「もつ家」ですっかり気分がよくなっちゃったから。「野島」は颯爽と乗り込んだね。
でもね、その「野島」も「もつ家」と同様凄まじい混みようだった。
ラッシュアワーの通勤電車並み。土曜日の14時過ぎ。この大盛況ぶりは上野でもお目にかかれないよ。
なにしろさ、ごった返すお客の波を文字通りかき分けて店に入っていくんだから。
何故、秋津に立ち飲み文化が花開いたのだろう。
この小さな町に何があるのか。
神田や新橋に居酒屋が多いのは、両駅ともかつては大きな闇市が形成されたこと、そして旧国鉄の電車区があったことが大きな要因として挙げられる。やはり、秋津もそのようないきさつがあるのだろうか。街を歩いている限り、そうはみえない。確実に言えることは、秋津には立ち飲み文化が根付いている。「もつ家」と「野島」の盛況ぶりがそれを如実に物語る。
「野島」の暖簾をくぐるとまずもって誰もが驚くだろうね。
97%、オヤジで埋め尽くされた店には10人くらいのべっぴんさんが甲斐甲斐しく働いている。それは不思議な光景だ。無駄に多い、そんな気もする。でも、誰一人手を空いている娘はいない。都心の立ち飲みではお目にかかれない光景だね。
ようやく辿り着いたカウンターに、くだんの女の子がオーダーをとるために近づいてきた。面白いのはオーダーとともに名前を尋ねられる。恐らく、オーダを間違えがないための配慮だろうね。ボクは「猿山田」と名乗り、「ホッピー」と串焼きを一通り頼んだ。
一通りとは「とり皮」「地どり」「レバー」「たん」「はつ」「かしら」「ねぎま」(各90円)。こんなに頼んでも630円。
90円という価格も驚きだが、更に驚いたのが、その身の大きさだ。
それも尋常ではない大きさ。1本80円がウリの「かぶら屋」を例にとると、その1本あたりの身の大きさはゆうに4倍はあるだろう。
さっき行った「もつ家」のジャンボヤキトリというコピーも霞んでみえる。
巨大といっていい。これだけ身が大きいと火をほどよく通すのも至難の技。果たしてネタはどこから仕入れているのだろう。
「野島」のカウンターは一段から二段ほど高くなっており、眼前の厨房を見下ろす形になっている。自分のポジションの前はシンクがあって、洗い物のエリアだった。そこで、ホッピーを煽りながら、ボクは目を疑ったよ。
洗い物をしている子が着ているTシャツは少し大きめだったのだろう。首の部分が大きく開いて、弾けんばかりのおっぱいが見えるのである。ボクは思わず口にふくんだホッピーを吹き出しそうになったね。白く巨大なおっぱいが洗いものをする動きでいやらしく躍動している。しかも、その子はとびっきりのかわいこちゃんときてる。
ボクはもうガン見だったね。多分、瞳孔も開いていたと思う。まさに立ち飲みだった。
ちなみにさ、自分の隣りにいた男をちらっと見たけれど、奴もやっぱりガン見していた。
これってもしかすると、犯罪なのかなって躊躇したけれど、「お願い神様、この時間が長く続きますように」って祈ると、その願いも虚しく、その子はやがて別の仕事をするために、その場を離れていった。
2人の変態おっさんのガン見に気づいたのだろうか。
気を取り直して、ナカを注文すると、後ろにいたテーブルグループのおじさんと目が合った。
「このお店いいですね」と声を掛けると「そうだろう」と彼は自分が褒められたように相好を崩して笑い、その後ボクらは意気投合した。
そのおじさんは隣町で懐石料理屋を営む料理人で、かつてドラマ「鬼平犯科帳」の料理指導を担当した経歴を持つ人だった。ご存知、「鬼平犯科帳」は池波正太郎さんの食べ物へのこだわりが反映されている作品で、劇中に登場する江戸料理もファンを魅了したことは言うまでもない。そのドラマの料理指導とは素晴らしい。実は、後日この方から丁重なお手紙をいただき、料理指導をした写真も添えられていた。
「野島」は聞きしに勝る名店だった。
それはボインを差し引いても、お釣りがくるといえる。
串焼きの巨大さは恐らく日本でも有数のものだ。
そして、人との出会い。
「野島」が近所にあれば、週に2回は通うだろう。
でもね、その「野島」も「もつ家」と同様凄まじい混みようだった。
ラッシュアワーの通勤電車並み。土曜日の14時過ぎ。この大盛況ぶりは上野でもお目にかかれないよ。
なにしろさ、ごった返すお客の波を文字通りかき分けて店に入っていくんだから。
何故、秋津に立ち飲み文化が花開いたのだろう。
