和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

行く年/今日の俳句 ≪第2001号≫

2015年12月31日 07時05分42秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)12月31日(木)≫師走(旧暦11/21)




 百方の焼けて年逝く小名木川
         石田波郷

 年去りし風茫々とともにあり
         松沢昭

 行く年や忘るることも生きること
         高橋瑛子

 ゆく年を橋すたすたと渡りけり
         鈴木真砂女

 行く年やわれにもひとり女弟子
         富田木歩



※ 数へ日・年惜しむ・年の内・年の暮・年用意・行年・極月・年歩む・年移る・年送る・年守る
 正月が、明日、明後日にせまってくると、年行くという感慨が深い。ふと時の流れの速さに、はっとして、身近をかえりみるのは、こうゆうときである。あわただしく、流れるように過ぎ去ってゆく年を惜しむ思いは、人々の胸に共通している。


【「世界大百科事典 第2版の解説」より抜粋】



《あとがき》
 2015年(平成27年)も、今日で終わり、明日から2016年(平成28年)が始まります。

 2009年(平成21年)、携帯の、“メルマガ”、「わが友に贈る/名字の言」を聖教新聞等からの転載を始め、途中より“今日の俳句”を追加し、古今東西の名句・秀句を配信して参りました。

 おかげさまで、≪第2001号≫を配信する事が出来ました。

 その間、私の病気静養や入院等、長期休載せざるを得ませんでしたし、パソコンが破壊したため、うまく配信出来ませんでした。また、パソコンに不慣れな点や私の“おっちょこちょい”も手伝って、誤字・脱字は、日常茶飯事でありました。

 そんな、ブログではありますが、毎日、3000以上のアクセスをいただいております。この場をお借りいたしまして、全ての読者諸氏に厚く御礼を申し上げます。

 これからも、命ある限り続けてまいる所存であります。

 よろしくお願い申し上げます。

 それでは、どちら様もよいお年をお迎えください。 (浩)



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除夜/今日の俳句 ≪第2000号≫

2015年12月30日 05時54分07秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)12月30日(水)≫師走(旧暦11/20)




 除夜いまだ「静かなるドン」読みすすむ
         佐藤鬼房

 焚火ひとつセエヌの岸の除夜暗し
         小池文子

 わが撞きてわが音として除夜の鐘
         加倉井秋を

 つくつく鐘をつくつく除夜の鐘
         鈴木榮子

 年の夜やもの枯れやまぬ風の音
         渡辺水巴


※ 除夜・除夜の鐘・除夕・年の夜。
 大晦日の夜。年の夜,大年,年越しなどともいう。神社では大祓(おおはらえ)といって人形(ひとがた)に託して罪穢を流し,寺院では百八煩悩の鐘をつき鳴らす。
除夜の鐘は午前零時の前後につかれ,ここに年の境のあることが一般に認められているが,一日の境を日没時とする日本の古い考えでは,除夜はすでに新年に属し,来臨する年神をまつる神聖な夜であった。
このため神社では篝火が焚かれ参籠が行われるが,一般家庭でも,かつては年神の前で家族揃って正式の食膳を囲んだあと,いろりに大火を焚いて終夜起きているべきとしていた所が多い。

【「世界大百科事典 第2版の解説」より抜粋】




      ※☆*名字の言*※


中国の春秋時代。斉の国の宰相・晏嬰(晏子)は、博学多識にして、民の心を汲んだ政治を貫き、名声を馳せた

彼の本領はどこにあったのか。自らこう語っている。「嬰は人に異なることあるにあらざるなり。常になして置かず、常に行きて休まざるなり」(山田琢解説『嬰子春秋』明徳出版社)。自分は人と変わったところはない。あるとすれば、何事も中途半端にせず、進み続けて休まなかっただけだと

努力を継続できる。平凡に見えて、これほど強い生き方はない。8年前、くも膜下出血で倒れ、1ヶ月間に及ぶ意識不明から、奇跡的に生還した婦人は、リハビリも兼ねて、執筆を開始した。ある時、自身の投稿が新聞掲載され、皆に喜びが広がり、以来、文章つくりが日課に。この一年も400以上の文を綴った。「書くことが私の広宣流布と決め、報恩感謝の心で日々挑戦です」

