クマコーの考える時間

日常の中で感じたことを、自分の言葉で、自由に綴ります。今日より明日が良い日であることを願って。

北海道の名勝(8) 美瑛の丘

2016年06月22日 | 北海道の名勝

美瑛。
またベタな選択をしたものだと自分でも苦笑いしています。

美瑛は、富良野や上富良野とセットで楽しむ人がほとんどでしょうね。
富良野と上富良野はラベンダーです。

(※写真は上富良野かんのファーム)

そろそろラベンダーの観光シーズンを迎えます。
見事な景観です。
美しいです。
最近は中国人観光客も大挙して訪れ、みなさん満足気な様子です。

北海道の観光地は、どこもかしこも中国人だらけ。
辟易されている方もいらっしゃるでしょう。
まあでも、ゴミを落とすかもしれませんがカネも落としてくれるわけで…
すすきのラーメン横丁某店の店主も
「助かってます」と。

ま、その話はどうでもいいか。

ラベンダーの話。
美しいのは美しいです。
ただね、人が植えたものですからね。
たとえば寂れた炭鉱マチも、人が激減してあり余る土地にラベンダーを植えれば…
たとえば近隣のA別市やA平市だってね…
富良野のようにもてはやされる可能性があるわけですよ。
今からでは遅い?
であれば、いっそのこと市名をA別から「西富良野市」にするとかさ…
マチ興しの手段はいろいろあると思いますけどね。

ま、その話はどうでもいいか。

えーと、美瑛ですよ、美瑛。
こちらも人の手によって美しく彩られた地域です。
花を植えたり、景観に配慮した農作物を植えたり…。
となると、他の市町村も美瑛になれるのか。
う~ん、なれないでしょうね。

なぜ美瑛が美しいのか?
自然の地形と、周囲の景観も大いに関係していると思います。
丘が連続する起伏に富んだ地形。
十勝岳をはじめとする山々の景観。
それがあるからこその美瑛です。

(美瑛の丘。奥の木はケンとメリーの木)


(美瑛の丘。クリスマスツリーの木)

今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
どんどん緑が濃くなり、北海道は絶好の季節を迎えています。
美瑛、富良野もいいけど、時間があればA別にもお立ち寄りください(笑)
カナディアンワールド公園もなかなかのものです。

今回掲載した写真は「北海道無料写真素材集 DO PHOTO」さんからお借りしました。

北海道の名勝(7) クッチャロ湖

2015年10月26日 | 北海道の名勝

北海道にはすばらしいキャンプ場がいくつもあります。
海にも、山にも、湖にも…。
ベスト3を選ぶのは至難の業です。
しかし、クッチャロ湖畔キャンプ場は、自分の中で確実にベスト3に入ります。

何がいいのか。
どうなんでしょう、そういうことを説明するのはヤボかもしれませんね。
キャンプというのは現地調査ではないからね。
ただ遊びに行って、ただ感じるだけですから。
「ただお前がいい」という歌がありましたけど
「ただココがいい」と感じるだけですから。

まあそれでも少し説明します。
クッチャロ湖の良さは、見た目にものすごい主張がないことでしょうか。
クッチャロ湖とよく間違えられる屈斜路湖や、摩周湖、洞爺湖などは主張が強い。
大きさ、神秘性、周囲の自然などに強い主張があり、その主張通りの美しさや力強さ、繊細さなどを備えていて、ダイレクトに人々を魅了するわけですよ。
水鳥がいて、ラムサール条約にも登録されているクッチャロ湖は、実は非常に希少価値の高い湖なのだけど、出しゃばらず、ひっそりとおとなしい感じです。
「そこら辺にある何の変哲もない沼を少し大きくしただけの、たいして取り柄のない湖ですから」という謙虚な姿勢がいいではないですか。
夕陽の美しさには定評があるのだけど、
「まあ大したことはないですから」とクッチャロ湖がおっしゃっています(笑)


キャンプ場としての良さは、まず第一に静かなことでしょうね。
どんちゃん騒ぎをしたり、花火を振り回したりするようなマナーの悪い人はほとんど見かけたことがありません。
バイクで一人ツーリングするキャンパーなどは、まあびっくりするくらい静かです。
テントの中で過労死してるんじゃないかと思うくらい。

