Koyo劇

Koyo演や埼高演連西部B地区の活動のお知らせもしくは、旧Koyo劇顧問の戯言です。

春季演劇発表会のアンケートから

2014-05-16 08:54:41 | 日記・エッセイ・コラム

「下品。

 今の女子学生が下品なのはわかるけど、

 女のはじらいがないのはちょっと...(笑)」

Q:このような台本に対する意見は多いです。

  多いですが、次のように共感する人も多いです。

「色々考えさせる、考えさせられる作品でした。

 きれいごとだけじゃなくて、汚い所を見せるってすごいことだなって

 思いました。」 

Q:下品なところを非難する人が多いのは、

 本来、触れないように避けていることだからで、

 共感する人が多いのは、

 本来、触れないで避けていたことを明けっ広げにセリフにしたからではないでしょうか。

「泣くかと思いました。

 自分を嫌いになっていくかんじ

 自分を好きになれないかんじ

 とてもストレートに心を打たれました。」

Q:シローくんの出現によってイチ子、ニ子、サン子の関係が

 だんだん壊れそうになっていくこと、

 それによって3人が自分自身を見つめ直していくこと、

 そして最後に3人が1つの結論に達すること。

 それを台本の通りに丁寧にお芝居にしたつもりです。

「中学生が話す内容じゃないなぁと思いました。」

Q:いつの時代もそうですが、今どきで言えば

 小学生がガールズバーでアルバイトしている現実を知っていますか?

「ちょっと下ネタが多くて私はつらかったです。

 もう少し軽いネタにしてください。」

Q:下に関するセリフはすべて台本通りです。

  WAHAHA本舗ほどではないと思います、たぶん。

「タバコがけむりがでてるやつでよりリアルになってました。」

「タバコ、どうやって煙出したんですか?」

Q:タバコに関しての質問が多いですが、

  今回で2回目の利用です。

  パーティーグッズで普通に販売しているものです。

  値段も安い(400円弱?)です。

「それぞれのイメージカラー?みたいので髪かざりとか

 くつひもそろえててよかった!!」

Q:気がついてくれてありがとうございます。

  工夫したつもりです。

「台詞まわしが常にはやくて、ついていくのが

 大変でした。たまには「間」があってもいいんじゃ

 ないかなと思いました。」

Q:私はそれほど速いと思っていません。

  「間」をあまり作れなかったのは、上演時間の関係です。

  65分で申請していましたが、実際には67分かかりました。

  大道具の搬入搬出にも時間がかかり、

  所沢高校のリハーサルの開始も押してしまいました。

  ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。

「「みえはらなくても~」しつこすぎ。」

Q:台本の通りです。

「幕前劇、長すぎません?」

Q:本当は2割幕を閉じる予定でしたが、

  大道具の関係で、1割幕になってしまいました。

  ただ、一般に幕前劇という場合の「幕」とは、

  緞帳幕か暗転幕だと思います。

  なお、今回我々は、ラストを屋上にして

  舞台奥に飛び降りるようにしました。

  この演出が正しいのかどうか、意見がほしかったです。

  多くの上演では、客席方向に向かって飛び降りるような演出が多いからです。

  舞台奥に飛び込むのでは、

  飛び降りる3人の表情が見えないという意見があります。

  でも、客席方向に向かって飛び降りるのでは、

  飛び降りた後が暗転にしたとしても丸見えです。

  どちらがいいのか判りませんが、

  私は今回の演出でよかったと思っています。

  それは稽古の終盤あたりから通し稽古で見ていて

  「あっ飛んだ」と思えるようになったからです。

  3人の表情は、キスとお辞儀で見せるだけでいいのではないかと思いました。

「なぜこの題材を選んだのか理解できません。

 それも、設定が中学生で、実際に演じているのが

 高校生だなんて、

 下ネタで笑いを取るのは、こちらも笑っていいのか....

 痛々しい感じでした。

 キャストはみなさん、熱演してらしたので、

 もっと何か、違う作品があったのではないでしょうか。

 彼女達は、10年後にやるのならそれなりにまた違って見えると思います。」

Q:私も初めて高校生が上演する『センチ~』を見た時、同じような感想を持ちました。

  でもその後多くの学校が上演するのを見て、

  高校生はこの台本が好きなのだと気がつきました、私には好きになれないけど。

  それから20年近く、相変わらず私はこの台本があまり好きではなかったですが、

  部員たちがこの台本を面白がり、上演したいと思ったことと、

  この4人なら役に上手くはまるのではないかと思ったので、上演を決定しました。

  そうして、この台本と5ヶ月格闘してみて、

  私にもこの台本の良さが判ってきました。

  大胆な台詞の裏に隠された繊細な想い。

  イチ子のニ子への告白と最後のシローの涙によって

  この芝居で泣ける日が来るとは思ってもいませんでした。

  それが観客全員に伝えられなかったのは残念です。

「シローくん、途中なにか落としました?」

Q:キャミの肩紐が落下して、1時間舞台上に落ちたままでした。

以上、アンケートに書かれた内容をそのまま使わせてもらいました。ご容赦下さい。

コハ、1日遅れたけど誕生日おめでとう!