今年は、池田SGI会長の小説『人間革命』の連載開始から50年の節目だった。明年の新年号からは、待望の小説『新・人間革命』第29巻『常楽』の章が始まる。両方の連載を合わせると1日付で7198回。新聞小説の連載日本一を更新しゆく。長く尊い歩みに感謝は尽きない

戦い続ける師と共に、明年も悔いなき黄金の一日一日をと心に誓う。
               (進)

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月29日(火)付】



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大晦日/今日の俳句 ≪第1999号≫

2015年12月29日 06時58分12秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)12月29日(火)≫師走(旧暦11/19)




 大年やおのづからなる梁響
        芝不器男

 大年の嵯峨清涼寺闇に入る
        廣瀬直人

 大晦日シャンパンの栓弾け跳ぶ
        尾上有紀子

 父祖の地に闇のしづまる大晦日
        飯田蛇笏

 滞在のホテルに馴れて大晦日
        今井千鶴子


※ 大晦日・大つごもり・大三十日・大年・除日
 みそかは月の第三十の日。一年の終わりの十二月のみそかを《大晦日》という。一年の終わりの日なので、各家庭は新年を迎える準備に忙殺され、一年の締めくくりの雑事に追われる。
 官庁や会社は、すでに閉じているが、町は買い物客で雑踏し、年の暮れのあわただしさがみなぎる。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*わが友に贈る*※



 帰省等での運転は
 無理なく安全第一で!
 過信や油断に魔は競う。
 真剣な祈りを根本に
 価値ある日々を!

         12月29日




       ※☆*寸 鉄*☆※



創立85周年を堂々の勝利で飾った全同志、万歳!師弟の共戦譜は永遠不滅
        ◇
未来は希望の力によって豊かに輝きわたるー文豪(バルザック)。新たな年へ清新な決意で
        ◇
未入会のご家族に感謝の言葉を。身近な支えで広布あり。皆、尊き創価家族
        ◇
子どもの貧困改善へ、道府県の6割が計画策定。生命守る人道的競争急げ
        ◇
雪下ろしの転落事故に注意。命綱着け2人以上で。慣れた作業も用心怠らず

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月29日(火)付】




      ※☆*北斗七星*※


ご近所の方に電話をしたら、「現在使われていません」の案内。おや、と思いながら携帯電話に。すると「おつなぎできません」とのこと。どうしようかと数日、悩んでしまった

そんな時に目に入ったのは「振り込め詐欺などに悪用された電話のうち、8割はレンタル」というニュース。しかもそのうち9割は、複数のレンタル業者を経由して貸し出された。つまり「また貸し」だ

さらに、貸し出す際の本人確認も、すべて偽造された運転免許証などの身分証か不正に入手した身分証だというから驚く。警視庁は、犯罪の温床になっているこうした不正業者の摘発に本格的に乗り出したという

成果を期待したいと思っているころ、そのご近所の方に偶然、駅前で出合った。電話が通じないことを伝えると、携帯があれば、有線はいらないからと、撤去した。携帯は、変な人からの電話を避けるために接続を制限しているという

事情を伝えると、「制限をかけ間違えてしまったようです。よく分からないまま設定したから」とのこと。そんな会話を皮切りに、お願いごともしっかり伝えることができた。電話ではちょっととっつきにくいなあ、と感じていた方だが、そんな印象は吹き飛んだ。やはり、人とは会って話さなければ思いは通じないものだ、と思いを深くした。
               (繁)

【公明新聞:2015年(平成27年)12月29日(火)付】



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鏡餅/今日の俳句 ≪第1998号≫

2015年12月28日 06時40分03秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)12月28日(月)≫師走(旧暦11/18)