僕はクッチャロ湖に集う人と知り合いになり、夜は酒盛りもしますけど、隣のテントに迷惑をかけるような行為はやっぱり謹みますね。
汚いトイレは汚く使うけど、キレイなトイレは汚してはいけない…、そういう心理でしょうか。
とにかく、人が集まっても静けさが確保されている点がすばらしい。




それとキャンプ場隣接地に温泉があるのもいい。
美肌効果もあるみたいで、夜に一緒に飲む女性とか、スッピンなのに肌がツルツルで、なんか必要以上に若々しくて、「こりゃかなわんわ」とくたびれた男どもはため息ですよ。

といったところですが、結論としては
「まあ大したことはないですから」


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
日本シリーズ、やっぱソフトバンクは強いですね。
優勝のご褒美旅行はクッチャロ湖へ(笑)

北海道の名勝(6) 博物館 網走監獄

2015年07月19日 | 北海道の名勝

このシリーズに、いわゆる箱モノが登場するなんて…
自分でも思っていなかったです(笑)

網走というのは風光明媚な土地柄で、好きなマチのひとつです。
ただ、網走が全国的に知名度が高いのは、美しい自然に囲まれているからではないと思います。
たしかに流氷も観光資源にはなっていますけど…。

網走を全国区に押し上げたのは、網走刑務所、網走番外地でしょう。
そういう意味で、博物館網走監獄は、格好のマチ興し施設といえるでしょうね。

明治時代から実際に網走刑務所で使用されてきた建物を保存公開する博物館です。
看守や囚人の人形を随所に配置し、刑務所内をリアルに再現しているのが見どころでしょうね。

労働の様子


お風呂の様子


食事の様子

刑務所ですから当然、食事は質素なものだったと思われます。
その質素な食事を「監獄食」として販売しています。

コレなんですけど…
監獄食A、720円。
僕が今日食べた昼食より豪華ですぜ(笑)
まあ、お客さんが口にするものですからね。
今風にデフォルメされているのは間違いないでしょうね。
でもね、どうせなら食器の不衛生さまでリアルに再現してほしかった(笑)

たまたま撮り置きした写真があったから、まあ、やっつけ仕事的に記事を書いたのだろうと思われる方もいるでしょうけど、う~む、半分は正解かも(笑)
いやいや、でもでも…
網走刑務所は北海道の開拓の歴史とも密接に関連する施設ですからね。
どう関連しているのかは長くなるので書きませんけど。

まだ見たことがない人がいらっしゃいましたら、一度は見る価値あり。
入場料1080円。


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
次回のことは何も考えていませんが、おそらく箱モノは登場しないと思います。

北海道の名勝(5) 宗谷丘陵

2015年05月09日 | 北海道の名勝

日本の最北端といえば宗谷岬。

なんたって「日本の最果て」だからね。
観光客は必ず立ち寄ります。
ただ、見た目に感動的な風景が広がっているかといえば、そうでもないです。
広い駐車場が整備され、記念碑と間宮林蔵の銅像が立ち、その向こうに宗谷海峡が広がっている。
ただそれだけです。
晴れて海霧の立たない日にはサハリンが見えるらしいけど、僕は見た記憶がありません。

ここまで来たらぜひ立ち寄ってほしいのが宗谷丘陵です。
「ワオ~!」と思わず叫んでしまうほど見事な景観が広がります。
学術的には「周氷河地形(しゅうひょうがちけい)」というのですが、まあ、そんなムズカシイことはどうでもいいから、とにかく景色に見とれてください。

北海道にはいくつものビューポイントがあるけれど、ちょっとここは別格でしょうね。
どう表現すればいいのだろう?
旅を多くする人は、初めて訪れた地なのに「どこかで見た光景だなぁ」と思うことがありますよね。
だけど宗谷丘陵は「まったく見覚えのない景観」とでもいおうか…。

丘陵は2万年前の氷河期に形成されたもので、明治の山火事で樹木が焼失。
普通なら樹木は時とともに回復するのだけど、ここは日本最北だからね。
寒いし、おまけに風も強い。
なので今なお樹木が回復していないのです。
つまり「剥き出しの丘」であり、他では見られない奇異なビュー光線を放っているんですね。




写真はいずれも2013年8月に撮ったものです。

う~ん、写真ではあんまり感動は伝わらないかなぁ。
まあ、とにかく、行って見てください。


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
札幌は今日も晴れ。
だけど朝晩はまだ肌寒いですね。
寒さを感じたときはちょっと体を動かしてみましょう。
そうすると暖房は必要なくなりますよ。

