逢坂

（大坂 愛知県豊川市金沢町宗新）
　砕石により次第に小さくなっている大照山と、東名高速豊橋検札所設置（現在は廃止）によって削られた小照山の間には、「あうさか」と呼ばれる坂がある。
　その昔、夜な夜なこの坂付近に人魂が現れ、通る人が遭遇したところから、そう呼ばれるようになったという。そして、供養のため大坂神社を創建したという言い伝えがあるが、大坂神社は平安時代の記録「和名抄」に記載されており、「大坂」の由来は定かでない。坂の入口には、旧養父村の墓地があり、土葬時代のリンが燃える現象が、人魂として現れたと考えられる。
（左：大坂神社 右：峠）（大坂神社）