愚有多楽日記

アウトドアと旅行,読書・映画の個人的な日記

剣山に登った

2008年07月10日 18時42分16秒 | Weblog
登山口のある剣山神社に着いたのは10時少し前であった。剣山は往復5時間の山なので、帰ってくるのは15時くらいになりそうだ。
神社の本殿の左に登山届けのポストがたつ登山口がある。
樹林の中の平坦な道を行くとすぐに林道と交差して、これを横切って緩やかに登って行く。道には石仏が点々と置かれている。登山口には一番と刻まれた石仏があったのだが、山頂まで続いているのだろうか。四国札所の石仏なら八十八まであることになるし、観音巡りなら三十三ということになる…などと考えながら歩いていった。
歩いて行くにつれて心配になってきた。道がちっとも登りにならないのだ。石仏が並ぶほとんど平坦な道が続くばかりである。もしかしたら、交差した林道が登山道だったのではないか、この道は何かの御堂へ行く参道なのではないかと思ったりする。
樹林の中でもあり、また霧で展望もきかないので周りの状況がまったくわからない。
緩やかに登っていって、樹林の途切れた笹原に着く。道がぬかるんでいて、そこに登山靴のような足跡が残っていた。この道でいいような気がした。(間違っていなかった)
山の斜面にぶつかって、これを右に捲いたが、すぐに急な登りになった。これで安心した。
でも、この急な登りはどこまでも続く。さっきまでは登りにならないといって心配していたのだが、今度はすごい登りにまいっているのだ。
道には笹が目立つようになって、岩がゴツゴツする急斜面をまっすぐに登って行く。登山口から1時間ほど登ったところに休憩できそうな小さな広場があった。ここが912mピークかと思ったが、まだ急登は続いているので、さらに先を急ぐことにした。
ここまで来て、いつの間にか石仏をまったく見かけなくなったことに気がついた。あの石仏の終点はどこだったのだろう、奥の院みたいなものがあったのだろうかと考えてしまった。
草の斜面の登りになったところで、樹林の途切れるところがあった。視界が開けたが一面の霧で、霧の中に樹林の影が霞んでいた。
ダケカンバの中を急騰してようやく平坦地に着いた。そこには「一の森906m」という標識があった。ここがガイドブックの912mピークのような気がするのだが、標高が少し足りない。ここには大山社という碑も置かれていた。
少し休憩してから、先に進む。平坦な尾根を少し行くと大きなスラブがあって、この右を下る。すぐにまた急な登りになって、息を切らして登って行くと大きな岩があった。これが蛙岩かとも思ったが、そうではなくて、この岩から5分ほど登ったところに「蛙岩」の標識があった。左の斜面に大きな岩がある。見方によっては蛙に見えないことはない。
少し平坦な道を行くが、再び急な登りになって、蛙岩から10分ほどで二の森に着いた。こで右に折れて、そのすぐ先に不動岩があった。登山道をふさぐように立つ大岩で、登山道はこの右を行く。平坦な尾根を行くと、行く手には岩稜がそそり立っていた。左側は居wの絶壁である。この垂直のような岩稜を登るのかと思ったら、登山道はこの右を捲いて行くのだ。樹林の中アップダウンを繰り返して登って行く。この頃から巨岩が目立つようになって、すごい巨大なスラブの基部を歩いたりするのだ。
木の根が網のように張り出した急斜面をロープにすがって登ったりして、二の森から20分ほどで三の森に着く。
このあたりは急な登りと緩やかな下りの連続で、全体としては登っているのだ。登山道は細い尾根の右を行くのだが、時々尾根の上に出ると、左はすさまじい絶壁になっているのがわかる。晴れていたらすばらしい展望なのだろうが、今日は霧で真っ白である。
三の森から10分ほどで、巨岩が重なる「母の胎内」に着く。以前はこの巨岩の細い隙間を通ったらしいが、今は右を迂回して登って行くのだ。
ここから岩の間の急な道を登って行くと樹林から抜け出して、二連の梯子がかかっていた。
なんかすごく緊張を強いられる垂直に近い梯子で、恐る恐るこの二連の梯子を越えると、その先に巨岩の壁があって、そこに再び二連の梯子がかかっていた。
梯子がちゃんと固定されていないようですごく怖かったが、この梯子を登りきったところが山頂であった。巨岩の上に錆びた宝剣がおかれている。この岩に少し下に岩棚があって、ここで休憩できる。その下はスラブが急角度で落ちこんでいて、腰を下ろしていても怖いのだ。最初は霧に包まれていて何も見えなかったのだが、少し晴れてきて登ってきた岩稜が一部見えた。でも、期待していた日高の山並みはまったく見えることはなかった。
山頂には30分ほどもいて霧が晴れるのを待ってみたが、あきらめて下るしかなった。
途中の岩稜から振り返ると、雲の間に黒い陰になった剣山山頂がちらりと見えた。
あとはひたすら下り続けて、一の森を過ぎる頃には、樹林の間からどこまでも広がる十勝平野が見えるようになった。下はそれなりに晴れているのだ。
どんどん下って、道が平坦になるところに石仏があった。これが登りでは最後になる石仏のようだが、まわりには何もなかった。
緩やかな下りは歩きやすくて、石仏の番号を数えながら下って、登山口に戻ったのは14時25分であった。