 門弟の名札そろふや鏡餅
       中村吉右衛門

 火種なき父の闇夜の鏡餅
       大井雅人

 鏡餅にレモンを据ゑて中年なり
       沢木欣一

 鏡餅の内なる声を聴かむとす
       山田みづえ

 瞑(めつむ)らねばみえぬもの在り鏡餅
       河原枇杷男



※ 鏡餅・飾餅・具足餅・鎧餅
 古くは、倒語にして鏡餅などといった。丸く平たい大小の餅を重ねたもの。『延喜式』により神仏の祭りの料として餅を供えたことが知られるが、当時の餅が現在のと同じであったかどうかは疑わしい。
 餅の形は長卵形から楕円形に変わり、建築様式が変わり、床の間がとりいれられた室町時代以降に、いまの姿の鏡餅になったものという。
 鏡餅の起りは、正月に宮中で行なわれた歯固めの餅であったと推測される。
 歯固めの餅は天皇ご自身の身祝いの餅とみられ、床飾りの鏡餅と菱形の歯固め餅とは並行して用いられた。
 鏡餅の方言はすこぶる多い。《たたき》《あたたき》《いわい》《おいわい》《ふくでん》《かきもち》《はまもち》《はなそなえ》などのほか手掛け餅(仙台)・お重ね・御鏡と呼ぶ地方もある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*今週のことば*※



 大躍進の一年に感謝!
 尊き陰徳は必ず
 偉大な陽報に。
 明年も金剛の団結で
 一緒に戦い勝とう!

         12月28日




       ※☆*寸 鉄*☆※



学会は張りつめた信心でここまで来たのだー恩師。油断なく新年への助走を
        ◇
全国の読者・配達員・新聞長・通信員に感謝!「人間の機関紙」は皆様ありて
        ◇
時代を動かすものは人格ー作家(イギリス)。我らの道こそ。青年よ薫風の如き人物に
        ◇
餅による救急搬送の9割が65歳以上と。小さく食べやすくーー心遣いわすれず
        ◇
長距離運転は余裕持ち、小まめな休憩挟んで。無事故の呼び掛け絶やすな




【聖教新聞:2015年(平成27年)12月28日(月)付】




      ※☆*名字の言*※


今年も残すところ3日。“長かった”か“あっという間だった”か、あなたはどちらだろう

フランスの哲学者・ジャネが考案した法則がある。「生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢に反比例する」。こんな難しい言い方をせずとも、年齢を重ねるほどに、時間の流れを早く感じるもの。だからこそ、掛け替えのない一日、一年を悔いなく刻みたいものだ

「この一年、家族で大勝利することができました!」--先日、大阪の壮年からうれしい便りを頂戴した。「世界広布新時代」の幕が開けた昨年、一家で誓い合ったという。“あの時があったから”と後々まで誇れる歴史を刻もうよ、と

昨年春、妻が長年、、本紙を購読する近所の婦人を入会に導いた。その直後、娘が同級生に人生初の弘教。さらに今年、妻に加え、壮年自身も2世帯の弘教を。2年間で5世帯の本尊流布が実り、息子の創価大学進学も決まったという。壮年は「家族で励まし合った日々は、生涯忘れない原点となりました」と

日蓮仏法は「本因妙」。大いなる決意が、大いなる未来を開く。同じ一日、一年でも、心一つで、計り知れない価値を創造できる。今年、満足だった人も、課題を残した人も、さあ来年こそ!と大望を抱いて出発しよう。
               (芯)

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月28日(月)付】



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蓬莱(ほうらい)/今日の俳句 ≪第1997号≫

2015年12月27日 09時56分54秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)12月27日(日)≫師走(旧暦11/17)




