flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

筑紫戒壇院

2010-12-15 00:00:48 | ほとけのいおり

(福岡県太宰府市観世音寺)
 天平宝字五年(761)観世音寺の境内(現在地)に創建した尼僧の道場である。その後、観世音寺と共に衰退していったが、寛文八年(1668)から、福岡藩主二代黒田忠之・三代光之が、家老鎌田昌勝、福岡簀子町の豪商天王寺屋浦了無(うらりょうむ)らに命じて伽藍が建てられた。本尊は廬舎那仏坐像(平安時代末期:国重文)及び脇侍仏の文殊菩薩・弥勒菩薩(江戸時代)で、その他、鐘楼(元禄十四年)、石塔(浦了無供養塔:貞享二年)、鑑真供養塔等がある。元禄十六年(1703)になると、福岡藩の藩命によって博多禅宗四ヶ寺の管理となり、観世音寺を離れ、臨済宗博多聖福寺の末寺となった。


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