この記事は例によって、私の理解の範囲で書いたあくまで個人的なメモです。
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ラウンドテーブル「ラーニング・コモンズにおける学習の形」
・個人的まとめ
図書館関係者が大半と思ってたらとんでもない。いわゆる教学関係の方が半数? 教育改善という意味でいかにコモンズが注目されているかということ? それに応える、ないし共に考えることができているか。
また、そんな仕事、20年もしてたら誰でもできるわ、とも。
■名古屋大学の連携事例(近田)
○本発表の問題意識
・ラーコモは果たして大学生の学修活動を促進する効果を上げているか
・どこに問題が?
・どのような方策が必要か?
○利用動向
・試験期間に「大きな」ピーク
・学部生が中央図書館に来るのは週に1回に満たない(平均値)
・理系教員がガタ減り(対H5年度)
○ラーコモ設置以降、中央図書館利用度は高まったか?
・入館者、貸出冊数
・相談対応の内訳
○類推できること
・ハコモノができて、劇的に増加するわけではない
・共同学習スペース、施設の利用状況は着実に増加
○仮説
・図書館職員と授業担当教員の連携が十分ではない
→図書館から教員へのアピール。チラシ。◆
#名大の7?割は理系教員
○考えられる方策(例)
「ステークホルダー」の射程をどこまで拡げるか
・教員:シラバスに参考文献リスト、活用することを求める
◆おとついも、当館はテーブルベースでは満席
■主体的な学びの場が機能する仕組み:三重大学の事例をもとに(長澤)
1.三重大学の概要と教育の特徴
2.教室内の学びの場:PBL演習室
・付属図書館も改修、
1Fはコモンズエリア、2FはQuietエリア、3FはSilentエリア
建築関係の研究者も関与
(2Fの渡り廊下で図書館と接続)
・PBL演習室のテーブルはダイナミックに動かない
組み合わせを示した紙を作成(会場から笑い)
◆グロコモは本当にダイナミック。違いはなぜ? エリアの広さ?
・検討すべき課題
テーブルやイスをほとんど動かさずに使用する学生
ホワイトボードや電子黒板を活用する学生は少数
3.教室外の学びの場:ラーニング・コモンズ(環境・情報科学館2F)
・滞在場所別の利用件数
・利用行動:話し合い・雑談、勉強、PCでレポート作成...
#How 観察?
・利用物:プリント・ノート、備付PC、飲食物...
・平均2.9人/1グループ
・Silentエリアは「緊張感」。静かにしたい人を隔離する。
・グループ利用の件数>個人利用
・課題
>スペースごとの機能が十分に伝わっていない
(Silentエリアがなぜサイレントなのか。無線が飛んでないからとか)
#伝える必要? 伝わるように? 合理的な理由が理解されたいけど。
>学習サポートの人的資源が十分に配備されていない。
○質疑
・図書館のQuietエリア(2F)、Silentエリア(3F)の机のデザイン
→2F:一人用の席をたくさん用意、3F:目の前の目隠しのある机
→2F:隣の建物から、わいわいしたまま入ってくるグループも
1F:図書館は静にというイメージ? 話さない。自分の学生には「話していいよ」と。
■「主体的な学び」を促すための方策(米澤)
1.東北地区大学図書館協議会、大学教育部会
○カリキュラムデザイン部局の現状や知見・ニーズ
2.調査結果
○初年次教育の取組み事例
○初年次教育「以外」
○講義室以外の自習スペース
○学生自習スペースで重視した条件
ICT、自由なディベート、私語禁止、、、多様な点を考慮
○図書館に期待する活動
レファレンスサービス、資料整備、、、アクティブラーニング対応は5位(4分の1だけ)
3.図書館における学修支援の取組みに関する調査
○図書館で実施している学修支援
アクティブラーニングへの対応はない
○アクティブラーニングスペースの設置
4割が設置済、検討中を含めると4分の3、、、必要性は浸透
○図書館として重視する能力
課題設定・解決、自発的課題学習など、、、アクティブラーニング対応能力の必要性は認識
4.まとめ ◆
・施設を作ればいいという認識は広がり
・何をしたらいいのか見えてこないという現状
・図書館という施設を使ってどう展開するかが課題