蓬莱や海老かさ高に歯朶隠れ
河東碧梧桐

蓬莱も歳を跨ぎしばかりにて
毛呂刀太郎

米ばかり盛りてましろの蓬莱や
永井雨丁

吉兆の箸蓬莱の竹とせむ
角川照子

学僧のふるさと遠し絵蓬莱
大島民郎


※ 蓬莱・掛蓬莱・蓬莱飾・蓬莱台・蓬莱盆
蓬莱は、中国でいう三神山の一つ。渤海の東の海中にあって、不老不死の仙人が住むという伝説の島。
めでたい唱えごとには、必ずこの名が出てくる。新年の床の間の飾をこの名で呼ぶのは、寿を祈る心からという。《山棚》《朝山》などと呼ぶ所もある。
蓬莱は、平安朝時代には、貴族の祝儀や酒宴の飾に用いられたが、室町時代ごろからは、正月を祝う飾り物となり、取り肴として年賀客に出すようになった。台上の食品を客に一つ取らせて祝う食積に類したものであった。一つとって食べ、また、たんにいただく動作だけをするふうもあった。
懸蓬莱・俎蓬莱など色々のものが行われ、茶の湯の流派がこれを発達させた。三宝に松竹梅を立て、紙の上に歯朶・昆布・楪を敷き、その上に白米・橙・蜜柑・柚・橘・榧・かち栗・野老(ところ)・穂俵・串柿・伊勢海老・梅干しなどを盛って飾ったもの。台の上にのせる食品は、めでたいものづくしであった。
米は富草、榧は長寿の滋養食、歯朶の歯はよわい(年齢)、朶は枝で長寿に通じ、楪は子孫が代々つづく、昆布は和名をひろめといい、ひろまるといって喜び、かち栗は勝ちに通じ、穂俵は豊年、串柿は柿が寿命の長い木、また万物をかき集めるのにかけ、橘は万病を除き、橙は代々家がつづくーーといったぐあいにめでたづくしであった。
いまは食積の意味も薄れ、たんなる正月の飾として、形式的に用いられるに過ぎない。


【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】






※☆*わが友に贈る*※



世代を超えた
信心の継承こそ
万代の幸の土台。
家族で語らう
有意義な友好期間を!

12月27日




※☆*寸 鉄*☆※



SGIは有為な人材育み世界を善に導くー博士(インド)。青年の成長こそ変革の力

全国の地区部長・地区婦人部長の激闘に感謝!皆様とご一家の福徳は無量

御聖訓「法華経の行者は日輪と師子との如し」。地域と社会の柱の賢者に

帰省の時期。焦り・疲れ・油断は事故に直結。計画は無理なく余裕をもって

日顕のC作戦25年。学会は192ヶ国へ大興隆。邪宗門は大凋落。厳しき因果


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月27日(日)付】




※☆*名字の言*※


アジア広布55周年へ発展を続けるインド創価学会(BSG)に、親しまれる三つの歌がある。BSG愛唱歌「I RISE(私は立ち上がる)」「先駆の歌」、そして“大楠公”である

日本の青年部が先月、デリーでの代表者協議会に出席した時のこと。インドの友の提案で、日印の男子部が“大楠公”を合唱した

インドでこの歌が歌い継がれるのには、理由がある。6年前、東京での第1回全国青年部幹部会。「歌を歌おう!」--池田SGI会長の呼び掛けに応え、同国の男子部長が同歌を独唱した。いつか師匠の前でと、練習を重ねていたのだ。少々調子はずれになる場面もあったが、恩師・戸田第2代会長との思い出の曲を、胸に手を当てて聴いたSGI会長は、「うまかった!忘れないよ!」と、真心を讃えた

その彼は今、地区部長に。カード会社に勤めながら先日、最優秀の成績で経営の資格を取得。多忙を極め、くじけそうな時には、6年前の原点を思い出し、自身を鼓舞してきたという

BSGは、自身の人間革命を通して社会に貢献する人材を、陸続と生んでいた。“一人の人間革命が、やがては一国、全人類の宿命の転換をも可能にする”ーーこの「山本伸一」の生き方に挑む中に、無限の勝利の道は開かれていく。
(暫)

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月27日(日)付】



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雪/今日の俳句 ≪第1996号≫

2015年12月26日 08時54分21秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)12月26日(土)≫師走(旧暦11/16)




 雪の夜のヘアピン海の匂ひもつ
          寺田京子

 屋根の雪ずり落つや雪の上に白し
          原田種茅

 しんしんと雪降る木曽に安らげり
          中村苑子

 雪に降り積もられている下の雪よ
          折笠美秋

 さむいさむいと夜が好き雪が好き
          池田澄子






       ※☆*わが友に贈る*※



 一年の締めくくり。
 身の回りを総点検し
 整理整頓を!
 清々しい気持ちで
 新たな年を迎えよう!