天宝山に登った

2008年07月07日 18時39分32秒 | Weblog
今日は糠平湖のすぐそばの天宝山に登る。登り1時間の山なのだからたしたことはない。(…はずだったのだが、道を間違えて余分に時間がかかってしまった)
糠平温泉街を行くと鉄道博物館に行く道が分かれる。この細い道に入るとすぐに鉄道博物館があったが、その先は通行止めになっていた。道が崩落しているというのだ。しかたがないので、鉄道博物館の駐車場に車を停めて身支度をした。
出発は6時40分である。
舗装された道を歩いて行くと、すぐにトンネルがあった。この暗いトンネルを抜けると橋がかかっていて、その手前右に林道が分岐する。その入口には天宝山登山口の標識があった。
林道から上を見上げると大きな橋があって、これが国道である。樹林の中の林道歩きが始まる。ガイドブックには500m足らずで登山口があると書いてあるのだが、それを見逃さないようにと注意しながら歩いていったのだが、見事に見逃してしまった。
左に沢の流れを見ながらどんどん歩いて行く。私は登山口は右にあると思い込んでいて、右に注意して歩いていたのだが、登山口は左にあったのだ。15分ほど歩いたが登山口がない。さらに8分歩いたがやっぱり見つからないので引き返す。
そこでガイドブックをもう一度よく読んだら、左にあって沢を鉄の橋で渡るのだった。
登山口を見つけたのは7時25分であった。40分も時間のロスをしてしまった。
登山口は林道を閉鎖するゲートの前にあって(ゲートは開いていたが)、その入口は草に覆われていた。赤いテープがいくつも下がっていて、天宝山一願まいりと書かれた白い角柱もたっていた。草を掻き分けて行くとすぐに赤い鉄の橋を渡る。
鬱蒼とした針葉樹林の中を行くと、すぐに傾斜がきつくなって、ジグザグに登って行く。10分ほどで尾根に登り着いたが、この尾根もきつい登りであった。トドマツなどの針葉樹林の尾根をさらに10分ほど急登すると、巨岩が聳えたっていた。この巨岩の左を過ぎて振り返ると、岩には祠が祀られていた。登山口に一願まいりと書いてあった通り、この山は信仰の山なのだ。
この先ではハクサンシャクナゲの花がたくさん咲いていて、その白や薄いピンクの花がすごくきれいであった。
細い尾根はさらに傾斜がまして、ダケカンバの林の間を急登して、傾斜が緩まってほっとしたところに祠があった。説明版には「宇賀大明神は一願をこめて祈願すれば必ず成就する霊験あらたかな大明神です。一年に一度は必ず登山して一心に祈願してください」と書いてあった。願いがすべてかなううのだ、何をお願いしようかと迷ってしまった。
すぐに傾斜はきつくなって、めちゃくちゃな登りが続く。登るにつれて霧が出てきた。これでは山頂からの展望は期待できないようだ。
岩がゴツゴツする細い尾根を登るようになった。本当にきつい登りであえぎながら登って、ようやく樹林から抜け出すと傾斜が緩まった。背の低い潅木を掻き分けて行くと、山名の標識のある山頂に着いた。8時15分であった。
山頂から振り返ると糠平湖が見える…はずだったが、木々が邪魔をして湖は見えなかった。ガイドブックにはちゃんと湖の見える写真が載っているのだが、この本は今から15年以上も前のものだから、その間に木が伸びたようである。景色を見ていたら霧が湧き上ってきて、真っ白になってしまった。山頂の先にも道が続いているので、もしかしたら展望が開けてたところがあるかもと行ってみたら祠があって、この祠は登山道で見た宇賀大明神の奥の院なのだ。
祠の奥に三等三角点があったが、樹林に囲まれてまったく展望はなかった。山名標識に引き返して休憩した。休んでいると、再び霧が晴れて、高い山の連なりが見えた。糠平富士でその左に続くのが  のようである。全般に霞んでいて、山はかすかなシルエットでしか見えなかった。
のんびり休憩して、登ってきた道をひき返した。どんどん下って橋の手前の平坦地を歩いて行くと、道に木組みが横たわっていた。橋の残骸かと思ったら、それは倒れた鳥居であった。来たときは鳥居とは気がつかずに踏みつけしまったことを思い出した。せっかく願いのかなう宇賀大明神にお参りしたのだが、これで帳消しになったかもしれない。
鉄道博物館に戻ったのは9時25分であった。