■ディスカッション
○井上:先生方の学習観と、作ろうとしている施設のギャップ
親和性の高い教員と、図書館に来ない教員と。
同志社は、図書館と違う建物にラーコモ、授業のついでに寄っていただく教員も。
法学部教員=六法とキャレルを。実際は法学部の学生がよく使う(PPT、Youtubeでニュースを見たり)。法学部教員がセミナーをする展開も。
#法学部の
・東北大も法学部の学生の利用は多い印象。
我々の知っている学習法と違う使い方。◆
○学習の実態を把握していたのか。施設に反映させたのか。
・長澤:アンケート等は実施せず。学生との会話の中から。
図書館からの反対(静かにすべき)。建築の先生から社会的背景などを説明。
・近田:学生の学習時間が少ないとう実態などからではない。
耐震化への予算が実際のスタート(国立大の多くの実際)。
・東北大は、学内経費で要求。震災の復旧作業のあと、総長裁量経費。
理由付けを考えた。キャンパス内を歩き回って(学食でグループ学習の写真など)。
設置後は、最初は一人学習が多かった。そのうち、グループ学習をする集団が出てきた。
・同志社:教学IRについての教員がいる。その情報を活用。
学内の観察(踊り場での英会話の勉強も)。
PBLの実践の積み重ねが大きかった。
「倉庫を作って、設備を収容した」という失敗。見えるようにしておく。
○「本のあることが知的な空間を生み出している」という学生の声
・米澤:確かに、アクティブラーニングだけが学習ではない。◆
書庫ガイダンスの人気度。
・同志社、文学部の利用が少ない。政策学部とかが多い。
◆コモンズだけに注目する理由? コモンズで一人学習もいいのでは。
○図書館での学習相談をしている院生から、先生に宣伝してもらうと、相談が増えた。
非常勤の先生をどう取り込むか(非常勤講師の担当コマが多い)。
・名大:全学教育のFDは、非常勤講師も対象(任意参加)。
常勤の先生にもできていない実態。
「学生をどうするか」という視点の強さの一方、学生に接している教員へのアプローチの少なさ。◆
◆イタイ。グロコモ関連の宣伝でうろちょろしたけども。
・学食で勉強。図書館側だと「ラーコモで」という話。
学生行動を見ると「食事しながら、そのまま勉強」という面も。
図書館での学習活動にどうつなげるか。
◆スルドイ
・東北大、土日と夜は自習場所がない。(学食は平日は20時まで)
図書館に好んでくるという状況。
・神戸大、学習スペースの全学調査。学生も自分の学部のことしか知らない。
○関学、上ヶ原でコモンズ的なスペースを検討中。
教務部門で所管。図書館は無関係(「保守的」)。
・同志社、図書館と組織も別に作った。
2年間、図書館の中で議論したが、、、
上層部でラーコモについて議論。
図書館の方へ、ラーコモでチームティーチングに入ってくださいと言ったが、この2ヶ月でまだ。
「図書館を作って、大学教育をどう変えるか」という視点を持たないと!
学習成果の指標。所蔵調査1件、事項調査1件、、、
◆確かに、いわゆる統計項目は旧態依然で、どうしたものか。
・久保山
「採用」まで飛んだ発言。
・事務職員の中で、(教員だけでなく)図書館と他部局との連携もできていない。国際、教務など。
・千葉大、ラーコモ的な空間を作るのは、図書館か教務系かというのは個別事情もある。
教員と事務職員の格差、国立大では特に大きい。
大学ミッションをみんなが共有していないという課題。
結局は、「トップマネージメントのリーダーシップ」◆少し違う視点での発言
・私学、教員と職員、発言力の違い。図書館と教員との情報共有。学習成果をどうするのか共有。
大学教育部会の会議を東北大のラーコモで実施。職員がそういう場を使うのもよいと。
・このラウンドテーブルなどで、意見交換するなど、一歩一歩。
○アフォーダンス
東北大図書館のラーニング・コモンズ
・PCワークエリア(広めのPC席)
一人利用が多いが、勉強しやすい場所
・集団学習(アクティブラーニングではない)
・自主ゼミ、NPO打合せ
・イベント
◆学内の様子を自分で歩いて見るというのが、米澤さん、井上さんから。
私もより周りを見て、なんのために仕事をしているかを意識したい。
一方、状況改善はどのように?
