flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

越中八尾 おわら風の盆

2005-12-05 22:49:11 | 民俗・伝承

(2005年9月1日)
 年々来場者が増えているという、おわら風の盆の里、越中八尾を訪れた。
一時、予報が雨となり、繊細な風の盆が中止かと思われたが、晴れの天気へと変わった。
定期列車でさえ、整理券乗車という多客振りであったが、その殆んどが高齢者。日にちや時間も関係してくると思われるが。
この日は久し振りの酷暑日。駅を降りると夕刻とは思えない程の温度であった。
 駅前福島地区では“流し”が始まっていた。
町を南へと進み、川を越えると高台となってくる。そこにある寺院では演舞が催されていた。
更に南進すると町端、諏訪町に辿り着く。
やがて流しが始まる。周りが見えないかの如く、流れる様に踊る。
観客は撮影に狂気の如く蠢いていたが、私は元禄時代から続く雰囲気を味わう為に佇んでいた。
僅かな提灯の明かりが丁度良く、時折焚かれるフラッシュが煩わしく感じた。
初日の来場者は約十万人。日中以上の盛況の中、富山の夜は更ける。
   


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名古屋大仏 | トップ | 本来の「聖職者」とは? »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
坂の町 八尾 (iina)
2006-09-02 13:19:02
坂の町をたのしまれて、なによりでした。

道の両脇に、エンナカという溝に水が勢いよく流れています。

宵のおわらの踊りに、この水の流れる音が似合います。

晴れていて、よかったですね。
返信する
八尾町 (tenyou)
2006-09-02 14:12:50
エンナカの水音…雪国の冬を思い出される音でもありますね。



このときは夕刻の到着、風の盆開催中であったため、人も多く、時間もなかったので「町」の普段の風情を感じられませんでしたが、いずれ日常の八尾町に訪れてみたいと思っています。
返信する

コメントを投稿