和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

海苔/北斗七星 ≪第.1765号≫

2015年05月07日 05時25分05秒 | 今日の俳句
◇<2015年(平成27年)5月7日(木)>◇




     主張◆途上国の教育支援 目標達成へ日本が主導したい◆

【公明新聞:2015年5月5日(火)付】

劣悪な労働環境の工場で強制的に働かされる子どもたち。戦争に駆り出される少年兵。児童婚を強いられる少女たち。パキスタン人のマララ・ユスフザイさんは、そうした子どもたちの教育を受ける権利を求めて活動している。昨年、17歳で史上最年少となるノーベル平和賞を受賞した。

同賞の受賞演説で、マララさんは「学校に行けない子どもたちがいる時代を、私たちが終わらせなければならない」と力強く訴えた。この言葉を、今一度、思い出したい。

なぜなら、今年は、国際社会が掲げている「万人のための教育(EFA)」目標の達成期限だからである。

この目標は、2015年までに世界中の全ての子どもたちが、無償で質の高い初等義務教育を受けられるようにするものだ。国連教育科学文化機関(ユネスコ)や国連児童基金(ユニセフ)などが、00年に共催した国際会議での合意に基づいている。

目標を達成するため、先進国は開発途上国の中でも低所得で貧しいとされている後発開発途上国を支援。初等教育を実施するための環境整備に必要な資金提供などを行っている。

日本も、11~15年の5年間で2500万人の子どもたちが教育を受けられるようにするため、35億ドル(約4200億円)の資金的支援を実施。紛争や災害などの影響を受けた国の教育環境を整備するための支援などを進めている。

こうした努力は着実に成果を上げている。ユネスコが4月に発表したEFA目標の進ちょく状況に関する報告書によると、アフリカの中でも発展が遅れているサハラ砂漠以南(サブサハラ)の11カ国における子どもたちの初等教育就学率は、1999年に59%であったが、2012年には79%に増加したと評価している。

一方で、同報告書は、「学校に通えていない子どもたちがいまだに5800万人いる」と指摘し、現状を深刻視。国際社会は取り組みを一段と加速しなければならない。

特に、子どもたちの初等教育に力を入れ、ほぼ100%の識字率を実現している日本への期待は高い。EFA目標の達成を日本がリードしていくべきである。






     ※今日の俳句※



  
  女人過ぐ海苔簀の海苔の艶増して
       楠本憲吉



  海苔網を押しあげてゐるうねりかな
       斉藤梅子



  濡れ岩の乏しき海苔を掻く音す
       渡辺水巴



※ 海苔・甘海苔・岩海苔・海苔ひび・海苔粗朶・乗り舟・海苔採・海苔掻く・海苔干す
 紅藻類や緑藻類の苔状海藻類の総称。一般には食用紅藻類の甘海苔をさす。天然の海苔の採取は古くから行われていたが、養殖が始まったのは江戸時代から。
 秋から春にかけて収穫される。現在でも養殖は盛ん。乾燥させたものが干し海苔で、食卓には欠かせない。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】




     ※北斗七星※


【公明新聞:2015年5月5日(火)付】


古代の中国では、戦争の殊勲者を表彰する行為を「休」といい、「幸い、めでたい」という意味があった。王は、手柄を立てた人物に褒美として品物と休みを与えたそうだ。「白川静博士の 漢字の世界へ」(福井県教育委員会)で知った



今年の春季労使交渉では、ベースアップに踏み切る企業が相次いだ。いつも目の回るような忙しさに追われる企業戦士にとっては、給与アップとこの大型連休が褒賞に当たるのかもしれない



連休が明けると、国会では労働関連の法案が幾つか審議入りする予定だ。労働時間はどうすれば削減できるか、多様な働き方を実現するために何が必要か、など法案の中身も踏まえてしっかり論議を深めてもらいたい



長時間労働を許容する文化にどっぷりつかってきた日本の企業に、長年の発想を変えてもらうのは容易ではない。しかし、休みやすい職場環境の整備は人材の吸収力向上につながる。まずは、長時間労働の是正が企業側にどんなメリットをもたらすか理解してもらい、改革に踏み出すしかない。この取り組みの先に、短時間で効率的な仕事を進め、成果を上げて休む社員が評価される企業風土が生まれていくのではないだろうか



行政や労使が問題意識を共有し、だれもが「めでたい、めでたい」と思える仕組みをつくってほしい。(明)





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