水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

熊野速玉大社-1 <和歌山県新宮市新宮>

2016-05-24 | ├ 和歌山(ひとり旅)

 

熊野その1。

まずは式内社熊野速玉大社へ行ってまいりました。
(2016/3/17参拝)

 

 

 

 

 

 

熊野へは、名古屋駅からワイドビュー南紀に乗って行きます。

車窓からの景色がとてもきれいで、
もうそれだけで癒されます。 

 

 

同日に、熊野那智大社青岸渡寺飛瀧神社へも参拝しましたが、
熊野は戸隠神社同様に、名古屋から日帰り参拝するにはギリギリの場所かなー。

熊野速玉大社へは、名古屋から片道4時間、
熊野本宮大社へは、名古屋から片道5時間30かかったので、
これぐらいが移動の限界かと思います。

※旅程の詳細は、こちら(公共機関で日帰り熊野)

 

 

JR新宮駅に到着。

 

 

思わず座りましたよ。パンダの座席。(>∀<)

後日、本宮大社へ行った際も含めて、この駅を何度か利用しましたが、
こちらの駅員さんは、皆さんとても対応が良く親切でした。

 

 

 

ここから速玉大社までは徒歩20分ほどなので、
バスを待つより、歩いたほうが早いです。

 

 

途中、新宮城跡の前を通りました。

 

 

新宮城は、別名を丹鶴城と称し、
城跡は「新宮城跡附水野家墓所」として国の史跡となっています。

ここを通り過ぎると、神社まではまっすぐ一直線。

 

 

神社目指して上機嫌で歩道を歩いていたら、
後ろで何度か小さくクラクションが鳴りました。

振り向くと、私の後方数メートルのあたりの路肩に停まっていた車の男性が、
こっちを見ながら、前方と助手席を交互に指さしています。

なんだろー?と思って凝視していると、2度3度と同じ行動を・・・。

 

もしかして、
この先にある速玉大社まで乗っけていくよーってこと?

 

 

「わたし?」と自分を指さしてみると、大いにうなずく男性。

うーん。神社まであと5~6分の距離だし、
だいたい見ず知らずの人(それも男性)の車に乗るなんて有り得ん・・。(´-ω-`)

親切はありがたいけれど、ゼスチャーで丁重にお断りをし先をいそぎました。

 

社用車だったし、本当に親切で言ってくれたんだとは思うけど、
それにしても、私が観光客で、かつ速玉大社目指して歩いてるってよく分かったなあ。

地図広げて歩いてた訳でもないのに。

あ、城跡を撮ってた時の姿でも見掛けたのかな??

 

 

 

そんなこんなで、神社社頭に到着。

 

 

熊野速玉大社。

鳥居の前に立っただけで、ものすごく癒される。

あぁ、めっちゃいい神社だ。すごく好き。

 

 

以前にもに述べたように、
熊野本宮大社(田辺市本宮町)・熊野速玉大社(新宮市)・熊野那智大社(那智勝浦町)
の3社
を総称して、熊野三山と言います

全国およそ3,000社ある熊野神社の御本社であり、
主祭神は異なりますが、三社とも熊野の神様を祀っています。

 

 

三山はそれぞれが「過去・現在・未来」を担っていて、
険しい参詣道を歩き熊野詣をすることで、救済と御利益を得るとされてきました。

 

 

過去の業を落とす熊野速玉大社で、それまでの自分と向き合う。

現在の業を落とす熊野那智大社で、今の自分の立ち位置を確認する。

未来の御利益を願う熊野本宮大社で、未来へ向けて祈りを捧げる。

三山を詣でることで、わが身を清め再生するのです。

 

・・というお話を知ったのは、三山詣でを済ませた後でしたが(;^ω^)、

今回、一度目の熊野行きで速玉大社・那智大社へ、

二度目で本宮大社へと出向いたので、

はからずも「過去-現在-未来」の順に参詣することとなりました。

 

 

一の鳥居

神仏習合の名残、両部鳥居です。

広島の厳島神社や、福井の大瀧・岡太神社もそうでしたね。

「両部」とは、密教の「金胎両部(金剛・胎蔵)」のことで、
これがある神社は、仏教(密教)の面影が色濃く残っている所です。

(厳島神社は神仏習合において天台宗の影響を受け、
大瀧神社は、中世には天台宗大滝寺でした。)

 

 

密教といえば真言宗(東密)や天台宗(台密)。

修験道場だったここ熊野三山は、本山派(天台宗系)が拠点とした場所です。

なお、先日チラっとお邪魔した京都の醍醐寺三宝院は、当山派(真言宗系)の本山です。

 

 

一の鳥居に掲げられた扁額には、「熊野権現」の文字。

「権現」というのも、本地垂迹説に基づく仏教的な神号です。

 

 

参道の右手に、末社が二社あります。

 

 

右・・ 八咫烏神社(やたがらすじんじゃ)

御祭神:建角見命

 

 

末社として古くから丹鶴山麓に奉祀されていました。

 

 

左・・ 鑰宮 手力男神社(かぎのみや たぢからおじんじゃ)

御祭神:天之手力男命

 

 

式内社の手力神社の論社で、もともとは神門内に祀られていましたが、
813年に勅命により現地へ遷座。

明治40年に新宮神社へ合祀されました。

 

 

 

 

・・書いてて思ったけど、

熊野とか戸隠とか、山岳信仰の神社にとても惹かれるってことは、
密教系の神社や、修験道場というロケーションも好きって事になるのかな。
 

 

 

大好きな琵琶湖の竹生島も、平安時代には天台宗の僧の修行場だったし、
そこの都久夫須麻神社の別当寺だった宝厳寺(真言宗)も、すごく良かったもんなあ。

 

 

あ、でもお稲荷さんは別。

ほとんどが、真言密教のダキニ天を祀っている鎮守稲荷ですが、
お寺系イナリは何か
苦手なのです・・。

唯一平気なのは、何度も書いてきたけど伏見稲荷大社だけです。

じゃあ神社系イナリ(ご祭神:宇迦之御魂神/倉稲魂大神、保食神など)なら
どこでも良いのかって訳でもなくて。

神仏祭祀が一体化してた神社の場合、当時祀ってたのはダキニさんだもんねぇ・・。

 

 

自分が惹かれるものの傾向を整理してみると、
どうやら神仏習合色の強い神社とか社殿が多いような気がするけど、
習合色が強い=密教色が強い と、ほぼ同意義だし。

大好きな尾張造りだって、習合の色が濃い。

 

 

“なぜだか惹かれるもの”カテゴリーの中にある、
尾張造り/舞殿タイプ拝殿」、「桃山様式の社殿」というキーワードに加えて、
「修験道・密教」を新たに追加したほうがいいのかも。(・∀・)

 

 

 

手水舎の向かい側にあるのは大禮殿

 

 

狛さん。

 

 

笑ってる笑ってる。

かーいいなあ。

 

 

 

凛々しい狛さんも良いけれど、
素朴な感じの狛さんには、いっそう癒されます。

 

 

大禮殿の前の木、いいな。

好きだわ。

 

 

こちらは御神木の梛(国の天然記念物)です。

 

 

高さ20m、幹周り6mで、樹齢約1000年の日本最大の梛の木。

平重盛のお手植えとされます。

梛の葉は、熊野詣でのお守りとして大切にされてきたのだそう。

 

 

 

では神門の中へ。

その2へつづく・・。

 

 


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