日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

野菊の墓

2005年10月15日 19時29分13秒 | 残日録
国道250号線近くの海岸に「野路菊」(ノジギク)(兵庫県花、本州中部以西九州までの野路に自生。栽培菊の原種でもある。)を撮りに行く。しかし、蕾が小さく、撮影はしたが、思いに叶うものはなかった。近隣の人に聞いてみると11月も末に満開となるようだ。「赤壁」近くの岩場にへばりついて咲く、群生していない一部は可憐で美しい。齢(よわい)を重ねても、近年まで「野菊の墓」(伊藤左千夫)の野菊はこの花と確信していたが・・・。悲しいかな、殻に閉じこもったような生活範囲では、別の花であると理解するまでに、こんなに多くの歳月が必要であった。
そして、帰り道に近くの農道に、「野紺菊」(本当の「野菊の墓」の菊(ノコンギク)を撮りに横道。この花は北海道を除く各地に自生している。野菊の墓の舞台である東京から矢切の渡しを渡った辺りでは、野菊と言えばこの花しかない。)携帯で外出先からアップしたので、不鮮明な部分は許してください。
尚、リンクには「青空文庫」さんの「野菊の墓」を・・・。改めて懐かしい時代の文学を読んで下さい。『野菊の墓』