南ペトウトル山に登った

2008年07月06日 18時36分24秒 | Weblog
然別湖湖畔の駐車場に車を停めた。このすぐ先に登山口がある。
いきなり、針葉樹林の中の急登が始まる。斜面をジグザグに登って5分ほど登って尾根の上に出る。尾根の向こうには然別湖が樹林の間に見えた。濃い緑の湖水が印象的である。
尾根の道もけっこう傾斜はきつい。トドマツの林の中を急登して、樹林から抜け出したと思ったら倒木帯であった。針葉樹の巨木が根こそぎ倒れていて、道を塞ぐ木は切り払われているのだが、ひどく荒れた道になっている。
こうした倒木を酒ながら細かなジグザグで登って行き、再び針葉樹林の中に入る。トドマツやエゾマツの尾根が続く。傾斜がきつくて、ひたすら真っ直ぐに登って行くのはかなりきつい。
再び倒木の中に突入する。障害レースのように倒木の下をくぐったり乗り越えたり、迂回したりして緩やかに登って行く。道が平坦になると、行く手には森に包まれた大きな山が見えてきた。これが南ペトウトル山である。
緩やかに下って、それから登り返す。すさまじい登りになった。私用樹林の中を真っ直ぐに登って行くのだ。登っても登っても針葉樹林の登りは続く。
さすがにバテてきたころに樹林から抜け出した。でも、その先には笹の中の急登がまっていた。笹につかまってこの急斜面を越えると平坦な尾根になった。もう山頂は近いはずだ…と思ったが、山頂まではこの平坦な尾根を5分ほども歩かなければいけなかった。
山頂に着いたのは14時42分であった。
山頂からは然別湖の方角が開けていて、白雲山や天宝山を見ることができた。山名の標識の前には三角点がある…と思ったら、三角点ではなかった。まぎらわしい。
あとは登ってきた道を引き返すだけである。
針葉樹林の中をひたすら下って、登山口に戻ったのは16時ちょうどであった。

