録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

最後の報告

2017-08-31 23:21:38 | Weblog
昨年、突然のガン発覚いらい、たびたび弱音の行先としてこのブログに父の病状を書き込み続けていました。ですが先日それはやはり不義理の行為であったことが分かったため、最近は通常記事の中に触れる程度にしていましたが、それも今回が最後となります。なので、書くことを許してください。

本日、父は息を引き取りました。

最短で半年、と言われた父の当初の余命の予想からすれば一年半というのは十分生き永らえたと言えるかも知れません。ただ、最後の数か月、その進行はあまりに速いものでした。5月の終わり、極端な便秘によって体調を崩した父、一度は病院で診察と薬を出してもらうだけで無事戻ってきましたが、その後再び起き上がれなくなり、7月の頭に入院しました。ただ、7月中旬より食道の動脈瘤の手術のために以前からその時期は入院する予定でしたので、それが少し早まった程度にしか皆思っていませんでした。実際父は大部屋に入院し、年齢も立場も近い同部屋の他の患者さんと談笑するなど、元気に過ごしていたのです。大好きなプロ野球や競馬のチェックのために新聞をねだり、「退院したら視るからこの番組録画しといてくれ」など非常に意欲的に過ごしていました。予想より元気だったため、動脈瘤手術は予定通り行われました。しかしそのあと、父は急速に筋力が衰え、便を我慢することが出来なくなってしまったのです。一度は消えた腹水も再び出始め、入院前より体調は悪化していました。新聞も読みたがらなくなり、大好きなテレビを視る時間も短くなっていきました。7月末になるとその病院より「入院は長くなりそう。当病院は長期入院はさせないので、ほかの病院に移ってくれ」と転院を要請されました。ガンをはじめとするいくつかの症状を考えると今入院している病院以外に全部に対応できる総合病院は地元にはありません。転院先としてすすめられた病院もそこまでの規模ではありません。そこを詰め、この病院での入院継続をお願いしましたが「引継ぎはしっかり行うから」とけんもほろろ。今思えば、この時点ですでに担当医にはこの先どうなるかが分かっていて、匙を投げてしまっていたのかも知れません。
しかし、転院してから父は元気を取り戻しました。退院を目指したリハビリが治療に加えられ、毎日決まった時間に体を動かすようになってから再び気力を取り戻したのか新聞を読むようになり、テレビも見るようになりました。ただ、番組の途中にCMが入ったりニュースが入ったりすると看護師を呼んで「こんなの見たくないから早送りして野球を始めてくれ」とかなり我儘も言っていたようですが。わたしがお見舞いに行ったときも「調子はどう?」「絶好調だよ!」と声をあげ、野球の話をしてくれたものです。実際、涼しくなったら退院させようという話が新しい病院の担当医から上がり、こっちは「退院はいいけど部屋とかトイレの問題とかどうしよう」といろいろあわてたものです。しかし、そんな時期も二週間と持ちませんでした。再び体調を崩し、リハビリに耐えられなくなった父はほとんど寝たきりになりました。体力も気力も見る見るうちに衰え、昨日は会話ができたのに今日は一言二言最低限の返事をするのがやっと、そのくらい急速に弱っていったのです。今月の終わり、わたしは父が退院する前に少し夏休みを取り、久々に東京へ行って、あっちにおいてある荷物などを引き上げてくる予定でした。が、その2日前に「来週生きている保障はできない」と言われるほど衰弱しており、急遽中止にしたほどです。そして今日、病室に見舞いに来ていたわたしと母が多少よそ見をしている間にいつの間に心臓が停止していたのです。顔は大変穏やかで、微笑んでいるようでもありました。

死因がガンの進行のためかはわかりません。少なくとも「ガンが転移している」という話は一度もどちらの病院の担当医からも聞くことはありませんでした。わたしはやはり精神的に不安定になったことで、生への執着心がなくなり、それまで抑えていた体力の衰えの歯止めがなくなって一気に進んだためではないか、などと勝手に思っています。それだけに苦しむ期間が短く済んだのは父はもちろん毎日看病に通っていた母にとっても救いだった、というと親不孝でしょうか。
今、父は我が家に戻ってきています。入院中には「もうベッドはイヤだ、家に戻ったら布団で寝る」とたびたび言っていた父。おそらく無事退院できても要介護は避けられませんでしたから寝たきりになり、負担が増える布団寝など認められない要求でしたが、今は長年愛用していた布団で、静かに眠っています。最後に望みを叶えてあげられたのがわたしの精一杯です。

遺族としてはこれからが大変です。葬儀その他はもちろん何より相続の手続きがあります。ガンが進行せず、あと数年は大丈夫と誰もが考えていたため、あまり相続税対策をしていなかった父でしたから、相当の金額を払う必要があるはずです。正直それを考えていると、悲しんでいる暇など全くありません。こうしてブログを書くのが息抜きです。
と、いうわけでちょっとだけ休みます。まぁ最近は更新も滞ってましたからわざわざ語るほどでもないのですが。ブログ再開の時の記事は、書きかけの特撮関係の記事になる予定です。思いっきり好きなことを書きたいので。
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ワイモバイルからの移行促しが最近郵送物になった

