安芸国 一の宮 厳島神社。
青い海面に浮かぶ朱塗りの社殿に惹かれ、10/23に名古屋から日帰り一人旅を敢行しました。
松島・天橋立 と並び、日本三景「安芸の宮島」として知られる、広島県廿日市市の宮島。
1996年にはユネスコ世界文化遺産に登録されています。
こんな凄い場所ですから、さぞかし人も多いだろうと覚悟して行ったところ、
その賑わいぶりは想像をはるかに超えていた(笑)。
さすが世界文化遺産の観光地。どこ見ても人・人・人・・。
平日でこれですか。
土日とか連休だったら一体どうなるんだ。
さらに目を引いたのが外国人観光客の多さです。
奈良の春日大社 へ行った時と同じような雰囲気でしたが、それよりもっと多かった気がする。
あと場所が場所なだけにお子様率も高し。
遠足とか校外学習とか修学旅行とかの団体さんが、あちこちにいる。
(と言ってもお子たちは表参道商店街、厳島神社やそのまわりにいるぐらいかと。)
名古屋を出たのが朝8時ごろで、宮島に着いたのは11時ごろ。
そして17時ごろ宮島を出て、名古屋には20:30ごろ到着。
片道およそ3時間ほどで着いて、6時間ゆっくり島に滞在できた事になります。
発着時刻を変えればもっと長くいられますね。
距離的には長野の戸隠神社 よりもうーんと遠いのに、
新幹線利用+JRの駅からほど近い という事もあって、所要時間は厳島神社のほうが短い。
(戸隠は片道5時間弱かかったからなぁ・・)
~2105/10/23の旅程~
07:54発 JR名古屋 [のぞみ]
↓
10:06着 JR広島
10:15発 [JR山陰本線・岩国いき]
↓
10:43着 JR宮島口
↓
(徒歩5分少々)
↓
10:55発 宮島口桟橋 [JR宮島フェリー]
↓
11:05着 宮島港
表参道商店街など----(散策30分+お昼)
幸神社-------------(滞在10分)
五重塔、豊国神社---(滞在60分)
大願寺-------------(滞在20分)
多宝塔-------------(滞在15分)
厳島神社-----------(滞在150分)
17:10発 宮島港 [JR宮島フェリー]
↓
17:20着 宮島口桟橋
↓
(徒歩5分少々)
↓
17:29発 JR宮島口 [JR山陰本線・白市いき]
↓
17:58着 JR広島
18:13発 [のぞみ]
↓
20:30着 JR名古屋
他にも島内いろいろと写真とりながら歩いていたので、6時間はすぐに過ぎていきました。
あ、もちろん各所の滞在時間などを減らせばもっと数多く散策できますよー。
(特に 厳島神社に2時間半(笑) とか、普通そんなにいませんよねー。)
「名古屋から日帰りで宮島をぐるっと満喫」 は十分可能です。
~ 注意点 ~
(1)海に浮かぶ社殿を求めて行くのなら、「年間潮汐表」で潮位を必ずチェックしておく。
(2)社殿の写真に人が写るのを避けたいなら、早朝にでも行くしかない。日中は諦める。
(3)名古屋⇔広島は、早めに(できれば前日までには)指定席を買っておくのが無難かも。
ちなみに私の場合、金曜のチケットを前々日に購入したにもかかわらず窓際は満席でした。
(※ただし、これは週末の金曜だったからかもしれません。)
特にのぞみの場合、自由席は1~3号車だけなので座れない確率が高いですし、
念の為、早めに準備するほうが良いかと思います。
(あと、午前中の日差しがまぶしくてイヤだわ・・という方は、進行方向右側(のぞみならE席)に座りましょう。)
宮島の中でも有名なのが、国宝・重文オンパレードな厳島神社。
水に浮かぶ社殿の姿で有名なところです。
が、水と言っても湖や川じゃなくて海なんで、
この光景は潮の満ち引きにより変化してしまいます。
潮汐表をどう参考にすれば良いかはこちらのサイト 等に書いてありますが、基本は
厳島神社が海に浮かんで見える潮位の目安は、250センチ以上のとき。
大鳥居の根元まで歩いて行ける潮位の目安は、100センチ以下のとき。
となるようです。
では私が行った10/23の潮位はというと、
● 「満潮」
時刻=05:28、 潮位=268cm
時刻=18:24、 潮位=325cm
● 「干潮」
