浅田真央選手が昨夜、ショート・プログラム(SP)の演技を終えた。
トリプルアクセルで転倒し、コンビネーションジャンプも決まらなかった。
結果は16位。
首位キム・ヨナに20点近く離されてしまった。
僕は「全員ノーミスなら真央ちゃんが有利。金も狙える」と書いてきた。
しかしSPでミスが重なり、メダルの可能性は遠のいた。
トリプルアクセルの失敗だけならまだしも、これまでほぼ完璧に飛べていたジャンプでもミスし、茫然自失の状況に陥っていることと思う。
今日のフリーではなんとか気を取り直し、最後まで無事に滑り切ることを願うばかりだ。
メダルも順位も気にせず、自分が納得できる演技で終えてほしい。
一方、スノーボード女子パラレル大回転では、旭川出身の竹内智香選手が戦前の予想通りの活躍をみせ、見事に銀メダルを獲得した。
ソチ五輪に参加した日本女子選手で初のメダルとなった。
五輪スノーボードのアルペン種目で、男女を通じてアジア勢初のメダルでもある。
立派な成績にもかかわらず、彼女にとっては大満足の結果ではなかった。
目標はあくまでも頂点。
その高い意識を維持し、パラレル回転でも好結果を残してもらいたい。
さて、「オリンピックには魔物が棲む」とよく言われる。
高校野球では「甲子園に魔物が棲む」と言われたりもする。
魔物とはいったい…。
金メダルを期待されながら4位に終わったジャンプの高梨沙羅選手や、浅田真央選手のSP失敗演技にも魔物が関わっているのだろうか?
これは僕の勝手な推測だが、魔物とは「気」や「念」といったものと関連しているのではないだろうか。
オリンピックや高校野球では、応援する側にも熱が入る。
絶対に勝ってほしい、ライバルには負けてほしい、と強く願っている。
これが「気」となって選手に送られる。
「気? なんて非科学的な…」と笑われるかもしれない。
しかし、気というのは電気や空気と同じで、流れているのだと思う。
気配とか気分といった言葉が存在するのだから、空間にも、物体や人体にも気は流れているのだと思う。
「一生懸命応援するから頑張って!」というプラスの気もあれば、「おまえは負けろ!」「呪いをかけてやる」といったマイナスの気もある。
このマイナスの気こそが魔物の正体ではないのか。
だとすれば、どう対処したらいいのか?
当然、マイナスの気を引き寄せないようにするしかない。
どうやって?
わからない。
よくわからないが、大舞台に立った選手が時折口にする「楽しみたい」「感謝したい」という言葉にヒントがあるように思う。
そういう精神状態にもっていければ、おそらく、良い気を引き寄せ、悪い気をシャットアウトできるのだろうと思う。
だからフリーに臨む真央ちゃんには、「楽しんで!」と声をかけたい。
応援する僕らも一緒になって楽しみましょう。
今日も「クマ考」にきてくれてありがとうございます。
時折このような漠然とした内容の記事を書くことがあります。
2月8日の記事もそうでした。
みなさんにとっては実感を伴わず、退屈な思いをさせているかもしれません。
でも、つまらないからといって呪いをかけたりしないでください(笑)