2017-08-28 20:23:41 | モバイル機器
本当は夏休みを取ろうと思っていたのですが、いろいろあってドタキャンになりました。有料のチケットとか取ったわけじゃないので金銭的損害が出たわけではないのでそっちはいいんですが、久々のまともな休みを楽しみにしていただけに、ちょっとキツいなぁ。まぁなんにせよ区切りをつけないとダメなので、まだ辛抱の日は続くというところなのですが。


以前も書きましたようにワイモバイルがPHSの切り捨てを始めた、というのは間違いない話です。もう未使用の機種を入手することもほとんど無理な状況で、実質受付はしていません。名実ともに受付なくなるのはもう少し先ですが、その時は同時に機種変更も受け付けなくなります。現状、ワイモバイルはPHSの終了を公言はしていません。が、やめたがっているのは誰の目にも明らかでしょう。その空気をあえて読まずにPHSを使い続けているわたしみたいなユーザーの手元に、最近郵送でスマートフォンだのソフトバンク回線であることを隠した携帯電話だのへの移行を促す通知が送られてきています。もちろんメールはしょっちゅう来ています。が、ほとんど変更機種がiPhone(それも売れ残りの旧型)ばかりですし、そもそもワイモバイルなどキャリアからのメールなんて本文なんか読まずに即捨てるのが普通、なんて人も多いでしょうし、まぁ成果は上がらなかったんでしょう。それで、メールよりは読んでもらいやすい郵送での営業に変えたのでしょう。こちらはなぜかiPhoneを一切語らず、ガラケーやAndroidを載せています。まぁApple.incの”縛り"はいろいろ厳しいらしいので、PHSからの移行者用プランを適応できないとか理由があるのでしょう。送られてきた郵送物に入っていたプランは機種編の事務手数料無料と、通話料が回数や時間の制限なしでできるかけ放題を次の機種変まで無料とするというもの。確かにPHSの良さの一つに通話料の安さ、実質的にPHS同士は無料であったことがあるのですが、今どき通話の料金そのものはそれほど重視されないでしょう。現状でPHSをなお使い続けているユーザーは「変更とか手続きが面倒臭い」「MVNOなど通信は他と併用しているので、通話はでかくない古いタイプの方が使いやすい」の二極化されていると思います。通話料はまぁ二の次でしょう。ワイモバイルもそれはわかっているからガラケータイプのプランも用意しているし、重い腰を上げさせるためにPHSの基本料金も機種変を受け付けないことで実質的に値上げの方向にもっていくようですから。ただ、それではPHSのもう一つの良さ、分散型の通信方式によって災害時でも通信通話がしやすい・電磁波が少ないことで医療機関でも使いやすいといった規格上の優れた部分には全く答えていないんですよねぇ。父の入院している病院など、いまだに「局員は院内の連絡用にはPHSを使用しています」と公言していますし、これはソフトバンクの回線では代替品にはなりません。まぁワイモバイルが人の命の面倒まで見る責任を自覚しているとは思いませんし、結局は営利企業なんですからしょうがないといえばしょうがないのですが。

わたしの弟Bもわたし同様PHSをいまだに愛用していますが、仕事用には会社から持たされた別の携帯電話を所持している必要があるので最近はあまり持ち歩かなくなり、嫁さんとのホットラインも以前はPHSを利用していたものの、今はMVNO回線+通話アプリで賄えるため、サブ回線のPHSは解約してしまったとのこと。弟BがまだPHSを持ち続けている理由の半分が解約手数料を払いたくないから、という理由で「次の更新月が来たらワイモバイルはやめる」そうです。以前のWILLCOM時代のようなチャレンジ精神にあふれた機種やプランもなく、型遅れを平気で扱うただのソフトバンクのサブブランドに成り下がったワイモバイルにはもう用はないそうで、いまのMVNOに通話プランをつけるか、友人知人との連絡は通話アプリのみで賄うか、で迷っている状態だそうです。WILLCOMもイー・モバイルもそうですが、ドコモだのと言ったメジャーキャリアでなく、格の一枚落ちるといったら失礼ですがこうしたややマイナーなキャリアを選んだ人というのは、ちょっとひねくれた発想が好きなんじゃないでしょうか。無難で便利より変わった機種ややり方に魅力を感じる人が集ったのがワイモバイルの前身の2キャリアではないかと思うのです。現状のワイモバイルはそれと全く逆の方向に行ってますね。お得なプランくらいじゃ動かない人は多いです。

