(愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥 四国八十八ヶ所巡礼第四十五番札所)
久万から旧美川村に向かって進むと更に山深くなっていく。感情の涙が機能しにくい私ではあるが、何故か次第に目頭が熱くなり、何処か懐かしいような光景が広がり始めた。辺りは一見砕石の山のような山が広がって見えるが、近づくと自然の岩の露呈であることが分かる。その所々をくり抜き、修行の場としたようである。天気は大雨の予報であったが、訪れたときは時折晴れ間を見せていた。
岩が露出する山の斜面には真言宗の岩屋寺がある。弘仁六年(815)空海が開いたと伝わる。そして、一遍智真もこの岩屋寺に参籠し、仏の道を悟ろうとした。
明治31年(1898)境内の伽藍を焼失。現存する堂宇は大師堂も含めこのとき以後のものである。
(国重文 大師堂)
岩屋寺の背後には、岩の下を通る遍路道が続く。
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