flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

盛久頸座

2017-10-15 00:00:00 | いにしえの人びと

(神奈川県鎌倉市長谷)
 元暦二年(1185)壇ノ浦の戦いで敗れた平家一族の平盛久は、京で捕らえられ鎌倉送りとなった。そして斬首の前日、盛久は自らの護持仏である清水観音(京都清水寺)が夢枕に現れた。翌日、この地で斬首を行われようとしたところ、盛久が持っていた経巻が光を放ち、処刑人の目が眩んで刀が落ち、二つに折れ斬首を免れたという。この報告を受けた源頼朝自身も同じく清水観音を護持仏とし、また同じく前日に清水観音が夢枕に現れたことから、盛久の処刑を取り下げたとされる。頸座は処刑される場所を表す。

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