まぁわたしがこうしてワイモバイルの悪口を書くのは、同キャリアが嘘つきだ、ってことが一番の理由なんですけどね。まだPHS使ってますし、ユーザーですから悪口くらい書いてもいいでしょう。ワイモバイルのついた嘘と言えば305ZTの「3日1GB制限はありません」ですが、もう少しであれから3年経つんですよねぇ、まだ3日1GB制限を受け入れて使い続けている人、どれだけいるんでしょうか。わたしも12月でPHSの機種変から3年たち、各種割引が切れるため、その時にワイモバイルとおさらばしてMVNOに全面移行しようと思ってます。MNOとか手続きがうまくいくか、その時がちょっと楽しみです。
ただ、手持ちのスマートフォンはネット通信の使い勝手を重視しているので6インチのものばかり。これは通話には使いにくいんですよねぇ。なので12月までに通話向きのSIMが使える機種を入手したいと思ってるのですが、あまりないですねぇ。ガラケータイプのAndroidだとなおいいのですが、ちょっと空いた時間によった量販店では一機種もありませんでした。PHSからの移行ユーザー目当てにガラケー型や通話向きの形状のSIMフリーAndroid機を出してほしいものです。


全く違う話。先日道路の迷惑駐車の話を書きましたが、最近ウチの空いた土地に勝手に止めるタイプの迷惑駐車がひどくなっています。道路拡張のために中途半端に余った土地で自動車を置くくらいしか使い道のない土地ではありますので、今までは親戚や家への来客が来た時に自動車を停めるのに使ってもらうのに開けてあったのですが、それほど勝手な駐車はありませんでした。ところが、先月あたりからひどくなり、この1か月に最低でも10回、一晩中無断駐車している車も確認されているほどです。「駐車禁止」の紙をはさんだり、赤い三角コーンを置いたりはしたのですが効果はなし。頭にきて「ここはお前の土地じゃないだろう、いい加減にしろ! それほど駐車したいのならこの土地を買え!」と書いた紙をワイパーに挟んで置いたら一応来なくなりましたが、そしたら別の自動車が勝手に駐車してある始末。根本的には柵で囲むしかないのでしょうがお金がかかりますし、使いにくくもなります。どうしましょうかねぇ、いっそ開き直って有料駐車場にでも出来ればいいのでしょうが、自動車を置く以外のスペースがほぼない土地ですし、活用のしようがないです。まぁ地道に追い払うしかないのでしょうか。
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幻すぎて正体不明のゲーム機

2017-08-22 13:37:41 | Weblog
父親の入院が長期化し、ほとんど休日なしの生活が続いていましたので、さすがに疲れました。ので、月末に夏休みを取ろうかと思ってます。万が一を考えるとあまり遠征はできないのですが、わたしはそれほど旅で遠出する趣味はないので、そこらへんはちょうどいいところです、はい。

一人なので今まで父が聖域化していて触らせてくれなかった業務にも手探り状態で手を出しているのですが、その一つが全然売れそうもない倉庫の在庫整理。ただ、最近は処分にもかなりのお金がかかる時代なので、よほどのものがない限りこのまま永遠に倉庫の片隅に眠り続けさせておいたほうがよさそう・・・なんて製品もあります。ただ、思ったより面白いものはないですねぇ、S-VHS-Cのビデオカメラとか、ファミリーコンピュータの通信セットとか(笑)。ファミコン本体は安くて状態よければ買う人もいそうですが、通信アダプタは今はサービスも全部終了しているので全く使い道ないですし。ちなみにファミコンの通信アダプタと言えば馬券の投票か野村證券の株トレードか、というのが一般的認識のようですが、当店の倉庫に眠っていたのは新日本証券のセットです。こんなところもやってたんですねぇ、いかに当時のファミコンが凄かったかわかるというものです。

まぁそれが倉庫に眠っていたことは知っていたんですが、そんなすごいゲーム機の横で、もっとでかくて重くて、それでいて"ゲーム"に分類されている箱がデンとあったんです。なんだこりゃ、わたしゃこんなものがあることすら知らなかったぞ。逆に面白そうなので引っ張り出してみました。どうせ売れないし、重くて処分も大変だし。それくらいならブログの記事の一発ネタになってもらいましょう。




これです。えー、"mOAI"とありますが、これはいったいなんでしょう。ゲーム機と言っても家庭用とは思えないですね、¥100の挿入口がありますし、アーケード用でしょう。なのにこたつみたいな電源スイッチが泣かせます。ボタンはI・II・IIIのみ。ボディは金属製で、先も書きましたが非常に重く、箱から出すのに苦労したくらいです。箱にも"mOAI"の記載がありますので、箱も純正でしょう。これだけではなんのゲーム機なのか、そもそもゲーム機なのかすらわかりませんが、なんとこのセットには当時のチラシが付属していました。それも多少湾曲しているだけで、折り目もなく、色の劣化も見られないほとんど完全な形です。正直本体よりこのチラシの方が価値が高いかも知れません。さっそくスキャンしてデジタル保存します。






