システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

(2012.5.12) 日本図書館情報学会 春季研究集会

2012-05-13 23:45:56 | イベント参加
三重大学の環境・情報科学館にて。最近の仕事で什器全般の検討を担当しており、設備の見学も有意義でした。

・会場紹介:ラーニングコモンズ | PBL演習室(環境・情報科学館)
http://lis.human.mie-u.ac.jp/jslis2012s/lc/index.html

以下、例によって個人的メモな記録。

■(1)機関リポジトリに関する意識調査(酒井麻里氏 NTTアドバンステクノロジ)
 
○目的:図書館の業務としてどれくらい受け入れられているか
 大学図書館職員を対象

(A)図書館の業務と認識しているか
(B)業務手順を知っているか
(C)組織の業務として位置づけられているか

(感想)
・学習支援という「新しい」サービスも担当している者としては、リポジトリにフォーカスする意義が分かりにくい。

・他の業務でも、他の担当者の理解という観点はある。リポジトリにフォーカスする意義は? 通常のビジネスやマネジメントの課題?

・インタビューにより、大学図書館スタッフの認識の甘さも見えてくることで、我々の意識の問題にフォーカスが移動することもできるのではないか。

#組織構造などの課題に発展させることもできるのではないかとの発言がフロアからあり

■(2)大学図書館における研究開発の現状と課題(川瀬直人氏 筑波大学)

知人でもあり、調査の前に質問をいただいたこともあり、興味深く拝聴。

○目的: 環境の変化、サービス改善の要請 → 研究開発の必要性・重要性
 各種の政策文書にも触れられる
 これまで事例報告が中心。実態や課題が十分に明らかと言えない
○研究方法
 ・定義:経営戦略論や企業会計の定義を参考に
    未知の事項に関する計画的な調査やその知見を具体化することを指す
    通常の業務改善は含まない
 ・質問紙調査
○調査結果
・必要という回答が 57%。図書館によっては必要 36?%
・設置や取り組みがあるのは10%あまり
・行っていない理由
・インタビュー結果
Q大学の例
 リポジトリや資料保存が一定の成果 →日常業務へ
 共通教育科目での情報リテラシー教育に注力 →学内教員と図書館とのパイプ構築
・考察
 エビデンスを出して、活動のアピール、上層部への理解に役立つという例
・今後
 可能なところから着手、公開 →アピール

  #うちの簡単なラーコモ人数調査も公開しようか

 図書館員の関与
 教員との協力。 可視化 学会・論文等での発表 教員の業績への貢献

■(3)大学図書館における貸出履歴の分析(松野渉氏 筑波大学)
○背景と目的
 貸出が一部の資料に集中。80%の利用を20%の蔵書で満たす。(Pitt, Hillman。上智大)
 OCLCでは 80/6 という結果も。
 理由:特定分野? 新しい図書? 
○研究方法
○結果
 80/2.6
 分野別に大きな差はない
 最近2年は、80/20。その後6-7年で 80/5 に。 
○まとめと考察

(以上)
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