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ラウンドテーブル「ラーニング・コモンズにおける学習の形」
・個人的まとめ
図書館関係者が大半と思ってたらとんでもない。いわゆる教学関係の方が半数? 教育改善という意味でいかにコモンズが注目されているかということ? それに応える、ないし共に考えることができているか。
また、そんな仕事、20年もしてたら誰でもできるわ、とも。
■名古屋大学の連携事例(近田)
○本発表の問題意識
・ラーコモは果たして大学生の学修活動を促進する効果を上げているか
・どこに問題が?
・どのような方策が必要か?
○利用動向
・試験期間に「大きな」ピーク
・学部生が中央図書館に来るのは週に1回に満たない(平均値)
・理系教員がガタ減り(対H5年度)
○ラーコモ設置以降、中央図書館利用度は高まったか?
・入館者、貸出冊数
・相談対応の内訳
○類推できること
・ハコモノができて、劇的に増加するわけではない
・共同学習スペース、施設の利用状況は着実に増加
○仮説
・図書館職員と授業担当教員の連携が十分ではない
→図書館から教員へのアピール。チラシ。◆
#名大の7?割は理系教員
○考えられる方策(例)
「ステークホルダー」の射程をどこまで拡げるか
・教員:シラバスに参考文献リスト、活用することを求める
◆おとついも、当館はテーブルベースでは満席
■主体的な学びの場が機能する仕組み:三重大学の事例をもとに(長澤)
1.三重大学の概要と教育の特徴
2.教室内の学びの場:PBL演習室
・付属図書館も改修、
1Fはコモンズエリア、2FはQuietエリア、3FはSilentエリア
建築関係の研究者も関与
(2Fの渡り廊下で図書館と接続)
・PBL演習室のテーブルはダイナミックに動かない
組み合わせを示した紙を作成(会場から笑い)
◆グロコモは本当にダイナミック。違いはなぜ? エリアの広さ?
・検討すべき課題
テーブルやイスをほとんど動かさずに使用する学生
ホワイトボードや電子黒板を活用する学生は少数
3.教室外の学びの場:ラーニング・コモンズ(環境・情報科学館2F)
・滞在場所別の利用件数
・利用行動:話し合い・雑談、勉強、PCでレポート作成...
#How 観察?
・利用物:プリント・ノート、備付PC、飲食物...
・平均2.9人/1グループ
・Silentエリアは「緊張感」。静かにしたい人を隔離する。
・グループ利用の件数>個人利用
・課題
>スペースごとの機能が十分に伝わっていない
(Silentエリアがなぜサイレントなのか。無線が飛んでないからとか)
#伝える必要? 伝わるように? 合理的な理由が理解されたいけど。
>学習サポートの人的資源が十分に配備されていない。
○質疑
・図書館のQuietエリア(2F)、Silentエリア(3F)の机のデザイン
→2F:一人用の席をたくさん用意、3F:目の前の目隠しのある机
→2F:隣の建物から、わいわいしたまま入ってくるグループも
1F:図書館は静にというイメージ? 話さない。自分の学生には「話していいよ」と。
■「主体的な学び」を促すための方策(米澤)
1.東北地区大学図書館協議会、大学教育部会
○カリキュラムデザイン部局の現状や知見・ニーズ
2.調査結果
○初年次教育の取組み事例
○初年次教育「以外」
○講義室以外の自習スペース
○学生自習スペースで重視した条件
ICT、自由なディベート、私語禁止、、、多様な点を考慮
○図書館に期待する活動
レファレンスサービス、資料整備、、、アクティブラーニング対応は5位(4分の1だけ)
3.図書館における学修支援の取組みに関する調査
○図書館で実施している学修支援
アクティブラーニングへの対応はない
○アクティブラーニングスペースの設置
4割が設置済、検討中を含めると4分の3、、、必要性は浸透
○図書館として重視する能力
課題設定・解決、自発的課題学習など、、、アクティブラーニング対応能力の必要性は認識
4.まとめ ◆
・施設を作ればいいという認識は広がり
・何をしたらいいのか見えてこないという現状
・図書館という施設を使ってどう展開するかが課題
■ディスカッション
○井上:先生方の学習観と、作ろうとしている施設のギャップ