ボディには"mOAI"表記なのにチラシは"MOAI"表記してるんですね。まぁそこはどうでもいいですが、このゲーム機の正体がこのチラシで判明。"Cuiz-Computer"です。"Quiz-Computer"じゃありません。QuizじゃあなくてCuizです。なんとなく知性を感じさせない名前ですが、それでもジャンルは所謂クイズゲーム。ちなみに内蔵のモニターはもちろんブラウン管方式ですが、光の反射からみておそらくグリーンディスプレイです。昔はなぜか業務・ビジネス用コンピューターのディスプレイは目がつかれにくいグリーンモノクロを使うのが一般的でしたが、時代を感じさせます。
仕様の謎は解けましたが、いったいいつごろのものなのか、という謎は残っています。チラシからヒントを探すと、この程度の仕様なのに月7万円の収入、一回100円ですから700回、一日20回以上利用されることを前提にしていることがまず一つ。もう一つはレンタル先の想定にゲームセンターがないこと。これから推測するに、ひょっとしたらあの"スペースインベーダー"より前の世代のゲーム機なんじゃ・・・と思われます。なんにせよ1980年以降の可能性は低そうです。が、さすがのインターネットにも情報はなさそうだし、これ以上は何も分かりませんけどね。なのに記録によるとこれをウチがお客から買ったのがたった4年前・・・。もちろんわたしは全然把握していません。全くあの人は・・・。

電源は入れてません。ヘタに入れたら火を噴いてもおかしくないほど古いものですから。鍵も付属しているので100円を入れても取り出すことはできるのですが、それでも怖いです。幻すぎて誰も知らず、おそらく価値はゼロだろうこのMOAI、倉庫の中で眠り続けることは決定です。でも、こういうものも扱ってこそ、なのが本来のウチの店なんだろうなぁという商売の難しさだけは教えられました。
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駐車場前駐車をする人の気持ちが分からん

2017-08-15 22:28:59 | Weblog
お盆が終わりましたが、今年は例年になく大変でした。今までなら父がやっていた分の親族やお寺参り、それに仕事まで含めて今年からは全部わたし一人でやらなくてはいけないため、もう天手古舞。今の様子だと父も長くないようですし、来年になったらやることが少なくなる、ということもないので、もう慣れるしかないですね。それなのに旧友などからの飲む打つの誘いはほとんどこの時期に集中します。まぁ一般的勤め人などはむしろこの時期が一番休みが取れて遊びやすいのでしょうが、わたしは逆で一番目が回る時期なので、断るしかないのです。ああ、ストレス解消したい。

前にもチラっとだけ書きましたが、わたしの地元は寺が多く、この数日だけ墓参りの人が多数押し寄せるため、町の様子が一変します。特に路上駐車の数はすさまじいものがあります。多すぎて普段は警察の路上駐車取り締まり重点地区である我が町も、この日ばかりは黙認して取り締まりありません。やっていたらかえって混雑がひどくなるからです。ただ、町を見ていると例え路上でも駐車しやすい場所としづらい場所というのはあるようです。物理的というより心情的な問題でしょう。最後までふさがらないのは有料駐車場の前、続いて横断歩道の上、お金を払えば合法的に駐車できるパーキングメーターエリアと続いていき、最下位、つまり真っ先に埋まるのがパーキングエリアのすぐ横で、次点が個人の自家用駐車場の前です。有料駐車スペースを(お金払いたくないのに)ふさぎたくない、というのはわかりますが、なんで個人の自家用駐車場の前は逆に、順番待ちになるほど気軽に止める人が多いのかよくわかりません。小銭ではなく、他人の財産を侵害しているといえるので路上駐車の中でも最悪の場所だと思うのですが。公共のものや仕事として使われているのはともかく、個人なら少しくらい構わないし、駐車場の前なんて駐車場の延長みたいなものだし、お盆だから仕事で使うこともないでしょ、とでも考えているのでしょうか?

お盆の時期でなくとも、先も書いたように我が町は路上駐車が普段から横行している地区。この駐車場前の路上駐車で迷惑を被ったことも一度や二度ではありません。自動車で一日出かけて夜遅く帰ってきたら、家の駐車場の前が路上駐車の自動車三台(!)でふさがっていてどうやっても入れることができないということもありました。普段はせいぜい一台なので、なんとか避けて入れるとかできることもあるのですが、この時は不可能。仕方なく近所の有料の駐車場にお金を払って停めました。ちなみにその路上車は一晩たったら全部いなくなっていました。同じ一団だったのかも知れません。
他にも普通に家に駐車場にバックで入れようとしたら、こちらが駐車場の前に路上駐車しようとしていると思ったらしく、「先に自分が停める場所を確保しよう」と突っ込んできた他人の車にぶつけられて車が一部破損したこともあります。さすがに向こうさん平謝りでしたが、なぜか保険屋は「こちらの後方不注意による事故」とみなし、責任はわたしら9対向こうさん1という不条理なものになりましたが。後でちょっと調べたらお互いの保険の会社が同じだったので、社内の力関係とかで責任の割合が決まったのでは、という推測をしてちょっと問い詰めましたが、ただ「全額保険で出ますから」で押し切られました。
てなもんで駐車場前駐車はやられる方から見ると最悪の路上駐車行為です。今年も、見つけるたびに警告はしましたが、それでやめる人など一人もおらず「すぐに戻ってきてどかしますから」と言われるだけでした。自分ひとりくらいならいいだろうx30とかになると結局一日中ウチはもちろん親戚の来客も駐車場が使えないので、有料駐車場とかに停めるしかなくなってしまいます。隙間を縫って入ってもらい、隙間を縫って出てもらう、それもまたこの時期の苦労の一つです。普段だったらそこまで気にしないのですが、今回はやること多かったので余計に重荷に感じました。本当、駐車場前駐車はやめてほしいです。
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12周年のついでに、名前で困った話をする