時刻=11:50、 潮位=105cm
時刻= ― 、 潮位= ―
という数字でした。
これは、
(1)
朝05:28は潮位268センチで、目安の250センチよりも水の高さが上だから、社殿が浮かんで見える。
日没後の18:24の潮位は325センチだから、この時も浮かんで見える。
(2)
昼11:50は潮位が105センチで、目安の100センチと同じぐらいだから、鳥居まで歩けるかもしれない。
という事を意味します。
一日の流れとして見ると、
満潮時の05:28をピークに段々と潮位が下がり(水が引き)、最も潮位が低くなるのが11:50の干潮時。
大鳥居に歩いて行けるほど水が引いてしまいます。
そこからまた段々と潮位が上がり(水が増え)、
18:24にはまた最も潮位が高い満潮になるわけです。
・・要するに、『10/23は、大鳥居へ歩いて行ける可能性は高いものの、
日の高いうちに水に浮かぶ社殿を見ることはできないかもしれない。』 ということですね。
・・と今ならそう言えるのですが、
実は事前にちゃんと確認したつもりが誤った解釈をしておりまして、
到着時はすっかり水が引いていて、地面に立つ社殿の姿(゜Д゜) を見ることに・・。
そう、何を思ったかド素人な私は壮大な勘違いをしてしまい、
「朝5:28から夕方18:24まで、ずっと水に浮かんでるんだー」と、単純に考えてしまったのです。
そう思い込んだまま、前々日にJR笠寺駅に来たときに、
さっさと往復の乗車券と指定席を購入。
ほんとにおバカです。
干潮はどこ行った? って話です。
その勘違いに気付いたのは、広島へ向かう新幹線の中 で、時すでに遅し。
・・って、そんなのイヤだ。冗談じゃないぞ。
あたしは水に浮かぶ社殿を見に行くんだ。ヽ(・ω・)ノ
と、潮位の数字と睨めっこで考えました。
すると、どうやらこの日の午後~夕方は1時間につき30センチ前後の潮位変化があるらしい。
早朝5:30頃をピークにしてそこから水がひき始め、最も引いてしまうのが昼まえ。
そこからまた潮が満ちてきて、約30センチずつ徐々に水が増えていくとしたら、
15時過ぎあたりまではまだまだ無理。
おそらく、250センチ前後になるのは16~17時あたりのはず。
05:28・・・ 268cm
|
|(約6時間半のあいだに163cm減っている)=1時間につき平均25cmほど減る
↓
11:50・・・ 105cm
|
|(約6時間半のあいだに220cm増えている)=1時間につき平均34cmほど増える
↓
18:24・・・ 325cm
(=この日は、平均して1時間に30cmほどの増減がある。)
ということで、急きょ予定変更。
当初は、到着後まず厳島神社、その後に島内の寺社をまわろうと思ってましたが
順序を逆にして、先に島内を巡り、16時あたりから厳島神社に入ることに。
結果、潮が満ちてきて上記の写真↑のようになったのは、予想通りちょうど16時ごろ。
17時までにはほとんどの場所に水が来て、無事に水に浮かぶ社殿と対面することが出来ました。
さらに言えば干潮時にしか見られない鏡池とか、地面の上に立つ大鳥居とかも見られたので
結果オーライ。二度おいしいっていう。
(しかも神社での挙式という素敵な場面にも遭遇。)
ただ、潮位の推移は一日50センチずつ後ろへずれていくので、
もし仮にこれが翌日だったら、潮位が250センチあたりになるのは18時ごろ。
下手したら、
水に浮かぶ姿にお目にかかれるのは日が暮れてから・・。という、
残念な結果になっていたところでした。
危ない危ない。
※私が島にいた10/23の11~17時は、1時間あたり30センチ前後の増減でしたが、
これは干潮と満潮の差が大きい大潮や、差が小さい小潮などのように、日によって違います。
ぱっと見たところ、
小潮・長潮・若潮だと20前後~30前後、大潮だと50前後~60前後と、かなりの差があります。
また一日の時間帯によっても違いがあるので、日時をピンポイントで確認したほうが良いみたい。
(こういうの、釣りする人なんかだと詳しいんだろなー)
みなさまも、遠路はるばる参拝する際には、潮位にくれぐれもお気を付け下さい。
本編へつづく。