冷水山に登った

2008年07月06日 18時33分19秒 | Weblog
冷水山は夕張市のすぐ近くに聳える山である。でも、この山の山頂までスキー場になっていて、ゴンドラが山頂まで通じているのだ。でも、それは冬のことで、今はゲレンデを歩いて登るしかないのだ。
広いゲレンデを登って行く。草はきれいに刈られていてすごく歩きやすい。でも、急斜面である。左は林で谷になっている。(本当はこの林の中を登らなければいけなかったのだ。)
10分ほど登ると傾斜は緩まって平坦地に着いた。ここから右にコース保全のやめの道が続いているので行ってみた。でも登山道はない。
仕方がないので、このゲレンデをさらに登って行くことにした。傾斜が増してきつい登りになった。これを10分あまり登るとリフト終点が見えてきた。地図と比較するとやっぱり道を間違えているようだ。でも、このスキー場の一番上が冷水山山頂なので、ゲレンデをどこまでも登って行ったら山頂に着くことはできるはずである。
リフト終点の左に林に囲まれた細いコースがある。リフト終点は行き止まりのようなのでこのコースを行くことにした。これはスキーコースのディアラインである。
林の間の平坦なゲレンデを歩いて行くとスリリングラインの分岐があった。地図と確認すると、これが登山道に通じるようなのだが、その道は草が茫々でいかにも歩きにくそうなので、そのままゲレンデを登って行くことにした。
傾斜が増して、これを登りきると広いゲレンデに合流した。これがパノラマAラインである。この広いゲレンデを登って行くと、ダンシングAラインにうけられたリフト終点があった。そこからはっきりした道が山頂に向かって続いていた。コース保全用の道のようで、林道のようにしっかりしている。蛇行しながら山頂に向かう道を歩いて行く。げれmmでゲレンデの斜面には色とりどりの花が咲いていてきれいであった。行く手のピークにはゴンドラの支柱と線が続いていて、これが山頂に間違いないようだ。傾斜がきつくなって、蛇行しながら登ってゆく。道をよく見ると黒い石が混じっているのに気がついた。石炭であった。さすが炭鉱の夕張である。
ゴンドラの支柱がたつ尾根に登りつくと、そこからは傾斜が緩まる。右下に緑の絨毯のようなゲレンデを見ながら登って行くと、右側にはネットが張られていた。行ってみると、その向こうは崖になっていて、崩落していた。その崖の上が冷水山の山頂なのだ。
この山頂のピークは左側に捲いてしまう。鐘がたっていて、そこから少し行くと、行く手にはゴンドラの山頂駅が見えてきた。その先に山頂があるのだろうと思っていってみたが山頂らしきピークがない。ここの手前に丘を右に見ながらやってきたのだが、そこに階段がつけられているのを思い出した。少し引き返してこの階段を登って、狭い尾根を右に少し行くと三角点があった。山名の標識はないのだが、ここが冷水山山頂であった。三角点の先は開けていて、ここで休憩することにした。
一面に広がる緑のゲレンデを眺めていたら、エゾシカが一頭、草を食んでいるのが見えた。なんかひどく平和な気分になった。
帰りは登山道にこだわらず、最短のゲレンデを下ることにした。展望は開けていて、スキー場入口がよく見えるので、そこに向かって一直線に下って行くのだ。ダンシングAラインのゲレンデを下ったのだが、草はきれいに刈られていて、まるでゴルフ場のフェアウェイを歩いて行くようであった。ただ、傾斜はけっこうきついのだが。
山頂から35分で降りてきてしまった。
時間はまだ9時15分であった。

