flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

宇須岸河野館

2012-09-28 00:00:15 | 孝霊天皇流族関係記事

(北海道函館市元町)
 元町公園及び函館病院のあった辺りは宇須岸(うすけし)河野館のあった場所である。享禄三年(1454)津軽の安東政季(まさすえ)、相原政胤(まさたね)、武田信広、茂別家政と共に、伊予河野氏族の河野政通は、蝦夷地宇須岸に渡来し館を構えた。館の形がアイヌの建物とは違い箱形をしていたため箱館と呼ばれ、函館の地名由来になったとされる。アイヌ勢に何度となく攻められ、永正九年(1512)の攻撃で陥落し、政通の子季通(すえみち)と娘を逃がして政通は自害した。政通の孫娘は蠣崎季広の妻となり、二人の間の子は松前藩初代の松前慶広である。宝暦三年(1753)跡地に設けられた時の亀田奉行は、政通の供養碑を旧称名寺(市内弥生町)の境内に建立した。その後当地は、開拓史函館支庁道庁函館支庁等行政の中心地として繁栄した。


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