くり太の日常猫飯事(にちじょうにゃめしごと)

生まれも育ちも葛飾区
キャットシッターとして日々を転がる栗一粒、心の旅日記

名前をつけてやる 橋之介

2007年01月20日 | 名前をつけてやる
以前紹介したやはり拾い猫のノコとほぼ同年齢。
なのに何故か甘ったれ末息子のイメージのあるこの猫、
名前を橋之介という。
まぁ大抵は「橋ちゃん」と省略されてしまうのだが。
名前の由来は何のことはない。生まれも育ちも橋の下なのだ。

生後2ヶ月ほどで保護されるまで橋ちゃんは8匹兄妹、
2匹の母猫と橋の下で暮らしていた。
正確に言うともちろん母猫は1匹で、もう1匹は叔母さん、
他7匹の仔猫の内4匹は従兄妹ということになる。
その存在に気づいた頃、すでに仔猫たちはひどい猫風邪に感染していた。
素人目にも投薬だけでは治まりそうにないことがわかる。
仔猫8匹の入院費、母猫2匹の不妊手術費、里親さん探しをする間の
保護スペースと費用・・・。
一体どうしたものか知人ボランティアと考えあぐねている間に
体力のない仔猫が命を落としていく。
他に協力者も見つかり、やっとGOサインが出た時には
仔猫は6匹になっていた。

さて苦労の末幸いにも仔猫5匹は無事里親さんが決まり、
橋之介だけが我が家に残ることになった。
これまたノコ同様、意図して手元に残したという方が正しい。
治療が終わった段階で橋之介の左目は結膜が完全に癒着していた。
そういうわけで橋ちゃんの片目は今でも見えない。
が、残った一つの瞳がまっすぐにこちらを見つめる。
これに完全にやられてしまったのだ。
「信じてるよ」とでも言われているような気になるのだから
猫バカとは怖ろしい・・・。

さてこの坊主、昨年末に大変なことをしでかしてくれた。
予告を打つなら「1本で軽く10万円」。
それはまた後日。