2017-08-10 22:14:35 | Weblog
毎年8月10日はこのブログの開設日。しかも丸12年です。12年というと、小学校に入学した子が高校を卒業するのと同じ年数・・・な例えは昔もやりましたか。まぁさすがにいい加減にしろ、の年数です。
ただ、そろそりいいかなぁ感もあったりしてます。というのも、ちょっとトラブルあったんですよねぇ。このブログはgooの有料サービスを使って経営されています。有料でないと広告が入れられないからであります。そのブログの維持費の支払いに使っていたクレジットカードの期限が来ちゃったんですよ。クレジットカード自体は当然継続して使うのですぐに来たんですが、gooってクレカの期限が切れると問答無用で有料サービス凍結するんですよ。おかげでgooメールが一時的に使えなくなり、ちょっと困ったことに。しかも期限とかを登録しなおしただけではダメで、決算用パスワードを入れなきゃならん、と要求されちゃいました。gooの有料サービスをブログ&メール以外に一切使っていないわたしとしては、決算用パスワードなんてはじめて有料に切り替えた時に一回入れただけで完全に記憶の彼方、記録も紛失しています。再発行してもらうには証明書のコピーを添えて郵便でやり取りしないとダメで・・・。うわぁ、面倒臭い。まぁあくまで凍結されたのはメールだけでブログの編集とかはできたんですが、有料扱いでないと広告貼っておくことにいろいろ問題がありますし。
12年間&それ以前からやっているテレビ番組のPCでの録画保存、飽きるどころか日常そのものであり続けています。明日からPCでの録画は全面的にできません、刑事罰付き違法行為にしました、と宣言されたら即テレビから引退します、と答えるくらいの存在ではありますが、特に新しい話もなく、というより年々強化される法律によってあまり踏み込んだ話ができない(言論統制だと思う)こともあり、今や何書いていいか分からなくなってます。有料サービスまで使って続ける必要あるのかなぁ・・・とちょっとだけ考えてしまったのですが、やっぱり継続することにします。まだアクセスはそれなりにありますし。面倒臭いながら郵送でのパスワード再発行は完了し、メアド復活はもちろんブログに貼ってある広告ももう問題なくはなってます。せっかくなので13周年までは少なくともやるぞ、と。


これだけで終わるのもなんなので、最近のわたしの話なんぞを。
現状一人で店をやっているわたしにとって休日は貴重。でもよくつぶれてしまいます。なんでたまに臨時休業を設けることにしました。その日はわたしが病院にいかなきゃならない日。正直もうなんともないと思っているのですが、それでも某不治の病は絶対に不治の病なので病院は絶対に治癒したことにしてくれないので、間隔が大幅に相手薬が通常の1/2になってでも通院は継続させられています。病院までは行き来だけでもそれなりに時間がかかり、さらに当たり前のように待合室で待たされるため、昼間は店をやることはできません。朝と夕方以降の短時間だけ開けることはできますが、それくらいならと臨時休業にすることにしています。これで少し休日をつぶす用事をこちらに回すことが出来ますし、少しでも休みを増やすいい口実です。
・・・と思っていたのですが、この病院、次(今日の時点では前回)の通院日をウチの定休日にしやがりました。貴重な臨時休業日の口実を潰されて面くらいましたが、仕方ありません。午後から夕方まではどうしてもそっちの病院へ行かなければなりませんので、入院中の父の見舞いはその前に済ませます。本気でたまに顔みせないと忘れられかねませんから。
それが終わって一路わたしの病院へ。予約時間より30分ほど前に受付を済ませ、待合室へ。といっても大きな病院ですから当然予約時間より1時間は遅くなるんですが。その日は特に混んでいましたし。
それにしても遅い、診察前の検査ですらなかなか呼んでもらえません。そうこうしているうちに、「○×k▽さーん」と呼ぶ声が。わたし?と思いましたが少し違う・・・? 前にも書きましたが、わたしの名前は少し変わっていて、同じ名前の人を見たことがありません。先の〇×k▽という名前、〇×が苗字でk▽の部分が名前なんですが、k▽という名前は全く同じ、苗字も一文字目の〇のところまでは一緒です。×に相当する文字だけ別なのですが、大勢患者がいて忙しい状態では苗字の一文字目はともかく二文字目は間違えることがあるかも知れません。念のため、「わたしの間違いではないでしょうか?」と聞いてみたのですが、はっきり「いいえ、〇×さんです」と答えられてしまいました。同じ名前、似た苗字なんて珍しい。仕方なくまだ待ちます。

