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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

東海道 関宿

2006-05-14 00:00:37 | 街道・宿場町

 東海道四十七番目の宿場町。
先年、亀山市に合併された。
日本の大動脈が通っていたこの地も、片側一車線の国道1号線は通るものの、鉄道に至っては不便極まりない地となってしまった。
一時間に一本、名古屋からも奈良からも直通列車のない一両のディーゼルワンマンカーが走る「関西本線」、東海道筋を沿うように走っている。

他所とは発展のタイミングに差があったため、関は当時の町並みを多く残していた。
それらを町の歴史的建造物として残し、長い年月をかけ段階的に景観の整備を行ったのである。
東西1.8km、木崎、中町、新所にわたる約200軒の町並みは、現存するものとしては日本最長といわれる。
東の端、東追分にある鳥居は、伊勢式年遷宮の際、内宮宇治橋前にある鳥居を移設してくるのだという。

町並みの一部の建物を利用し、まちなみ資料館と旅籠歴史資料館として公開されている。
また、飲食店が少ないためか、数ヶ所の景観建物の休憩所が設けられていた。
町並みでは途中何軒もの修復工事中の建物を見かけた。保存には復元だけでなく、維持も大切だということを実感した。
街道筋は風情を漂わしているが、裏手の国道1号線は、大型トラックばかりが激しく往来し、歩く者はなく、沿道の店舗は軒並み閉店しとおり、今日の濃霧を伴う雨と相俟って、哀愁と時代の流れを感じさせた。途中の「道の駅」がオアシスといった感じだ。

続いて再び関西線に乗り、東海道滋賀県側に向かうこととした。
            
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