出羽景観都邑会

街と田園が調和する形を、出羽の国から、探して、磨いて、創って、伝えていきたい。【でわとゆう会】080101出発

朝日連峰と景観2

2009-08-31 21:43:36 | Weblog
 この度は、日帰りなので、これまでは下りに使っていた中ツルコースを登りに利用しました。まだ疲れる前に尾根を登るために、周りの景色を楽しみながら写真を撮ることが出来ました(上の写真:小朝日岳を横に見ながらの登りでした)。下りでは疲労のために余裕がなくなってしまうのです。
 大朝日も登山道の先に見ながら登ります(次の写真)。

 花もまだ多く残っています(下の写真は大朝日小屋付近)し、その先の金玉水付近に雪渓も見えます。

朝日連峰と景観1

2009-08-30 23:25:56 | Weblog
 朝日連峰は奥が深いために、その美しい姿を見ることは難しい。
 山形市内では、西蔵王などの高所や高いビルからしか見えない。庄内からは前山のせいで、殆ど存在を感じることが出来ない。麓の朝日町や大江町からでも一部が見える程度。寒河江の高瀬山辺りが、山並みを最も良く見ることができると思われる。
 そのために、朝日連峰は県民に認識されることは少なく、大事にされていない。存在するだけでなく、良く見えて認識されることは重要です。良く見える場所が存在以上に重要なのです。
 その朝日連峰でも、小ぶりながらも端麗な姿を見せてくれるのは、小朝日岳です。大朝日岳から少し降りた「熊越」あたりから見る小朝日は絶景です(上の写真)。
 最高峰の大朝日岳を麓から見える場所は、登山口の朝日鉱泉の前庭で、この宿の主人が設置してくれたと見える「十景」の立て札がありました(次の写真)。

 朝日連峰は、ブナ林の宝庫で景色が見えないほどの豊かさです(下の写真)。

 これらの景観は、なかなか手に入らない景観です。残念です。

訪韓記10

2009-08-28 21:06:21 | Weblog
 大寂光殿が修行・礼仏空間の前庭に、不思議な模様があり、人々が巡っています。海印図回りと言って、一方通行の迷路とでも呼べようか、卍字図形が描かれており、経を唱えながら回り過ぎる(上の写真)。厳かと言うか、面白い。
 このツアーは、相当体力が必要で単なる観光気分では参ってしまう方が出てくるが、この海印寺の麓にも、しっかり韓国名物の食事を堪能させてくれる店があり、疲れを忘れさせることも用意されている。
 山菜料理というが、15種類もの品数で、珍味ながら美味しい(次の写真)。

 門前町というか、特に景観に配慮しているようではないが、当然大事にしているのだろう山を見上げるように街並みは出来ている。

訪韓記9

2009-08-27 23:13:18 | Weblog
 海印寺(ヘインサ)は、1200年余りの歴史を持つ古刹で、高麗大蔵経「八万大蔵経」という8万1258枚の版木とそれを収める2棟の蔵経板殿が世界遺産に登録されている。
 それらが存する法宝空間は、敷地の一番奥にあり、急な階段を登ったところにあり、写真撮影禁止でありました(上の写真)。
 一段高いところにあり、別世界であることを形で示しているようでもありますが、蔵経板殿には大小の窓が設けてあり、高低差のある地形と合わせて、自然換気が図られ、版木の保存が実現しているとの事。高度な技術に感心させられる(次の写真)。左の屋根は大寂光殿。

 どうしても伝えたいために、入場可能な場所から、蔵経板殿の全景が見えるところで撮影してみました(下の写真)。

新庄まつり

2009-08-26 21:07:51 | Weblog
 新庄まつりは、一番美しく嬉しい。山車(ヤタイ)の見事さだけでなく、お囃子の美しさ、その担い手(山車は町場衆でお囃子は村衆で組んでいる)の美しさが格別です(上の写真)。
 当然のように、この期間中は新庄中が、新庄から通勤している人たちが仕事を休む。新庄の文化だということ。こんな多くの人がどこから集まってくるのかと喜びたくなる。いつも静かなのは、この祭りの反動だと言わないでください。
 駅前には、前に来たときにこの広場のシートに座って、山車を見てときめいた。お囃子の物悲しくも晴れやかな節回しが印象に残っている。しかし、広場の真ん中にあるモニュメントは何年立っても良く思えない。ない方がずっと良い(次の写真)。
 周りのバリケードは、駅から出てくる人が溜まらないように見えなくしたのだそうです。本当にそれで良いのでしょうか。