さらに数十分経過、全く呼ばれません。わたしと同時に受付した人はとっくに検査もすませて診察に呼ばれ、会計伝票を渡されていますし、そのあとから来た人も続々と呼ばれているのに。ちょっとイライラしたとことでやっと「〇◎k▽さーん」とわたしの名前が。ほっとして近づいていくと

「じゃぁ、こちら会計伝票ですので、支払いを済ませてください」

・・・はい!? わたし、診察どころか事前の検査すらしてもらってないですよ。なのに会計だけ先? 冗談じゃありません。何かとかみ合わないのでいろいろ話を聞いているうちに、やっと結論にたどり着きました。

・わたし"〇◎k▽"来る、受付
   ↓
・似た名前の"○×k▽"来る、受付
   ↓
・似た名前かつ珍しいため、わたしとその人を間違える
   ↓
・わたしの順番で"○×k▽"氏のほうを呼び、検査診察を済ませる
   ↓
・わたし待ちぼうけ
   ↓
・ここでもう一度わたしと似た名前の人を間違える、会計の請求だけなぜかわたしの名前で発行し、渡される

こういう流れだったようです。やっとわかってもらえ、順番に入れてもらったのですがあらためて受付しなおしで一番最後に回され、結果ただでさえ長い待たされ時間が人の三倍となり、午後の大半をこの病院の待合室でつぶすハメになりました。
最近は病院も取り間違いを防止するため、名前を全部患者に呼んでもらうなどこちらには徹底した予防策を要求しています。ただ、それはありふれた名前の話。普通に考えたら間違えのしようのない珍しい名前がたまたまぶつかったため、逆に確認を怠ったのでしょう。悪い方に間違えられたわたしはとんだとばっちりでしたが、これでさらなる患者の間違いを防止するよう気を付けてくれるでしょう。もちろん、病院側の対応が今後どんなに良くなったとしても、潰されたわたしの貴重な休日は戻ってきませんけどね(泣)。
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特撮ぬいぐるみ俳優、中島春雄氏亡くなる

2017-08-08 22:27:13 | 特撮・モンスター映画
国産初の怪獣映画、1954年「ゴジラ」をはじめ、18年間にわたり、ほとんどの東宝特撮作品でぬいぐるみ(個人的に着ぐるみ、という言い方は正確ではない、と思ってます)に入り続けた怪獣の立役者の一人、中島春雄氏が亡くなられたそうです。

【訃報】初代「ゴジラ」役として12作品のゴジラを演じた俳優・中島春雄さん死去


すり足による歩き方をはじめとする多くの怪獣の動きは中島春雄氏が確立させたものであり、同氏の力なくして怪獣という分野が今日まで生き残るものにはならなかったでしょう。それだけの人でした。ゴジラだけでなく、ラドン、モスラ(幼虫)、バラン、キングコング、マタンゴ、ガイラ、バラゴンなど多くの怪獣を演じたことでも知られています。テレビの「ウルトラマン」でゴジラを改造して使用したことで知られるジラースも中島氏が演じたとのこと。
1972年度作品「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」が最後の作品となりましたが、これは体力的な問題などではなく、東宝が組織の再編をはかって多くの俳優との契約をも直した際にリストラされたためであったようです。その最後の作品となった対ガイガンでも、たった二体のぬいぐるみ(一体は海用)しか使わずに演じたのが信じられないほどゴジラの表情を動きで表現する決して往年の作品に劣ることのない演技を見せてくれていました。引退後もゴジラが復活するたびに元気な姿を見せてくれ、ファンを喜ばせてくれていた中島氏ですが、ついに亡くなられてしまいました。また一人の巨人が去ったことを、一ファンとして寂しく思います。
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4K放送の大山鳴動

2017-08-05 16:34:04 | 次世代ビデオへの懸念
左足が呪われてます。
数日前、タンスの角に小指をぶつけて爪を割って悶絶、まぁそれは仕方ないとして。そのあとやはり足が上がりにくくなっていたのか、古いテレビ台の角に思いっきり膝の少し下の脛部分をぶつけて七転八倒、これは少し傷がついただけでしたが痛みが残って正座状態から立ち上がるのがツラくなりました。一日で2か所も左足をぶつけたのがまずかったか、翌日朝起きてみると今度は踵が痛くて力が入らない。これは傷がついているわけでもないので触ったり叩いたりしてもなんともないのですが、歩くときに力を入れると痛くなると厄介なものでした。特に階段の下りの際に爪先立ちになるのが一番痛い。箇所が踵なので鎮痛剤入り湿布薬を貼る事も出来ず、なるべく左足に力を入れないようヘコヘコ歩くのがやっとでした。ただ、時間が経つにつれて痛みは引いていき、現在は階段を下った後に意図的に体重を掛けたりしない限りはさっきの脛の傷跡の方が痛いくらいでどうってことはない状態まで回復しましたが、こうも短期間に左足が痛む現象が続くと呪いをその理由にしたくなっちゃいます。


話変わって。
ちょっと前にこんな文章が公開されました。

テレビのCASがまたおかしな事に。これで消費者の理解は得られるか?

