伏見稲荷大社へ向かう途中、
夫が醍醐寺を見てみたいというので、ちょっと寄ってみました。
しかし、中へ入って境内図を見たら、
「ちょっと寄る」なんてレベルじゃ到底無理なことが分かり、
仁王門の前まで行っただけで終了・・。
200万坪以上の広大な境内だったなんてー。
下調べって大事だね。
ブログに載せるのもどーしようかと考えたんですが、
せっかくなんで、さわりだけチラっと上げときます。
(三宝院門跡)
世界遺産である醍醐寺は山号を醍醐山(深雪山)と称し、御本尊は薬師如来。
874年の創建で、空海の孫弟子にあたる聖宝が、
笠取山の頂上付近を「醍醐山」と名付けたことにはじまります。
広大な境内は、醍醐山の頂上付近に広がる「上醍醐」と、
山麓の平地に広がる「下醍醐」から成っています。
「上醍醐」を中心にして修験者の霊場として発展したのち、
醍醐天皇の祈祷寺となり、手厚い庇護を受けて「下醍醐」が発展。
その後、応仁の乱などの戦乱で「下醍醐」は荒廃しますが、
1598年に豊臣秀吉が行った“醍醐の花見”を契機に再興し、現在に至ります。
三宝院唐門(国宝)
1599年造立
2010年、
約1年半がかりの解体修理を終えて、400年前の姿に戻ったそうで、
黄金色に輝いていました。
西大門(仁王門)
1605年再建。
写真を撮ってるうちに、いつしか夫ははるか先まで進んでいたらしく、
この時点でどこにも姿が見当たらない。
電話かけたら、もう駐車場付近まで行ってるって、なんだそりゃー。
はえーよ。(・ω・)
いくらチラ見とはいえ、さすがに早すぎないか。
まあいつものことなので、
開き直って仁王門を堪能する。(笑)
この先に、下醍醐の絢爛な大伽藍が広がっています。
仁王像(重文)
1134年の造立。
もとは南大門に祀られていた尊像なんだそう。
先へ進みたいけれど、
行ったら最後、おそらく4時間ぐらいは戻って来られません。(笑)
なぜなら、頂上一帯の「上醍醐」(ピンク色)へ行くには、
山麓の「下醍醐」(水色)を出てから、険しい山道を1時間ほど登って行く必要があるんだそうで。
「下醍醐」と「上醍醐」のあいだを往復するだけで2時間かかるわけです。
ひー。
さらにそれぞれ見て周るのに、私のことだから最低でも各1時間は要するだろうから、
どう考えても、伏見稲荷大社へ行けなくなる・・(ノ_-。)
左手赤枠内の三宝院(歴代座主が居住する坊と、壮麗な庭が広がる。)も、
とてもじゃないが見る時間なんてない。
そんなわけで中へ入るのは諦め、
仁王門の手前・・黄緑色の枠で囲ったところの周囲をぐるーっとまわる事にしました。
あぁ、あっちへ行きたかったよー
醍醐寺といえば桜ですよね。
花見シーズンはすごい事になるんだろうけど、
せっかくなので、桜の時期に再チャレンジしてみたい。
5時間ぐらいかけてじーっくりとまわらなきゃね~。
往復2時間も山を歩けるんだろーかという、一抹の不安もありますが、
公式サイトで「上醍醐」の加羅を見てみたら、
これはぜひ一度この目で見てみないと!という気持ちが一気に湧いてきました。
もう直球ど真ん中で、ものすごーーーく惹かれる建築形式なのです。
如意輪堂とか、開山堂とか。
神社の社殿にも共通することですが、
こういった桃山時代の寺社建築が特に好きなのだと、改めて気付きました。
おあずけ食ったみたいで何だか消化不良ですが、仕方ないわよね。
ここはもともと自分一人で来るつもりだった場所でもあるし、
今度じっくり周ればいいか。
次回の醍醐寺ひとり満喫プラン(笑)をひそかに練りつつ、境内をあとにしました。