 内側が有料だということで、観覧場の回りもバリケードが張り巡らされていた(下の写真)。工事中かと思った。こんなことは止めたほうが良い。一見、正しそうに見えて、全く間違っていることに思える。
 今年、国の重要無形文化財に指定されたことは喜ばしい。

訪韓記8

2009-08-25 21:03:18 | Weblog
 バスを降りて、20分歩いて登り、そして、韓国最大の名刹海印寺の一柱門に着いた(上の写真)。
 一柱門を過ぎると、参道には修学旅行で来た子供たちの写経が飾られている。紙に書かれているためか、厳かに見える(次の写真)。景観としても遮蔽するようには感じられず悪くない。

 次の鳳凰門は金剛力士と四天王が描かれている。過ぎて振り返ると、門の先が愛しく見える(次の写真)。

 その次の解脱門を過ぎると、不二の世界の広い庭があり、その一角に、瓦に名を書き入れる記名料でこの古刹の維持に貢献できる場所がありました(下の写真)。これは良いことだ。


訪韓記7

2009-08-23 10:48:08 | Weblog
 二日目は、韓国の中央部から東部まで横断することになっていました。7時20分に大田市儒城を出発し、9時30分、伽倻山(カヤサン)海印寺(ヘインサ)に着きました。
 この自動車ゲート付近からその雰囲気たっぷり。そして、扁額にはきっちりした漢字表記があります(上の写真)。例の若い国民が読めない漢字表記です。
 バスを降りて山道を登るのですが、その歩道の入り口に妙なボックスがありました(次の写真)。良く見ると貸し出し用の車椅子です。ここでもバリアフリーに配慮しているのでしょうか。しかし、ここだけ車椅子が必要な方と言うのは、身障者というよりも高齢者で坂道を登るのが辛い方なのか。

 坂の途中では、松葉の粉を売っていました(下の写真)。ヨーグルトに混ぜて飲むのですが、割と良い味なので、却って疑ってしまった。松葉などはどこにでもあるものだろう。


訪韓記6

2009-08-22 21:51:20 | Weblog
 一日目に泊まった所は、韓国最大級の温泉地という、大田(テジョン)市儒城(ユソン)のユソンホテルでした。立派なホテルで、大浴場のほかにも、部屋のバスルームでも温泉が出ました。
 翌朝、フロントでマップをいただき、ジョギングに出ました。お願いするときは「チョギヨ」(すみませんが)の一言。そしてマップ・チュセヨ(ください)で通じました。そして、カムサムニダ。
 甲川という大きな川の河川敷に整備されたゴム舗装の遊歩道を行くと、多くの市民にすれ違うことが出来ました。既に街に溶け込んだ感覚になりました。
 朝食は、ホテル近くの食堂でいただきましたが、韓国の食堂は24時間営業が多いらしく、ホテルの宿泊客も殆どがそこを利用するようです(上の写真に24時間表示が見える)。
 そして、メニューはこれも定番の豆腐チゲ。朝からキムチがたっぷりサービスされます(次の写真)。

 韓国で頂くものは全部うまい。暮らしていけると実感。
 旅の魅力は良い景色と美味いものです。

訪韓記5

2009-08-20 21:11:12 | Weblog
 水原は、カルビの発祥の地ということで、夕食は豚ばら肉のデジカルビを頂くことになった。
 街なかに入ると、南門の八達門を中心に街が出来ているように感じる。道がロータリーになっていて、パリの凱旋門のよう(上の写真)。
 その門の近くの焼肉屋で、本場の炭焼きテジカルビを堪能。炭焼きしたものを保温のためにコンロに載せていただく。野菜とキムチがお替り自由なのは韓国国内共通だそうです(次の写真)。

 お店は何気ない通りにあり、「アジュ マシッソヨ」(とてもおいしい)と言うと、おかみさんがとても喜んでくれた「カムサムニダ」。

 近くの露店では、あられのようなものを売っていた(下の写真)。

訪韓記4

2009-08-19 23:33:40 | Weblog
 水原は遷都を意図して建設されたが、全長5.7kmの城壁に囲まれた内側は、整備されることはなかった。普段の街を囲んで城壁が続く(上の写真は、対岸に見える最高地の西将台)。