この小さな町に何があるのか。
神田や新橋に居酒屋が多いのは、両駅ともかつては大きな闇市が形成されたこと、そして旧国鉄の電車区があったことが大きな要因として挙げられる。やはり、秋津もそのようないきさつがあるのだろうか。街を歩いている限り、そうはみえない。確実に言えることは、秋津には立ち飲み文化が根付いている。「もつ家」と「野島」の盛況ぶりがそれを如実に物語る。
「野島」の暖簾をくぐるとまずもって誰もが驚くだろうね。
97%、オヤジで埋め尽くされた店には10人くらいのべっぴんさんが甲斐甲斐しく働いている。それは不思議な光景だ。無駄に多い、そんな気もする。でも、誰一人手を空いている娘はいない。都心の立ち飲みではお目にかかれない光景だね。
ようやく辿り着いたカウンターに、くだんの女の子がオーダーをとるために近づいてきた。面白いのはオーダーとともに名前を尋ねられる。恐らく、オーダを間違えがないための配慮だろうね。ボクは「猿山田」と名乗り、「ホッピー」と串焼きを一通り頼んだ。
一通りとは「とり皮」「地どり」「レバー」「たん」「はつ」「かしら」「ねぎま」(各90円)。こんなに頼んでも630円。
90円という価格も驚きだが、更に驚いたのが、その身の大きさだ。
それも尋常ではない大きさ。1本80円がウリの「かぶら屋」を例にとると、その1本あたりの身の大きさはゆうに4倍はあるだろう。
さっき行った「もつ家」のジャンボヤキトリというコピーも霞んでみえる。
巨大といっていい。これだけ身が大きいと火をほどよく通すのも至難の技。果たしてネタはどこから仕入れているのだろう。
「野島」のカウンターは一段から二段ほど高くなっており、眼前の厨房を見下ろす形になっている。自分のポジションの前はシンクがあって、洗い物のエリアだった。そこで、ホッピーを煽りながら、ボクは目を疑ったよ。
洗い物をしている子が着ているTシャツは少し大きめだったのだろう。首の部分が大きく開いて、弾けんばかりのおっぱいが見えるのである。ボクは思わず口にふくんだホッピーを吹き出しそうになったね。白く巨大なおっぱいが洗いものをする動きでいやらしく躍動している。しかも、その子はとびっきりのかわいこちゃんときてる。
ボクはもうガン見だったね。多分、瞳孔も開いていたと思う。まさに立ち飲みだった。
ちなみにさ、自分の隣りにいた男をちらっと見たけれど、奴もやっぱりガン見していた。
これってもしかすると、犯罪なのかなって躊躇したけれど、「お願い神様、この時間が長く続きますように」って祈ると、その願いも虚しく、その子はやがて別の仕事をするために、その場を離れていった。
2人の変態おっさんのガン見に気づいたのだろうか。
気を取り直して、ナカを注文すると、後ろにいたテーブルグループのおじさんと目が合った。
「このお店いいですね」と声を掛けると「そうだろう」と彼は自分が褒められたように相好を崩して笑い、その後ボクらは意気投合した。
そのおじさんは隣町で懐石料理屋を営む料理人で、かつてドラマ「鬼平犯科帳」の料理指導を担当した経歴を持つ人だった。ご存知、「鬼平犯科帳」は池波正太郎さんの食べ物へのこだわりが反映されている作品で、劇中に登場する江戸料理もファンを魅了したことは言うまでもない。そのドラマの料理指導とは素晴らしい。実は、後日この方から丁重なお手紙をいただき、料理指導をした写真も添えられていた。
「野島」は聞きしに勝る名店だった。
それはボインを差し引いても、お釣りがくるといえる。
串焼きの巨大さは恐らく日本でも有数のものだ。
そして、人との出会い。
「野島」が近所にあれば、週に2回は通うだろう。
ま、できれば、「正に勃ち飲み。」と書いて欲しかったけど・・・。(笑)文字にするとダイレクトすぎるな・・・。(苦笑)
それにしても、鬼平犯科帳の料理指導をしていた人と知り合っていたとは・・・。羨ましい・・・。さすが東京。
俺、鬼平犯科帳の料理の記述、すげえ好きなんだよなあ・・・。文庫本も集めてて、もうちょっとで全て揃う感じなんだよ。
この店、行ってみてーなー。焼き鳥食いてえ!!
すごく卑猥。
師の家に「鬼平」があるのは知ってたよ。根強いファンが今も多い。
自分は「剣客商売」しか読んだことがないんだ。ここでも料理の描写はピカイチだよ。
しかし、笑わせる文章は難しい。
師は笑ってくれたけれど、読み返すとまったくダメ。まだ文章が気取ってるみたい。
もっと練習しないと。