みどりの時計塔

“程よく脱力”これがコンセプト。

じんましん

2010-06-24 08:16:14 | 雑記
昨日久々にジンマシンが出た。

一昨日の昼くらいから、
「あれー、お腹の辺りが痒い~。」
とか思っていたら、顔がガサガサしてきて
夜には発疹。(蚊に刺されたような感じ。)
朝にはその発疹が合体し、痛くてたまらん
ようになった。

会社を一時抜け出て急遽病院に。
病院に行く途中も、何度
「死ぬかも~。」と思うくらい体が
沸騰してきているような感じ。

病院に行くと、「これは、酷い。」
と言われ、ぶっとい注射を1本
打たれた。

で、アレルギーの内服薬を3種類も
もらった。

で、今日はそれを飲んでいるので

眠い。眠い。眠い。眠いんじゃー。

という感じである。どうなるのか…。

とざ~い、とーざい。

2010-06-12 08:25:21 | 雑記
はい。

毎度、毎度のことですが、ここはどこでせう。

昨日は、息子をだましてこっそり、
「社会人のための文楽鑑賞教室」に行く。

6月は中・高校生を対象とした「文楽鑑賞教室」
というのを、午前・午後2回、各2時間
実施しているのだが、そのうち金曜日の午後の部
2回を“社会人のため”に18:00から開演
しているというもの。

演目も「団子売」という舞踊もの、「文楽入門」
という人形遣いさんによる文楽のレクチャー、
「ひらかな盛衰記」という解りやすい内容で
2時間半なかなか楽しい催しであった。

お客さんも、初めは、ぼちぼちかな~と
思っていたら、最初の休憩までには、ほぼ満員
年齢層も結構若い方が多い、という感じで
興味を持っている方がけっこういるもんだ、
と感じる。

しかし~

出演者を見ると(息子のようにマニアックだ~)
人間国宝、スーパースター級の方の出演は全くなし。
若手中心の人形遣いさん、中堅どころ満載の大夫さん、
とミーハーなファンを自称するところの私には
美味しい出演者達に、思わずにんまりする。

一演目目の団子売では、咲甫大夫さん、相子大夫さんの
張りのあるお声を堪能~。
人形は…、
お臼の玉勢さんを観てて、思わず「ぷっ。」

ガコッ、という感じで、臼の淵に杵が当って上手く入らない。

というのが数回。なんだかな~と思う内に終了。

続いて、「文楽へようこそ」という文楽人形のレクチャー
を吉田簑紫郎さんが、説明。
これが、今回のおおきなポイント。

小学校3年から文楽が好きで、中学に入って間もなく
研修生になったという、筋金入りで文楽好きの
簑紫郎さん。(どこかで聞いたような…。)
もの凄く控えめで、真面目な説明は、予想したとおり。
一途な方なのだな~、と納得する。

昔、私が高校生の時、朝日座だったのか、新しくなった
文楽劇場だったのか忘れたがこのような文楽教室に
行った時も確かこんな説明があったような気がするが
パンフレットにしても、漫画でストーリー説明があったり
とても解りやすくなっていて、更に、
物語の中の言葉(今回は“逆櫓…さかろ”)を
ボードを使って説明する等の工夫もされている。
文楽振興のため、技芸員さんだけでなく劇場一丸となって
努力されている様子がよく解る。

しかし、パンフレットにあった「技芸員さんはどんな人?」と
いう質問のA.(アンサー)が、

若い人が多いです。

というのは、ちょっと、どーなの??今いてる技芸員さんが
「技芸員足りないぞ、足遣い(人形の足の役をやる人。
入門したらまずこれを10年は修行しなければならない。
しんどい。)やる若いもん入れないと、何時まで経っても
面使い(人形の顔をやる人)が出来ねーぞ。」というの
丸出しで、ちょっと怖い。

一種
サラリーマンの若手営業マンを入れないと、俺らいつまでも外回り。

的なものを感じてしまう。

最後の演目「ひらかな盛衰記」は、ストーリーを説明
するのが難しいが、一言でいうと、
「源義経らがいた戦乱の時代、争いに巻き込まれた
一般庶民と武士達の感覚の違いが引き起こした物語」かな。

津駒大夫さんの、じじさま(権四郎)の泣きが非常に
良かったよ。北野たけしも言っていたが、これは「オペラ」
だね。

「およし」の役は、お目当ての吉田一輔さんだったのだが
この人形遣いさんは、観れば観るほど解らない。とても
上品だ、と評判が高いのだが“かわいい”ではないのだな、
と気付く。結構どっしりと構えている女性をやらせたら
良いのだろうか。この方が、「可愛い娘」を使ったら右に
出るものなし、の人間国宝、吉田簑助さんの弟子というのが
不思議な感じ。立役、女形両方使える人形遣いさんとしても
今後どうなっていくのか楽しみだ。
申し訳ないけど、今回は腰元「お筆」の役の清十郎の“凛”
とした遣いぶりに軍配を上げたい。

最後に、“男前”(自称)の吉田玉翔さん。今回は顔を出して
面遣いをされていたが、船頭三人衆を文哉さん、紋吉さんで
やる、といういわば

ついつい、人形よりカッコいい面遣いさんに目が行く

という配役をわざわざ組んだのであろうと、思ってしまう
私は大変失礼なヤツです。
しかし、この人達が現在、ほとんどの公演で始終、
足遣いをしている現状。表にでることは来週行なわれる
「若手会」などでしかないわけですから、モチベーションの
面でも維持するのは大変なことだとおもうのであります。
(ケロロ軍曹風)

たしかに文楽とはとっつきづらいものではありますが
技術の後継という点で大きな問題を抱えている様子が
よくわかりました。

なんか、自分の現状と照らし合わせてしまって、
いつもは芸術鑑賞とは、“天上のもの”を観る感覚
だったのが、身近に感じすぎて当惑した、というのが
率直な感想でやんす。

来月は、文楽鑑賞はなし。しかし、

8月は夏休み文楽公演と松山「内子座」での文楽鑑賞の
2本立て。まだまだ熱はさめやりませぬ。