BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

台風だ

2004-08-31 | Weblog
台風通過中、兵庫の豊岡あたりから日本海へ抜けた。
依然として大型台風、日本海を北上して再び東北、北海道へ上陸する可能性がある。
東海地方は雨風がきつくなって、瞬間風速は20メートルにもなりそうだ。
激しく吹く風の音と、やんでいるときの静けさ、時折ガラス窓にたたきつける雨。

大型の台風は日本海を時速55キロで青森、函館へと向かっている。
名古屋で最大瞬間風速33メートルを記録した、曇り空の台風一過、日はなくとも蒸し暑い。。
津軽海峡を通るようにしてすり抜け北海道を直撃しそうだ。
中心から右半円に覆われた日本列島の被害は秋の実りに影響しそうだ。

第29回アテネオリンピックは日本のメダルラッシュに17日間の幕を閉じた。
スポーツ強化対策が効果を出すかどうかの試金石となったが、新しい日本をうたった体操の団体競技の金メダルに象徴されたような、また最後まであきらめないといった若者の戦いぶりがめだった。
個人のためにという気持ちを説明するなかで、その一人一人がお家芸の復活を果たし、得手を得意のままに活躍した。
金メダル数で米、中、豪、露、日、独と続いたアテネ大会は、テロとの戦いをはじめとした、ドーピングによるメダル剥奪まで相応の現実を反映して、古里帰りの原点は問い直されるべく次回大会の2008年、北京へとその課題を託した。

共和党の大会がニューヨークの厳戒態勢の中、行われた。
アメリカに研修に出かけていたのが、ちょうどニューヨークの日程を終えて帰国をした。
少し心配したが、何も起こらずにすんだのでほっとした。
それにしても、共和党の綱領のポイントを見ていて、
  イラク戦争支持
  必要ならばテロ組織に先制攻撃
  妊娠中絶に反対
などがあり、
  ブッシュ政権の対テロ政策によって世界は平和になった
  人種などに基づく積極的差別是正措置に反対
とあって、これを見ていると、強いリーダーを宣伝するのが、よくわからない。  

中日新聞の週間読書かいわい、コラムに21世紀の愚劣と題した一文があった。
ボブ・ウッドワードの、攻撃計画・ブッシュのイラク戦争を紹介するのだが、開戦までの16ヶ月を陰謀の宮廷劇としてなぞらえ、奇襲攻撃に、そこに日本の軍国主義の発想を見ようとする。
こじつけなのだが、ドイツの空中戦の影響をも読み取ろうとする。
悪の枢軸イラクを討つ戦争は、日独の旧枢軸帝国の亡霊思想を復活させた、コンピュータ始動した代物と、21世紀の愚劣を言う。

私の履歴書、李香蘭こと山口淑子さんの最終回は連載を終えた。
しかし、そこにあらわれた終幕の筆は衝撃的で、引こうにも幕を引けない部隊、いや舞台があった。
その運命の奇遇は情報の閉ざされた世界の出来事には違いない。
この8月のひとつきに、歴史は大きくめぐった。


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