内容としては、「4K48K放送に、従来よりもさらに強化されたCASが導入、それも消費者負担で導入される。こんなことで消費者は納得するのか!?」という疑問の投げかけです。アクセス数は多いようですが、Twitterなどを見る限り、一般の人がこれをどう思っているのかもう一つ見えてきません。あまり話題になっていないようです、というよりもはや話題になるほど4K8K放送には世間は注目していないのでしょうか。ちなみにわたしは、「ああ、小寺信良氏もとうとうこんな文章を書くようになってしまったか」と嘆いておりますが。
と、いうのも録画した番組をコピーすることがあたかも"違法"行為に見えるという、デジタル放送移行期間中に自称有識者がさんざん行ってきたインチキな印象操作が行われているからです。しかも、当時の小寺氏はむしろそうした認識に異議を唱え、録画を規制するやり方に反対する立場をとっていたのに、です。この文章では例のBLACKCASを取り上げ、「99%の消費者は、リスクも高く手間もかかる違法なルートを選んで、4K放送を録画・コピーしたいなどと思わないはずだ」と放送の正規録画手段、所謂合法手段以外の録画・コピーは違法だ、のように書いていますが、これは全くの間違いです。まずなによりBLACKCASと録画番組のコピーには関係はありません。BLACKCASを使おうと差し込む機器が普通のレコーダーであれば録画規制の対象となり、コピーは行えません(ただし放送や自称著作権関係者は単なる録画自体を"コピー"とみなす、一般人から大きくかけ離れた価値観を持っているのでそういう意味でのコピーは行われているとも言えますが)。BLACKCASを規制の対象から外れた使い方のできる機器と組み合わせて初めてコピーが行えるわけですが、そこはもちろん無視されています。それになにより録画番組をコピーしたい人のほとんどは「有料放送を無料で録画コピーさせろ」などとは言っていません。「無料放送にわけのわからない規制をかけて録画を不自由にさせ、楽しみを奪うな」と言っているのです。そうしたおそらく無料放送におけるCASの存在を苦々しく思っている、わたしを含む人たちをすっ飛ばして、世の中のテレビ番組を録画しているには規制録画をなんとも思っていない人かBLACKCAS8を使って有料放送を違法に視聴しているかどちらかしかいないかのように書いているのです。こうした極端な定義も移行完了以前にはよく見られました。
おまけに「消費者にコストを転嫁するという重要な問題を、放送局だけしか参加していない一般社団法人で、しかも非公開で決めるというのはおかしくないだろうか」と諸悪の根源になっている一般社団法人、記事によると"一般社団法人新CAS協議会"とあります。記事と同じリンクを貼っておきますが、この新CAS協議会、放送局だけしか参加していないのは確かなんですが、サイト内を見ると放送局は放送局でも"スカパーJSAT"、"日本放送協会"、"WOWOW"、"スター・チャンネル"の4社に加え、"日本ケーブルテレビ連盟"が入っているだけ。全部視聴者から直接お金をもらって経営しているところばかりなんです。これらにしてみればB-CASみたいな天下りの寄せ集めのせいで誰も責任も取らないCASでは信用ならないのは当たり前です。「消費者にコストを転嫁する」なんて書いてますが、新CASが制御しようとしているのはテレビよりも録画機の方ではないでしょうか。有料放送を録画することを前提とした録画機なら、コスト転嫁もへったくれもありません。消費者は納得して買うんですから。もちろんテレビを含むすべてのチューナーに新CASのチップ装着が義務付けられるのなら別ですが。どちらかと言うとこの記事、そうしたCASから外された地上波系列放送局が新CASに対する心象を悪くするために書かせた記事、と読んだ方がシックリくるんですよねぇ、わたしには。「うっとうしいカード」なんて表現も以前は地上波放送局から粉掛けられたようにしか見えない記事によくあった表現ですし。前に何度も書きましたが、無料放送を見るためだけのテレビのB-CASカードを煩わしく思う時なんて最初のセットアップの時だけで、あとはすぐに忘れられてしまう存在でしかないんですよ。わたしも先日テレビが映らなくなった原因がB-CASカードのリーダー部分が経年劣化によって緩んだためだった、という結論にたどり着くまで時間がかかったくらいですし。まぁそういう意味ではうっとうしいカードであることは間違いないのですが。