来馬岳に登った

2008年07月05日 18時26分56秒 | Weblog
来馬岳の登山口は スキー場にある。
スキー場の前に車を停めて身支度をする。14時15分出発。
スキー場のロッジに向かう道は鎖で閉鎖されているのだが、そこにイラストマップがたっている。これをみると、第一リフトのあるゲレンデを登るらしい。このマップの通りゲレンデの斜面を登って行った。(ところがこれは間違いなのだ。道を閉じた鎖のすぐ左に登山道があるのだ。)
草茫々の斜面を登って行くのだが踏み跡がはっきりしなくて、自分のカンだけでルートを決めて登っていった。(間違っているのだから道があるはずがない)
登るにつれて傾斜が増してくる。ようやく第一リフトの終点直下に来ると、そこに左からしっかりした道が上ってきていた。(これが正しい登山道なのだ)この道を登って第一リフトの終点に着く。この途中の斜面には一面白菊が咲き乱れていて、すごくきれいであった。第一リフト終点には来馬岳の標識があって、道がはっきりした。
でも、この上のゲレンデはすさまじく急な斜面であった。スキーコースでは第一リフトの斜面は初級コースで、これから登るのは上級コースらしい。ともかく急登が延々と続く。足場は砂地で崩れやすくてすごく登りにくい。見上げるような急斜面を息を切らして、ようやくゲレンデの終点に着いた。そこにも来馬岳の標識があって、ここからははっきりした登山道になった。
すぐに砂地の道になってこれを登ると広い裸地の斜面があって、五合目の標識がたっていた。私はゲレンデ終点のすぐ上が山頂だと思っていたのだが、大間違いでまだ五合目なのだ。
すぐに樹林の中の草が覆いかぶさる尾根を歩いて行く。五合目から12分で樹林の中の六合目に着いた。
樹林から抜け出して、笹を広く切り開いた道を登って行く。広い尾根でダケカンバの林を見ながら緩やかに登って八合目に着いた。八合目を過ぎたら、すさまじく急な登りになった。行く手に壁のような斜面が聳え立ち、あえぎながら登って行く。この山は登り1時間40分の山なので侮っていたのだが、すごく立派な山ではないか。
急斜面の途中に九合目の標識がたっていた。九合目からは傾斜が緩まるだろうと期待していたのだが、厳しい登りは続いた。尾根の左側をトラバースするように登って、林から抜け出したら、そこが山頂であった。16時少し前であった。
山頂からは360度の展望ということだったが、真っ白で何も見えなかった。山頂には二等三角点があった。
簡単な山だと思い込んでいたためにペースを崩してしまったようで、すごく疲れた。
山頂には20分ほどいて、疲れを癒してから下った。
ゲレンデ終点からはすごく急で足がすくむような急斜面であった。第一リフトの終点からは登ってきた道ではなく、はっきりした道をそのまま辿ってみた。第一リフトの隣のゲレンデを下ることになるのだが、このほうが傾斜も緩やかで、しかも道がはっきりしているので、すごく歩きやすかった。登山口のイラストマップの前に下ってきたら、そこに来馬岳登山道の標識があるのを見つけた。私はこの標識を見逃したために、道なき道を登ることになったのだ。でも、もとを糺せばこのイラストマップのコースが間違っているせいなのだ。