北海道の名勝(4) 羊蹄山

2015年05月04日 | 北海道の名勝

羊蹄山。
中山峠まで行けば、その美しい姿を垣間見ることができます。
札幌から近いです。
なので、かなりベタな選択と思われるでしょうね(笑)

いやいや、北海道は至るところに雄大な景色が広がっていますからね。
国立公園の支笏湖だって札幌のすぐそばにありますから。
歩いても行けます。
ホントですよ。
2012年6月3日に「北海道を歩こう」という大会に参加し、真駒内-支笏湖間(33キロ)を実際に歩きましたからね。
しばらく筋肉痛に泣かされましたけど(苦笑)
その話はココで。
http://blog.goo.ne.jp/kumako1184/e/6a63cf7f9c62409f37e190663ddf443a

僕の体力ではさすがに羊蹄山までは歩けないです。
だけど年に1度や2度はクルマで中山峠を越えることがあるので、まあ、しょっちゅう見てるわけですよ。
それでも「見飽きる」ことはない。
「美人は三日で飽きる」などと言われますけど、山は季節によって、あるいは時間帯によっても姿を変えるし、見る角度によっても山容が違ってきますからね。
見飽きることはないのです。


喜茂別町側から望む羊蹄山(2009年10月撮影)


洞爺湖から望む羊蹄山(2010年4月撮影)

円錐形の整った形は富士山に似ており「蝦夷富士」とも称されます。
ただ富士山は3776mあるのに対し、羊蹄山は1898mと約半分の大きさ。
とはいえ決して小さくは見えません。
富士山が大きいってことです。日本一だからね。

羊蹄山麓は名水の地としても知られています。
美しい山が澄み切ったおいしい水を作り出す。
いいですね~。
羊蹄山の湧水で水割りを作れば、いくら飲んでも二日酔いしません。
いや、冗談ですけどね(笑)
僕は日本酒を飲むとき、必ず合間合間に水を飲むんですよ。
そうすると肝臓への負担が軽くなり、二日酔いしづらいと聞き、数年前から実践しています。
羊蹄山の湧水なら、酒も一段と美味しくなる、そんな気がします。


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
山が2回続きましたので、次回は…
いや、何も考えていません(笑)

北海道の名勝(3) 旭岳

2015年04月20日 | 北海道の名勝

大雪山連峰の主峰、旭岳。
標高2291mの火山で、北海道で一番高い山です。
ちなみに二番目に高い北鎮岳(2244m)も、三番目の白雲岳(2230m)も大雪山系の山です。
2000m級の山々が連なる大雪山系は、北海道の屋根みたいなものですね。

山派と海派があるとすれば、僕はダンゼン、海派です。
僕が生まれ育ったのは北海道内陸部の盆地だったから、いやが上にも山は毎日見るわけですよ。
炭鉱で働く人々などは、職場そのものがヤマですからね。
地域の人間は山に飽きてしまっていて…。
神聖なる山を、路傍の石ごときに思っていたわけ。

一方、海は年にせいぜい一度か二度しか見られない。
夏休みに浜益か留萌に海水浴に行くのだけど、海が見えたら「お~スゲー」と大興奮で、子供にとって海は憧れのスーパースターだったわけです。
当然、浜辺で遊ぶ数時間は至福の時でね。
「ずうっとここにいたい。山しかないマチになんて帰りたくない」って思っていました。

大人になっても、やっぱり海を見るとうれしかった。
中年になった今でもそうです。

だけど、山は山で、ありがたい存在なんですよね。
野生動物や植物にとって山は「家」みたいなものですからね。
山菜も採れるし、石炭もいっぱい採れた。
それに、風を遮ってもくれる。

札幌の場合、中央区、南区、西区、手稲区あたりは山と隣接しているけど、地形がフラットな北区や東区は石狩の海風がダイレクトに入り込むわけ。
今日もそうだけど、風の強い日が実に多いです。
芦別や富良野などは、四方を山に囲まれているので風がほとんどない。
風力発電なんて絶対にできないでしょうね(笑)

子供の頃、山は「大好きな海を遠ざけるために通せんぼをする悪ガキ」のように思ったけど、今日みたいに窓がガタガタ揺れる日は、風を遮ってくれる山は様様ですよ。
衝立の代わりに横に置きたいです(笑)

