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日高高中津分校生が地域協力隊とシカ肉料理試作、考案メニューを飲食店へ 〈2017年6月9日〉

2017年06月09日 08時30分00秒 | 記事

地域協力隊員の村越さん(左から2人目)と分校生が
シカ肉料理を試作


 日高高校中津分校の2年生33人が7日、総合学習の授業で、寒川地区の「地域おこし協力隊」の男性隊員とともに、生徒が考えたレシピでシカ肉料理の試作に挑戦。有田地方の飲食店の協力を得て、実際に生徒が考えたメニューを店舗で提供しようと取り組んでいる。この体験を通して、生徒の自主性を養いながら経営感覚など卒業後の社会生活を体験するのが狙いだ。

 講師を務めるのは、町臨時職員の協力隊員として寒川で地域活性化の活動を展開している村越拓也さん(27)=静岡県出身=。村越さんは、町在住後に銃器やワナによる狩猟の免許を取り、地元の猟友会に所属して1年ほど前から本格的に狩猟を行っている。捕獲したシカやイノシシは、猪谷のジビエ工房を活用して食肉用に加工し、県内の飲食店などに提供している。
 以前から村越さんら協力隊員が、中津分校で講師役として総合学習の授業に参加。そんな中、生徒たちが主体的となって自分で考える授業を行いたいと、村越さんが捕獲したシカ肉を使って生徒が考えたレシピでメニューを誕生させる。担任の網代涼佑教諭の知人が経営する有田川町内の飲食店「SAKAZURA」に協力してもらい、実際にメニューとして同店舗で提供することを目指している。
 生徒が考えたメニューの要望に沿って、約2キロのシカ肉を村越さんがミンチやスライス、ブロックに加工。そのシカ肉を使い、7グループに分かれた生徒たちがピザやギョウザ、ローストビーフ、しゃぶしゃぶ、ご飯をシカ肉で包んだ料理などを作り、村越さんと試食した。
 今後は協力店舗の協力しながらレシピに改善を加えたりし、値段や料理の名称を生徒が考えたメニューを7月中にも店舗で提供。実際に自分たちが考えた料理が提供されることを体験し、仕入れの原価や収入などから経営感覚なども学べる機会にもしたい考え。同店舗での販売が成功すれば、地元の日高川町内の飲食店でも提供してもらい、地域おこしにつなげたいという。


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