録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

一年前に騙された人間の視点でワイモバイルの新ルーターを語る

2015-11-12 18:30:33 | モバイル機器
注:今回はワイモバイルに対する不満を一切隠さずに書いていますので、読んでいて不快に思う可能性を含んでいます。

東京から引き上げて参りました。今回PC系での収穫はほとんどなく、そっちに関してはさしもの秋葉原も集客力はイマイチ感が漂っています。Surfaceもボチボチ次が出ますから3やPro3の販売もそれほど熱心という感はなかったようです。大きな店ともなれば一番目立つところに置かれ、人を引きつけているものと言えばスマートフォンばかりです。最近はFreetelのようなスマートフォン販売・MVNOもブースを構えるところすら出てきたようですね。展示するスペースを同じスマートフォンばかり並べて埋めている辺り、まだ初々しい感じもありますが。

そんなスマートフォンに並んで一部ブランドが同等以上に力を入れて販売する商品がモバイルルーターです。これからの年末年始・さらには四月の新生活者へ向けての半年間がモバイルルーターの一番の稼ぎ時と見ているのでしょう。今回の主役、ワイモバイルも昨年同様、新機種を新キャンペーンで展開しています。昨年は件の品、305ZTを「速度制限なし」のうたい文句で販売していましたが、今年は新型の502HWを

規制緩和 混雑を避けるための速度制御を3日3GBに緩和
制御後の速度についても、YouTube動画等のHD画質レベルがご覧いただける速度を基準とした運用へ


と謳っています。発売当初は例によって3日/1GB制限だったのですが、一ヶ月もしないうちに3日/3GBに変更し、それを大きな売り文句としています。UQがWiMax2+において取っているあまり言いたがらない措置を逆に売り文句としてくる辺り、さすが速度制限の総合商社、ワイモバイルと言ったところでしょう。
しかしこの二行目の部分、大変違和感があります。ワイモバイルのルーター、少なくとも305ZTにおいては使用容量と一切関係ない「動画限定制限」を行っており、一日に二回一時間ずつ必ずその時は訪れます。その時間になると初期の段階ではYouTubeの144pですらまともに再生出来ない速度(推定128Kbps)しか出ず、その後少しはマシにする気があったのか、144pがギリギリ再生出来る速度(推定200Kbps)まで上がっていますが、現在も続いています。502HWが制御時の速度でもYouTubeのHD動画が視聴できるレベルをキープすると言うのなら、当然この制限もやってはならないはず。そこら辺、ワイモバイルの販売員を問い詰めて見ました。販売員はなんとか3日制限の話までで誤魔化そうとしましたがわたしが「使用容量は一切関係なく行われる動画制限のことを聞いているの! 3日緩和はいいからそっちはどうなったの? 502HWは305ZTみたいな制限は掛かっているの? いないの?」とかなり激しく聞いたところ

規制は緩和しています。502HWでは動画の制限は行っていません

という回答を得てきました。ただしワイモバイルは動画制限のことを絶対に公言しませんから、この発言が嘘である可能性は大いにあります。嘘であるなら昨年の305ZTの「3日制限はありません」の時から変わらずワイモバイルは嘘つき販売を行っていることになり、もし本当なら旧機種のユーザーを完全にバカにしていることになります。少なくともこの発言があった翌日、305ZTのYouTube視聴において制限が行われていることが確認できたからです。

実はわたし、MVNOと契約していながら未だ305ZTの解約は行っていません。MVNOのSIMはある理由で今月友人に貸し出す約束になっていたのですが、当初はSIMだけという話だったところを挿す機器がないという理由からルーターごと貸し出してしまったため、どうしても仕事の関係上この東京在住の間連続で三日間利用するルーターが別途必要になったからです。愛用のFonePadNote6はSIM経由の速度は節約モードを外しても遅く、モバイルとは言えPCのモデム代わりにはなりません。仕方なく305ZTを継続し、なんとか3日間持たせようと小忠実にルーターの使用容量をチェックし、ちょっと利用しない時間が続く間は電源を落とすなどして最初の二日間なんとか速度制限に引っかからず持たせることが出来(ワイモバイルはこういう状況を「使い放題」と呼んでいます)、最終の三日目まで速度制限に掛からず持たせ、制限を翌日の一日間だけに済ませることが出来ました。試したのはさらに翌日だったのですが、案の定22時2分ごろになるといきなりYouTubeの画質がガクンと落ち、それまで480pで見ていた動画が144pになってしまいます。もちろん23時になれば元に戻りますので、相変わらず動画制限を別に行っていることになります。
502HWがうたい文句とは別にこうした制限を行っている可能性は否定出来ません。なにせ情報が少なく、そこら辺を調べた人がいませんから。ならば過去の実績から「やっている可能性は十分ある」と疑っておくのが普通でしょう。

また、動画問題を差し引いても3日/3GB制限は言うまでもなく3日/1GBより三倍マシであり、一応「他のプランでも新基準が導入される可能性がある」とはしています。が、その可能性は限りなくゼロに近いでしょう。なぜなら旧型ユーザーにそういう解放をするより縛ったままにしておいて新型への変更を促させ、解約料とルーター代金の残金をドブに捨てさせて新型を契約し直させた方が儲かるからです。早いユーザーでは残すところあと一年、それを経過すれば「残り時間なんとか今の状態でしのいで解約料なしで解約しよう」と思う人が大半になってしまうギリギリの時期です。普通に満期を迎えるとキャンペーンやルーター代金の割引分があるのでワイモバイルはさほど儲かりません。それよりある程度の期間使わせて途中で使い勝手を悪くし、一見良さそうに見える新型をちらつかせて移動させ、解約料で儲ける道を当然取るでしょう。そういう意味ではわたしなんかまさにネギのはみ出るカモなんですが。