え~と、何の話だったっけ?
あ、旭岳のことでしたね。


僕がなぜこの山を北海道の名勝に選んだかといえば、写真を見ての通り、山容が素晴らしいじゃないですか。
いつ見ても、何度見ても、素晴らしい。
この写真、パソコンの壁紙にも使っているほどですからね。
やっぱり僕は、美しいものが好きなんです。
ただそれだけです。

写真は2013年7月、ロープウェイの中から撮ったものです。
標高1600mまでロープウェイで行けるので、北海道で一番高い山とはいえ、手頃な登山が楽しめる山としても親しまれています。
ただし、山をナメてはいけません。
夏でも天候が急変し、疲労凍死者が出るケースもあるらしいです。
登山をされる方は万全の準備を!


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
僕はダンゼン海派の人間ですが、広い北海道にはほかにも好きな山がいくつかあります。
利尻山もその一つ。
あとは、またの機会に。
とにかく美しい姿の山が好き。
勘のいい人にはもうバレちゃったかな(苦笑)

北海道の名勝(2) 霧多布

2015年03月21日 | 北海道の名勝

知っていますか?
霧多布(キリタップ)。
道東の浜中町にある地名で、霧多布湿原、霧多布岬、アゼチの岬などが見どころになっています。
厚岸道立自然公園の重要な観光スポットでもあるのだけど、それほど知名度は高くない。
なぜだと思います?
僕もハッキリとした理由はわかりません。
なので憶測にすぎませんが、「道立自然公園」というのがネックになっているような気がするんですね。

前回紹介した礼文島は、利尻礼文サロベツ国立公園の一部です。
なんてたって国立公園ですからね。
道立自然公園とは格が違うわけですよ。

霧多布と同じ道東エリアでは「釧路湿原」と「阿寒」が国立公園に指定されています。
釧路湿原は霧多布湿原に比べると規模が大きいのは確かです。
しかし霧多布湿原だってラムサール条約に登録されているのだし、釧路湿原と同じくらいの希少価値があると思うんですよ。
それに、厚岸道立自然公園は霧多布のほかにも美しい自然の風景が広がっているんです。
とくに海食崖の海岸線は絶景!

したけどさ、所詮、道立自然公園だべさ。
ちょっとハンカクサイんでないかい。
せめてさ、国定公園くらいに格上げしてくんなきゃ、誰も公園に入れないようにジョッピンかるぞ!
とかなんとか…
いや、実際に国定公園化を働きかけているようです。

う~ん、かわいそうだからこのブログで紹介してやるか~。
ってわけではありません。
僕は霧多布という地が、なぜかしら好きなんですよ。
♪襟裳の春は~、何もない春です♪
という歌があるけど、霧多布岬も似たようなもので、特別何があるわけでもない。

海風が吹き、波が打ち寄せ、アザラシが戯れ、海鳥が舞う。
ただそれだけ。
それがいいんです。

霧多布には湿原と岬のほか「嶮暮帰島(ケンボッキトウ)」というのもあります。
周囲5キロほどの島で、かつてはここに畑正憲さんが住んでいて、ムツゴロウ動物王国があったんです。
今は無人島で海鳥の生息地になっています。
起伏のほとんどない真っ平らな島で、なんか巨大な空母が浮かんでいる感じで、美しいというよりは不気味かも。
だけど、切り取った大地をそこに無造作に放り投げたかのような自然の力強さが感じられ、う~む、と唸ってしまうのは僕だけではないはず。

どーですか、嶮暮帰島のこの薄さ。
僕が自然の神だったら、もう少し起伏をつけて人の目を楽しませるんですけどね。
だけど、人々に媚を売らない姿が、逆にいいのです。


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
霧多布岬には何もないと書きましたけど、キャンプ場があります。
一度は泊まってみたいのだけど、実はテントを張るのが苦手でして…
だからバンガローに泊まれるようガンバロー!

