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居酒屋放浪記 0386 -ディープな空間は洞窟のよう- 「飲み処 喰べ処「旅」」(千代田区三崎町)

2010-11-08 13:14:11 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
トヨタ自動車のリコール問題で矢面に立った豊田社長はとうとう世界的な世論に後押しされて東京本社に姿を現した。
しかしながら、米国運輸省の公聴会には頑として「現地法人の社長」が適任として出席を拒んだのだが、長い記者会見の終盤には記者とのやりとりによって、公聴会に「行く用意はある」と言質を変えていた。
記者の質疑応答が終わらぬうちに会見場を後にした。

さて、寒く世知辛い世の中を、飲んで一笑に付すか。
そう思いながら足は水道橋駅の南側を目指していた。
座り飲みながら、鶏を食わせるいい雰囲気の店を見つけたからだ。

その店に着くと開店は17時半からだという。
さて、あと20分くらいどこか散歩して時間を潰そうかと思い東へ少し歩くと、なんと立ち飲み屋が現れた。
過日、この周辺を散策して見つからなかった立ち飲み屋だが、なんともまぁ見逃していたようだ。

店の名前は「旅」。
少し疲れた小さな店である。
中を覗くと、少し階段で店内は低くなっており、ちょうど見上げるような形で中が見えた。
オヤジさんがひとりテレビを見ている。
入ってみることにした。

店内はコンクリートが打ちっぱなしで、まるで洞窟のよう、厨房の際のカウンターと背後の壁にあるカウンターで総勢15名が入ればたちまちいっぱいになりそうな店である。
しかし、このオヤジさんが少し怖かった。
「生ビール」(350円)を頼むとむっつりした顔で何も言わず、サーバーの方へと向った。はじめは聞こえていないのかなと思い、様子を窺っていたが、そうではなかったらしい。
ジョッキにビールに注いで持ってきてくれた。

料金はキャッシュオンデリ。
その場で払うシステムだ。

ビールは恐らくサッポロの「北海道 生搾り」ではないかと思う。
店の外にステ看板があって、「サッポロ 北海道生搾り」と書いてある。
味もちょっと薄い。

つまみに「ウィンナー」(250円)をとった。
ウィンナーをフライパンで焼いただけの素朴な肴だ。
肴はごくごく簡単なものがラインナップされている。
「キムチ」「いたわさ」などとメニュー表には書かれている。
恐らく、読んで字の如くそのままの代物だろう。

ビールを飲み干したあとは「チュウハイ」(350円)にした。
オヤジ特製の酎ハイ。

やがて、店には2組づつサラリーマンと思しき人が入ってきた。
一組は出版社の方々だろう。
仕事の話しを大きな声でしはじめた。

わたしは「おでん」(値段は失念)を貰い、コンクリートで足元が冷える中を「おでん」の温もりで温めようとした。
オヤジはどうやら悪い人ではなさそうだ。
少し、口下手なだけではないだろうか。
それはオヤジが煮込む「おでん」の温もりに伝わってくる。

店はかなりディープだ。
洞窟のような店構えがそんなイメージを抱かせるのか、それともオヤジの他を寄せ付けない雰囲気がそうさせるのか。

屋台のような立ち飲み。素朴な店だが、これこそ立ち飲み屋の本流ではないかと思う。
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