某議員を初め、解約料やルーター残金なしで自称「速度制限なし」だった305ZTを解約したという人もいるようですが多分一部。大半は普通に残金と解約料を取られたはずです。多分ワイモバイルは相当それで儲けたのでしょう、解約料ビジネスを強化したとしか思えない契約方式をとっています。502HWの縛り契約期間はなんと3年です。厳密に言えば305ZTの「速度制限なし」キャンペーンが終わって以後、ワイモバイルはルーターの契約期間をそれまでの2年から3年に全面移行しました。ちなみに現在305ZTを一から契約しても3年縛りです。ここから見てもルーターの解約料というのはよほど儲かるのでしょう。ちなみに競合の多いスマートフォンは他と同じく2年ですが、もはや唯一無二の存在であるPHSは大分前から3年縛りになっています。最近はさすがに総務省も「2年縛り」はまだしもそれを過ぎると勝手に2年縛り継続になってしまい、ほとんどの場合解約料を取られるという状況を見過ごせず、改善するよう通達を出していますので、それに対する手でしょうね。まさか「3年縛りは2年縛りじゃないから自動縛り継続改善の対象外」と考えているとは思えませんが。なお、本家のソフトバンクからは501HWというほとんど同じルーターが提供されており、こちらは2年縛りなので一見マシなようですが、制限は3日/1GBで305ZTと同じであり、使い物になりません。

その502HW最大のウリである3日/3GB制限ですが、これも実績があるうえに「制御後の速度は、状況によって変更される可能性があります」という文面も見られるため、来年四月を目安に改悪が極めて高い確率で行われるでしょう。やはり3日/1GBに統一する、3日/1GBで第一段階の制限(例として昼休みや夜7時以降など使われる時間帯のみ制限など)を設けて3日/3GB制限時の速度をさらに落とす、などが考えられます。ワイモバイル/ソフトバンクは"速度制限"と"速度制御"という二つの言葉を使い分けているので、都合と販売文句・契約書の文面に合わせて「それは速度制限ではありません、速度制御です」「それは速度制御、と書いてあるので、此度取られた速度制限とは別です」と言い訳できる道を用意してあるからです。そういう可能性を考慮のいれてなおかつ502HWのようなソフトバンク・ワイモバイル系ルーターが必要になる人がいるとしたら、それは最大の利点である"繋がりやすさ"を最重要視する人です。直接の競合であるUQのWiMAX2+は屋内などでは電波が届きづらくなり、うまくつながりません。ドコモ系のMVNOは混む時間帯は恐ろしく遅くなりますし、わたしはまだ経験はありませんが混むことで繋がらなくなる可能性もあります。が、ワイモバイルのLTEは屋内でも繋がりやすく、使っている人も少なくてスカスカですから混むことによって繋がらなくなるどころか遅くなることもほとんどありません。遅くなるときは必ずワイモバイルが意図的に遅くしている場合だけです。こういう目的がハッキリしていて騙されてもいい人、あるいは実験のために金を惜しまない人なら502HWもありでしょう。ただし、「速度制限なし」に変わって謳っているもう一つの売り文句「月間容量制限なし」を実現するアドバンスモードは契約する価値はありません。月間制限をなしにする代わりに繋がりやすいLTEを捨てさせ、WiMAX以上に繋がりにくい4Gのみに接続を制限するモードのため、ソフトバンク4Gが整備されていないと使い物にならないからです。しかも別料金です。他を犠牲にしてでも、どうしてもモバイルルーターだけで全てを済ませたい大都市の真ん中に住んでいて利用が窓際が屋外に限られる人だけが恩恵を受ける契約でしょうね。

騙された経験から、ワイモバイルならこれくらいやってきて当然警戒して当然というマイナス面を中心に書いてきましたが、もちろん新機種新プランによって確実によくなる、恩恵を受ける人もいます。それはWiMAX2+のユーザーたちです。ワイモバイルの「3日/3GBに規制緩和 制御時でもYouTubeのHD画質が見られる速度を基準」というのは誰がどう見ても競合であるUQのWiMAX2+の現状速度規制に合わせた速度制御です。UQの販売員とも少し話したのですが、わたしの「2+の3日制限時の速度は批判が多かったため認知度が高まるまでの一時的措置であると聞いている。と、言うことはそろそろ"3日制限は十分知れ渡り、緩和の必要はなくなった"と判断されてまた遅くなるのではないか」という少々意地の悪い質問に対し「あなたが疑問に思うのははとてもよく分かるし、わたしも販売員であると同時にユーザーの一人なので、せめて制限時でも今くらいの速度は維持して欲しいと思っている。でも、速度が再び遅くなる可能性は否定出来ない」と回答してきましたので、少なくとも現場において現状速度制限の先の情報は来ていないようです。ですが、ワイモバイルは直接の競合。そこが現状の緩和状態に合わせてきたことでWiMAX2+は営業上先に緩和解除をしずらくなりました。実際にはWiMAX2+が制限を再び厳しくしたら502HWも間髪を入れずに同等以下に合わせてくるでしょうが、さすがにあのワイモバイルよりも悪いという状態では売りずらいという感覚が働くので、ワイモバイルが動くまでは現状維持となることでしょう。そこが今回の新プラン最大の利点です。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする