"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

“スクってハジく”長唄三味線の愉しみ

2007年05月16日 10時54分46秒 | 芸能の催しごと

 旧三月三十日。旧暦三月の晦日(みそか)です。

 4/14(土)に開催した【居酒屋寄席~春爛漫の会】で、飛び入り参加で長唄三味線の素敵な音色を聴かせてくれたスクイーズ☆ハジキーズのライヴを観にいってきました。
515sukuhaji1  スクイーズ☆ハジキーズは松永鉄駒さん(左)、松永鉄六さん(右)の才色兼備な二人からなる長唄三味線のユニットです。松永鉄九郎さんに師事し、ちょうど4年前からより親しみの持てる三味線音楽を、とユニットを結成して様々な場所で活躍しています。昨年11月に行われた鉄九郎さん主宰のライヴイベント(その時の模様はこちらを)で初めて観て、その後、鉄九郎さんと親交が厚い立川志の輔師匠の会などでお話しをする機会を得ました。ユニット名は三味線の代表的な奏法、スクイとハジキによるものです。

 この夜のライヴは、西麻布の大通りから少し入った閑静な住宅街にある東洋医学の松柏堂医院に併設されたスペース、ホールDOZで行われました。天井と床が無垢の檜で出来ていて、とても暖かみがあって落ち着く空間です。

415sukuhaji2  親しみを込め略してスク☆ハジのライヴは、なんと言っても愉しさが魅力です。そしてとってもチャーミングです。長唄の間に演奏される合方というインストゥルメンタルの部分をを緊張感たっぷりに聴かせたかと思うと、洋楽スタンダードをユニークな二丁三味線のアンサンブルでさらりと演ってのけ、果てには芝居タッチの創作組曲を笑いを交えて披露します。曲間のトークも飾らず楽しく、いつのまにか二人のペースで空間が暖かい雰囲気になってゆきました。わずかに1時間ほどの演奏ですが、難しくて渋いと思いこんでいた三味線音楽が少し楽しく親しみを持てるようになることは間違いありません。

 スク☆ハジDOZライヴは、これから毎月第三火曜日に開催されるそうです。ぜひ聴きに行ってみてください。おすすめです。