カムイヌプリに登った

2008年07月05日 18時23分04秒 | Weblog
室蘭から山に入って行き、ダム公園を過ぎるとカムイヌプリ登山口の標識がたっていた。ガタガタの道を走って、登山口の前の駐車場に着いたのは10時50分であった。車が2台停まっている。今日は土曜日なので登山者がいるのだ。
登山口にはコースのイラストマップがあって、頂上までは2.5kmなのだそうだ。
登山道に入ると注連縄があって、これを潜って沢の流れを渡る。すぐに三合目の標識があった。右下に沢の流れをみながら緩やかに登ってゆくと巨木がたっていた。これがオンコの御神木なのだろうか。ともかく私は巨木が好きなのだ。
自然林の中を緩やかに登って行くと檜林があった。…と思ったら檜ではなかった。幹がブナのようにスベスベしている。しらべたらトドマツの林なのだ。本州の山だといたるところに杉や檜の植林帯があるのだが、北海道はやっぱり違うのだ。
樹林から抜け出して明るい尾根の上に出たと思ったら、すぐに下りになって沢の流れを渡った。この流れは登山口で渡った沢の上流なのだ。
再びトドマツの林に入ると、四合目の標識があった。三合目から15分ほどかかっている。
トドマツの林を10分ほど行くと「登山口から1100m」の標識があって、そこにはベンチが置かれていた。
もちろん休むことなく歩き続ける。空は曇っているのだが時々日が射して、天気は回復に向かっているのではないかと思う。自然林の中を緩やかに登って行くと「ヌプリの泉」という標識があった。これが最後の水場のことなのだろうか。樹脂の管から水が流れ落ちている。コップにすくって飲んだら、けっこう冷たくておいしかった。
この先、傾斜がきつくなった。白いダケカンバの林が目立つようになって、その中を急登する。道の両側には笹が目立つようになった。でも道は広くて笹が覆いかぶさるようなことはない。急な登りが続いて、ようやく傾斜が緩まると小屋の前に着いた。きれいな小屋で、カムイヒュッテというのだ。登別山岳会のもので、小屋は登山者のためのもので山菜採りには使わないでくれと書いてあった。この小屋がたつところが六合目で、登山口から1500m地点である。山頂まではあと1kmだ。
小屋の前で左折して、再び、急な登りが始まる。この登りで、登山者3組とすれ違った。けっこう人気のある山なのだ。
ダケカンバの林の中を7分ほど急登すると行く手に大きな岩が見えてきた。この下を通過するのかと思ったら、これを鎖でよじ登るのだった。鎖とロープが下がっていて、ほとんど垂直な岩場である。
この険しい岩場を越えると傾斜は緩やかになって、すぐに七合目の標識があった。
ようやく尾根の道になって、林に入ったり出たりする。道には黄色い花が咲き乱れていて、その中を登って行く。白いダケカンバの林を急登するようになった。ロープが張られたきつい登りがどこまでも続く。北海道だというのに今日はすごく暑くて汗をかいてしまった。いいかげんバテた頃にようやく九合目に着いた。
まだ若いダケカンバの林を見ながら急な斜面を登って行く。ようやく林から抜け出して、左側の展望が広がった。登別や海が見えるはずなのだが、霧がかかったように霞んでよく見えなかった。
左が開けた尾根を緩やかに登って行くと、すぐに山頂に着いた。12時10分であった。
ザックを投げ出すように下ろして、すぐに水を飲んだ。ポリタンに水をいっぱい入れてきてよかった。
やっと落ちついたところで、山頂かさらに西に向かう道を少し行くと室蘭岳が見えた。このカムイヌプリは室蘭岳に東尾根のピークなのだ。ここから室蘭岳まで縦走できるのだが、1時間20分かかるらしい。行って見たかったが止めにした。

十和利山に登った

2008年07月02日 18時18分19秒 | Weblog
戸来岳から十和田湖に向かって走ってくると迷ヶ原に着く。ここが十和利山の登山口である。この周辺にはキリスト伝説があって、迷ヶ原はエデンの園だったともいうのだ。
昔、青森に住んでいたときに登ったことがあるのだが、そのときは雨で登山を楽しめなかった。今日はいい天気である。
登山口の鳥居をくぐって5分ほど行くと西口と東口の分岐がある。私は西口から登って東口に下ることにした。分岐からほとんど平坦な樹林の中の道を25分ほど行くとキャンプ場跡に着いて、こここから急な登りになる。45分ほどの登りで山頂に着いた。山頂からは十和田湖を間近に見ることができる。

戸来岳に登った

2008年07月02日 18時07分14秒 | Weblog
梅雨の時期は、例年通り北海道の山に登るのだ。
仙台から青森に向かって車を走らせたが、途中で戸来山に登ることにした。
戸来山は十和田湖の近くに聳える山で、大駒ケ岳と三つ岳の二つを戸来岳というのだ。8時10分に登り始めて大駒ヶ岳に着いたのは10時8分、さらに一等三角点のある三つ岳に着いたのは11時50分であった。山頂からは十和田湖と十和利山、十和田山がよく見えた。