのが次のポイントですよね。

ファミコン創世記は、その視野を持った人がたくさん
いたような気がしますが、
近頃のクリエイターさんたちは、どうも…こう…
視野が狭目な気がしてて、ちょっと。

未だに宮本さん最強説な管理人でした。
返信する

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