何だろう、不思議発見!

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コイやナマズの祖先は…2億5千万年前の海水魚

2011-07-28 | 科学

世界中の川や湖に生息しているコイやナマズの仲間は、約2億5000万年前に世界の大陸が一つだった時代の海水魚を共通の祖先としていることが、東京大大気海洋研究所の西田(むつみ)教授(分子進化生物学)らの研究で明らかになった。

 大陸の分断に伴って淡水域が広がり、多様性を増したらしい。成果は、英国の進化生物学専門誌に掲載された。

 コイやナマズは水中の音を増幅させる器官を持つ「骨鰾(こっぴょう)類」の仲間。約1万2000種類いる淡水魚の3分の2を占めるほど多様性に富み、南極大陸を除く世界中に分布する。なぜ海を渡ることができない淡水魚が大陸を超えて広く生息しているのか謎だった。

 研究チームは骨鰾類66種を含む110種の魚類の遺伝子配列を比較。その結果、現在の骨鰾類は、約2億5000万年前の共通の海水魚を祖先に持つことを突き止めた。ちょうどその頃に巨大大陸「パンゲア」が分裂し、淡水域が拡大したことから、多彩な姿に進化したと見られている。

20117231919分 読売新聞)