地上波放送局が自分らをないがしろにして他社連合だけでCASを進められることに不満を感じるとしたら、それは例の4K8K放送録画禁止問題です。あれを主張していたのは地上波キー局系放送局でしたしね。記事内には「4K放送では、正規の録画手段がきちんと用意される」とあります。もちろん有料放送は何かしら用意しないと顧客にそっぽを向かれますから用意するでしょうが、無料放送はどうなんでしょうね。やはり地上波キー局の主張通り録画禁止が有効になってかつ録画禁止の番組ばかりになるんでしょうか。もし新CASがそうした録画禁止に対応できないようだったら地上波は新CASを認められないでしょうし。
で、あの問題はどうなったのかと総務省の報道用資料を見てみてもその後どうなったかの資料を見つけることができません。小寺氏も「消費者にコストを転嫁するという重要な問題を、放送局だけしか参加していない一般社団法人で、しかも非公開で決めるというのはおかしくないだろうか。全部決まってから、ハイじゃあそういうことになりましたのでお金払ってください、と言われて納得できる消費者はいないだろう。」とは書いてますが、録画禁止問題が非公開で決められるということにおかしさを感じないのでしょうか。ちなみに総務省の4K放送に関する資料はもっぱら4K放送のネット配信に関するやり取りとなっております。

「視聴環境の変化に対応した放送コンテンツの製作・流通の促進方策の在り方」
(平成28年諮問第24号)に関する情報通信審議会からの中間答申


4K放送を含む次世代放送の取り組みとして、ネット配信による同時視聴を可能とすべく技術的提案や法整備の必要性が提唱されています。が、だからと言って番組がネット配信だけで見られるようになるのか、と言えばどうやらそうではなく、放送は行っているのに配信では視聴できない状態("フタかぶせ"などというふざけた名前が付けられているそうです)にもできるようにすべき、と意見が出ているようですし、おそらくそれは通るでしょう。また、4K配信には設備費用もかかりますしテレビ局にとってはその必要性、つまりビジネスに活用できるようにしなければならないともあるのです。それはその通りですが、"フタかぶせ"可能と合わせると
・スポーツ中継などを除き、ほとんどの番組が"フタかぶせ"
・そうでない番組の大半は「見逃し視聴」の名のもとの有料配信のみ
・有料配信はテレビで見られるようにするのはもちろんパソコンやスマートフォンでも受けられるようにすることによって視聴可能機器の数を増やす
・その展開を一般的にするため、放送の録画は禁止
という展開になるのが一番ありそうなんですが。配信系の動画は録画保存が出来ないのが当たり前ですでに受け入れられている、だから放送も禁止可能にしてしまおうと考えるかも知れません。私的利用の複製権に反する問題も、今進めている放送の配信に関する法整備の中にどさくさに紛れて権利者側の複製拒否権を優先できる項目を入れてしまえば悪い意味で解決しますし。
ただの妄想ですが、録画させたくない地上波系と規制すれば録画はできるべきと考える有料放送系で対立しているので話が進んでいないように思えます。ただどっちに転んだところで消費者が付いてくるとは限りませんが。
JEITAの資料によると今年になって6月末までに出荷された(売れた、ではない)4Kテレビは69万8千台。テレビ全体が219万3千台ですから1/3にわずかに届かない程度を占めます。テレビの総出荷台数はどんどん減っているのに、4Kテレビの台数は確かに増えているんです、例え売り場にちょっといいテレビが欲しいと思うと4K対応しか売ってなかっただけだとしても。それでも2016年度までの累計216万2千台とあわせて286万台。買いなおしを無視してそれが世帯ごとに1台ずつ使われていると仮定しても、普及率は5%を少し超えただけです(国土交通省資料によると平成25年度の統計で日本の総世帯数5245万3千)。先の総務省の答申資料本文10ページには「4K(対応)テレビは、2016 年 12 月末時点で累計出荷台数が 216 万台に達し、2020 年までに約 2,600 万台の普及が予測される」とあります。が、2020年ってあとたった2年半後なんですよ。2021年3月までは2020年度だとみても3年半強~いや、事実上オリンピックを期限と考えると3年しかありません。3年で2300万台強売るには、一年で800万台弱売る必要があります。ちなみにやはりJEITA資料によると2016年の薄型テレビ全体の出荷台数で474万8千台。これからの3年間はこの昨年のテレビ全体の2倍近い台数を4K対応以上だけで売る、という大偉業をなしとげなくてはなりません。2600万台というのは単に以前から目標とされていた「2020年までに普及率50%」をテレビの台数に換算しただけかと思いますが、もし今検討されている4K放送のやり取りがこれを前提としていたのなら、捕らぬ狸の皮算用、大山鳴動して鼠一匹のことわざがしっくり来るような事態となりそうですが。多分配信を含めれば視聴可能と拡大解釈してスマホタブレットPCを加えてこの数字に持っていくオチになるんでしょう。
録画やCASに関する身勝手が無視されず、わたしらマニアの怒りに触れるような事態になればいいですね、と放送業界には皮肉を言っておきましょう。なお、わたしは録画禁止問題以降4K放送を嫌っているため、何を書いてもこういう中身になってしまいます。ご理解をよろしくお願いいたします。
コメント (5)
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