 蒼龍門の近くには練武台があります。兵士たちの訓練を指揮した場所と言うことですが、貴重だと言う木材の朱色の柱が印象的で、ここにも見事な漢字の扁額があります。

訪韓記3

2009-08-18 19:15:32 | Weblog
 水原華城の東を守る蒼龍門は、この世界遺産の特徴をよく現している。韓国の伝統的な建築技術に西洋の築城技術を加えているということです。
 堅固な構造で壁面に開いている穴が、攻撃の意図がわかるような位置と方向担っている。その上に韓国風の屋根も美しいが、門の名前が立派な漢字で書かれてあるのもエキゾチック(上の写真)。
 石造のアーチは西洋建造物の影響(次の写真)。

 門の外側は、全く別世界の市街地。ここからも、Wカップのスタジアムが見える(下の写真の左奥)。

訪韓記2

2009-08-17 21:24:12 | Weblog
 仁川(インチョン)空港から、一路、バスに乗って最初の訪問地の世界遺産「水原(スウォン)の華城(ファソン)」に1時間20分ほどで着いた。因みに、日本と時差がないため時計はそのまま使え、経度の差から日暮れが遅い。
 水原は、李氏王朝第22代正祖が、その生い立ちの影響から遷都を企てて、18世紀末に建造した城郭で、周囲を約5.7kmの城壁が取り囲む(上の写真)。城壁の外は高層ビル群。
 東を守る蒼龍門は、アーチのトンネルの上に韓国風の上屋を載せて堂々たる姿(次の写真)。周辺整備は世界遺産指定に伴って最近実施されたと言う。

 城郭エリアに入る道路は、城壁の下すれすれにくりぬいてあり、道路から見ると城壁と言うよりも鉄道が立体交差しているような風景です(下の写真)。

訪韓記1

2009-08-16 17:17:37 | Weblog
 休みが取れて、念願だった朝鮮半島に行くことが出来た。仙台空港発のパック旅行ですが、3泊4日で世界遺産を5箇所巡るという欲張りな企画に乗ることが出来ました。費用も時間も国内旅行程度ですが、たいした準備もせず、国内旅行ぐらいの軽い気持ちで参上した。
 仙台空港から2時間20分で干潟に囲まれた仁川空港着。
 2001年に韓国が東アジアのハブ空港とするため、国を挙げて開港した空港。干潟を埋め立てて造成した敷地は1170ha、滑走路は4000m1本と3750m2本の計3本供用済み、規模が大きいだけでなく、拘束条件が少ないのか、あらゆる動線がスムーズで機能的な配置だ(上の写真)。
 自動車道や鉄道駅も良好に接続している。鉄道駅は、最近の流れのデザインでしょうか、ウェーブ形状(次の写真)。 

 海を埋めたことから、塩害を防ぐために干潟に海草を繁殖させており、夏場にはごらんのようにピンク色に、冬場は茶色になるということらしい(下の写真)。驚きました。

 暫く、「景観街づくり的」訪韓記にお付き合いください。

旅篭町館と蔵プロ18

2009-08-15 16:17:19 | Weblog
 旅篭町館での蔵プロのクライマックスの一つが花笠まつりに合わせたライトアップでした。メンバーが「やる、やる」と言いながら、直前まで準備が進まず、ほんとに間に合うのかと、おじさんは心配したが、ぎりぎりになるとがんばりが利く連中たちだ。見事に間に合わせてくれた(上の写真)。
 漆喰の壁には灯りが似合う。そして、電気の光は限った使い方にして、蝋燭で抑えた光で足元を照らしてくれるのは、この空間に相応しいし、環境にもやさしいと言える(下の写真)。訪ね来た方々に本当に喜んでいただいたようだ。

 そして、旅篭町館木村邸も学生たちも、お盆明けまで「一時休暇」に入りました。ご苦労様でした。

旅篭町館と蔵プロ17

2009-08-13 20:47:58 | Weblog
 8月は、蔵プロアーカイブセンターということで展開していますが、その舞台として、母屋にあった仏壇が蔵に戻し納められました。これからは工芸として蔵を守り立ててくれます(上の写真)。
 母屋も、学生たちががんばって、すっかりきれいになり、開け放たれました。風が通り抜けます(次の写真)。畳の間の美しさが際立ちます。みなさん、寝転びたくなるようです。

 そして、蔵プロが入った時からお稲荷さんの近くで咲き続けているこの常緑樹が、まだ大きな朱色の花を見せてくれています。