「越前屋」を出て、〆を食べようと再び十条銀座をさすらった。
ラーメンか、それとも蕎麦か。いや、ご飯ものもいい。
十条銀座の入口近く、「大衆食堂 天将」。
あぁ、この店、知ってる。十条銀座の中でも異彩を放つ古臭さ。
定食でも食べて、ビールでも飲むか。
店に入って、席に着く。
店内をぐるりと見回してメニューを物色。
すると、吉田類氏のサイン色紙。
あぁ、そうか、ここは「酒場放浪記」に出たことがあるのか。やや間があって、女将が厨房から出てくると、確かに見覚えがある。
オムレツをオーダーし、吉田氏は「オムレツに納豆が入っている」とコメントした。
すると、女将は「納豆、入っていませんよ」とあっさり。
笑うに笑えない失言をした吉田氏のあの回は、強烈に印象に残っている。
そうか、あれは我が町北区の、この店だったか。
まずは瓶ビール(570円)と「オムレツ」。
店の女将に快活に注文。
面白いのは、店内にメニューのショーケースが置いてある。あの蠟で作ったイミテーションだ。
珍しいので、席を離れて見に行くと、「ミックスフライ」(550円)がある。
おぉ、これは。
揚げ物大好きな熊猫にとって、たまらないつまみ。
すぐに女将に追加を注文した。
なんだろう。このワクワク感。
普通の定食屋なのに、そんじょそこらの居酒屋よりもワクワクする。
メニューはそれほど多くはない。だが、定食のおかずの合間に「しめ鯖」や「マグロ刺し」が用意されている。明らかに酒飲みのためのアテだ。
そして、さらに食欲をそそるのが、「チキンライス」(650円)、「ナポリタン」(400円)の洋食。
たまらんね。
お、「やきめし」(680円)ていうのもある。これはこれは。
かつて、ボクは「中華最強説」を唱えてきた。だが、「天将」は和洋折衷全てがある。
全て注文してみたい。ボクは心からそう思った。
「オムレツ」。
ボリューム満点。食べる前から、「これはうまいぞ」と思わせるたたずまい。
実際にスプーンですくって一口食べると、やはりうまい。
うまいうまい!ボクは連呼する。
うんうん、やっぱり納豆は入っていない。吉田氏はどこをどう間違えたのだろうか。
そして「ミックスフライ」。
そのボリューム感といったら。清住白河の「七福」といい勝負。
しかもうまし。
アジフライにイカフライ×2、そして豚ロース。
なんともご飯が食べたくなってしまうゴールデンラインナップ。
飲み物をホッピーにしようと思ったが、ここは「酎ハイ」(420円)で。
下町の酎ハイには特殊なシロップが施されているが、果たしてここは?
と思って期待したが、あまり変哲のない「酎ハイ」だった。
もしかすると「樽杯倶楽部」か?と思ったが、すでに舌が馬鹿になっていた。
ミックスフライですっかりお腹がいっぱいになった。
〆は「ナポリタン」を夢見たが、すでにボクには余力が残っていなかった。
十条駅周辺では今、再開発の話しが持ちあがっている。
「斎藤酒場」はそのエリアに入っており、この「天将」も危うい。
ボクたち居酒屋ファンはこれまで多くの店を再開発の名のもとに失ってきた。果たして、この再開発はどういうことになるのだろうか。
天将は私も好きなお店です。
次はナポリタンに挑戦したいと思いますが、遠くてなかなかいけません(^^;
再開発はいつから始まるんでしょう。その前までに何度か通いたいと思います。
ご無沙汰しています。
あれから、船橋に行こうと思いながら、いっこうに行けてません。
花生食堂も早く行かねばと気持ちばかり焦ります。
しかし、「天将」に反応するとは、さすがですね。
ナポリタンも「やきめし」も思わず、グッとくるメニューです。
再開発はあまり情報が入ってなく、状況がよく分かりません。ただ、演芸場通りでは、すでに移転する店もあります。
予断を許せない状況ではあります。
いっぺいさんのホームからは遠いですが、年内にでも、ぜひとも「天将」にて、ご一緒させてください。
千葉もこの夏ご一緒させてくださいね♪
わたしの千葉遠征ですが、日程が決まりました。後ほど、ご連絡させていただきます。