北海道の名勝(1) 礼文島

2015年03月19日 | 北海道の名勝

前記事で「新・北海道百景」という企画を思いついたと書きました。
百景なら多い気がして、何景にするか悩んでいる、と。
まあ、細かいことはどうでもいいから、自由気ままにやってみよう。
で、「北海道の名勝」という何の変哲もないタイトルでスタートするしだいです。

観光情報誌の仕事で道内あちこちを飛び回っていたこともあり、北海道179市町村、すべて行きました。
手つかずの自然が残る北海道は、とにかく景色が素晴らしい。
海も、山も、川も、湖も、それぞれに趣きがあり、美しい。
本当は百景でも選び切れないのだけど、独断と偏見で「ここぞ!」という地を選び、紹介していきます。

一回目の今回は「礼文島」です。
「一回目=1番」ではありません。
ただ、僕の中では五指に入ります。

2005年頃までに北海道はほぼ回り尽くしていましたが、利尻・礼文だけは行ったことがなく、いつか必ず行かねば、と考えていました。
そして2009年の夏、遂に実現!
一人ではなく、カトちゃん(仮称)という同世代の男と二人で、利尻・礼文をはじめとする北海道旅行を敢行したのです。

カトちゃんはいとこの友達で、東京在住の「北海道大好き人間」。
最初はいとこを介して酒を飲んだり、旅行をしたりしていたのですが、やがて二人だけで連絡を取り合うようになり…。
気づけば「二人で北海道を回ってみようか」という話が持ち上がるほど意気投合し、「それなら一度も行ったことのない利尻・礼文へ」となりまして。

男二人、島でレンターカーを借りてビューポイント巡りです。
礼文島は海も、山も、どこもかしこも素晴らしい。
う~ん、どう表現すればいいのかな。
北海道には美女が多いのだけど、だいたい純国産の美女なわけで。
ところが礼文島は、ロシアや北欧の血が混じった美女とでもいうのかな。
ハーフならではの「とびきりの美しさ」がそこにはあるのですよ。

異国情緒ただよう港町ってありますよね。
北海道でいえば小樽とか、函館とか。
しかしそれは「演出」によるところが大きいです。
いわば「作り物」なわけです。
礼文島は島の自然そのものに、どこか遠い国、あるいは遠い昔の香りがするんです。
高山植物が咲き誇る丘に上れば、アルプスの少女の匂いもして…。
まあとにかく、作り物ではない「日本人離れした美しい自然」があるわけですよ。

礼文は「利尻・礼文」として知られていますよね。
誰が決めたのか「礼文・利尻」ではなく「利尻・礼文」と利尻を先に言うわけです。
そのせいか知名度では礼文より利尻が若干上かも。
海の上にポッカリと浮かぶ利尻富士の存在も大きいし。

利尻は礼文とは趣が異なります。
ハーフではなく国産の美女といった感じかな。
日本の象徴である「富士」があるくらいだからね。

しかし利尻山の山容は見事としか言いようがない。
北海道の名峰というだけにとどまらず、日本の名峰の一つであることは間違いないでしょうね。

サロベツ原野あたりから見る利尻山は幻想的な景観で、思わずため息が漏れます。
そして礼文島から見る利尻山は、ため息を通り越して「お~っ」と唸ります!
本土から見る利尻山は薄いネグリジェを身にまとった感じだけど、礼文島から見る利尻山はドーンとスッポンポンでそこに立っているのですからね。
そのまばゆい姿は感動ものです。

利尻と礼文を観光地として単純に比較した場合、神秘性や見どころの多さなどからいって礼文が上だと思います。
ただ、礼文の素晴らしさには「利尻富士の景観」も含まれているのはまぎれもない事実であり、そこに利尻がなければ礼文の存在価値は若干薄まるような気がします。
まあ旅には時間の都合もあると思いますが、利尻と礼文、できればセットで楽しんでほしいですね。


礼文島の丘の上から見る利尻山はひときわ美しく、ただただ見惚れてしまいました。


日本最北限のスコトン岬へ行くとテレビのロケが入っていて、俳優の六平直政さんが絵を描くシーンの撮影中でした。
ところで日本最北端は稚内の宗谷岬だけど、日本最北限とは?
その昔、測量技術が発達していなかった頃、日本の最北端は礼文島のスコトン岬だと考えられていたみたい。
後にちゃんと測量した結果、宗谷岬が最北端の称号を手に入れ、スコトン岬はクヤシーから最北端ではなく「最北限」を名乗っているとか(笑)


今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
北海道の名勝は、あくまでも不定期です。
ですから次回はいつものようにたわごとを綴るブログになっていると思います。