親和性の高い教員と、図書館に来ない教員と。
同志社は、図書館と違う建物にラーコモ、授業のついでに寄っていただく教員も。
法学部教員=六法とキャレルを。実際は法学部の学生がよく使う(PPT、Youtubeでニュースを見たり)。法学部教員がセミナーをする展開も。
#法学部の
・東北大も法学部の学生の利用は多い印象。
我々の知っている学習法と違う使い方。◆
○学習の実態を把握していたのか。施設に反映させたのか。
・長澤:アンケート等は実施せず。学生との会話の中から。
図書館からの反対(静かにすべき)。建築の先生から社会的背景などを説明。
・近田:学生の学習時間が少ないとう実態などからではない。
耐震化への予算が実際のスタート(国立大の多くの実際)。
・東北大は、学内経費で要求。震災の復旧作業のあと、総長裁量経費。
理由付けを考えた。キャンパス内を歩き回って(学食でグループ学習の写真など)。
設置後は、最初は一人学習が多かった。そのうち、グループ学習をする集団が出てきた。
・同志社:教学IRについての教員がいる。その情報を活用。
学内の観察(踊り場での英会話の勉強も)。
PBLの実践の積み重ねが大きかった。
「倉庫を作って、設備を収容した」という失敗。見えるようにしておく。
○「本のあることが知的な空間を生み出している」という学生の声
・米澤:確かに、アクティブラーニングだけが学習ではない。◆
書庫ガイダンスの人気度。
・同志社、文学部の利用が少ない。政策学部とかが多い。
◆コモンズだけに注目する理由? コモンズで一人学習もいいのでは。
○図書館での学習相談をしている院生から、先生に宣伝してもらうと、相談が増えた。
非常勤の先生をどう取り込むか(非常勤講師の担当コマが多い)。
・名大:全学教育のFDは、非常勤講師も対象(任意参加)。
常勤の先生にもできていない実態。
「学生をどうするか」という視点の強さの一方、学生に接している教員へのアプローチの少なさ。◆
◆イタイ。グロコモ関連の宣伝でうろちょろしたけども。
・学食で勉強。図書館側だと「ラーコモで」という話。
学生行動を見ると「食事しながら、そのまま勉強」という面も。
図書館での学習活動にどうつなげるか。
◆スルドイ
・東北大、土日と夜は自習場所がない。(学食は平日は20時まで)
図書館に好んでくるという状況。
・神戸大、学習スペースの全学調査。学生も自分の学部のことしか知らない。
○関学、上ヶ原でコモンズ的なスペースを検討中。
教務部門で所管。図書館は無関係(「保守的」)。
・同志社、図書館と組織も別に作った。
2年間、図書館の中で議論したが、、、
上層部でラーコモについて議論。
図書館の方へ、ラーコモでチームティーチングに入ってくださいと言ったが、この2ヶ月でまだ。
「図書館を作って、大学教育をどう変えるか」という視点を持たないと!
学習成果の指標。所蔵調査1件、事項調査1件、、、
◆確かに、いわゆる統計項目は旧態依然で、どうしたものか。
・久保山
「採用」まで飛んだ発言。
・事務職員の中で、(教員だけでなく)図書館と他部局との連携もできていない。国際、教務など。
・千葉大、ラーコモ的な空間を作るのは、図書館か教務系かというのは個別事情もある。
教員と事務職員の格差、国立大では特に大きい。
大学ミッションをみんなが共有していないという課題。
結局は、「トップマネージメントのリーダーシップ」◆少し違う視点での発言
・私学、教員と職員、発言力の違い。図書館と教員との情報共有。学習成果をどうするのか共有。
大学教育部会の会議を東北大のラーコモで実施。職員がそういう場を使うのもよいと。
・このラウンドテーブルなどで、意見交換するなど、一歩一歩。
○アフォーダンス
東北大図書館のラーニング・コモンズ
・PCワークエリア(広めのPC席)
一人利用が多いが、勉強しやすい場所
・集団学習(アクティブラーニングではない)
・自主ゼミ、NPO打合せ
・イベント
◆学内の様子を自分で歩いて見るというのが、米澤さん、井上さんから。
私もより周りを見て、なんのために仕事をしているかを意識したい。
一方、状況改善はどのように?
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