総理指名、石破氏の言うこともわかるが、無理がある。

総理指名をめぐって、石破氏は白紙投票に反対だという。かといって麻生指名にも反対だという。

つまり、新たな総裁の名前を書くべきというのだが、それはもう無理というものだろう。

確かにそれは理想だ。だが、総理指名まであと12日。今から総裁選ができるのか。
今回の総裁選は、いい加減なやり方ではできない。党員だけではなく、国民に対して十分に自民党の再生について語らねばなるまい。党の再生だけではなく、国の向かうべき方向性についても、民主党が語りえなかった国家像についても語るべきだろう。

それが今から間に合うのか？　間にあえばそれを最善とすべきだが、18日に向けての間に合わせの中途半端な党内議論のままの総裁選ということになれば、国民の自民党への失望は更なるものとなり、かえって「白紙にしておけば良かった」ということになりはしないか？

敗北以降の自民党の緩慢にして散漫な動きを見ていると、石破氏の言い分には無理があると思うのは私だけか。

一寸性急に過ぎないか、石破氏？　何をそんなに焦る？　自民党はここまで堕ちたのだ。今更白紙投票でも国民は驚くまい。それよりも、準備不足の時間不足の総裁選をやって国民を更に呆れさせる方が恐くはないか？　まさか、この後に及んで党の体面を気にしているとか？　それはさすがにないですよねえ、石破さん。

自民党は堕ちるだけ堕ちるしかない。それは総選挙の敗北ではなく白紙投票をもって極みとする。そしてそこから再生するしかない。

堕ちるを恐れてはいけません、石破さん？

もしかして、高所恐怖症？