         12月25日




       ※☆*寸 鉄*☆※



会長(SGI)の詩は差異を超え民衆に平和の心をもたらすー詩人(インド)。世界照らす大光
        ◇
創価班・牙城会・白蓮Gの皆様。本年もありがとう。君たちありて未来は磐石
        ◇
もっと新しく大きな世界へ進み出るのだー詩人(ホイットマン)。新時代へ青年先頭で拡大
        ◇
子どもの薬誤飲が10年で40%増加と。厳重に管理。外出先でも注意を怠るな
        ◇
睡眠が6時間以下の人は死亡率高まる恐れー専門家。聡明な生活リズムを


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月26日(土)付】




      ※☆*名字の言*※



脚本家の山田太一さんは映画会社の助監督時代、木下恵介監督の脚本を口述筆記していた。寝転んだ木下監督が思考を巡らし、シナリオを語る。一度、口にしたせりふが訂正されることはなく、その才能に舌を巻いた

ある時、考える時間が長いなと思ったら、監督のいびきが聞こえてきた。待つ間、自分なりに展開の続きを考え、後でそのアイデアを披露するが、大抵は採用されない。そんな繰り返しの中で山田さんは気付いたという。「自分のつくりたい作品が、監督にぶつかることではっきりしてくる」(『その時あの時の今』河出文庫)

山形の男子部員は19歳で将棋駒師の道へ。駒つくりの師匠は、日本屈指の名工と称される父親。「一切の手抜きをしないことが、一流と二流の違い」との教えのままに必死に彫った力作を父に見せるが、そのたびに突き返された

それでも、逃げたい心を捨てて修行に徹した末、“自分にしかできない表現”をつかんだ。彼は今、将棋駒の生産量日本一の天童市で、最年少の伝統工芸士として活躍する

人間にとって、自身を成長させる究極の縁は「師匠の存在」である。師に応える激闘の中で、真実の「わが道」を見いだし、栄光の実証を築いていくーーその弟子の勝利が、最高の師恩と輝く。
               (代)

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月26日(土)付】



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冬の夜/今日の俳句 ≪第1995号≫

2015年12月25日 04時37分43秒 | 今日の俳句

冬の夜/今日の俳句 ≪第1995号≫


≪2015年(平成27年)12月25日(金)≫師走(旧暦11/15)
(クリスマス)



 冬の夜の那須野は雲にまみれけり
       渡辺水巴

 美しき寒夜の影を別ちけり
       西東三鬼

 寒夜読む母が折りたる頁を過ぎ
       橋本美代子

 冬の夜の更けたればくる父の声
       井上信子

 しんしんと鎖骨の奥まで冬の夜
       わたなべじゅんこ




※ 冬の夜
 日が短いので、午後少し遅くなると、すぐに日が暮れて夜になる。冬の夜は手足が冷えるので、暖を求めて、暖炉・炬燵・炉辺などに集まって、家族が楽しい団欒の時を過ごす楽しみは、冬の独特のものである。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*わが友に贈る*※



 夜明け前の寒風の中
 銀の道を駆ける
 無冠の友に最敬礼!
 どうか絶対無事故で!
 皆様の健康・幸福を祈る。

         12月25日




       ※☆*寸 鉄*☆※



徹して一人を大切にする精神がSGI発展の礎ー米博士(ハーバード)。励ましの名手に
        ◇
「未来の果」は「現在の因」にあり。苦難への挑戦こそ飛躍と成長の源泉なり
        ◇
「母の恩の深き事大海還って浅し」御書。広布に走り最高の親孝行の道を
        ◇
運動習慣ある高齢者の方が健康ー専門家。学会活動に励み一団と若々しく
        ◇
子育て中に親の介護担うダブルケアが5人に1人と。負担減らす対策急務

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月25日(金)付】




      ※☆*名字の言*※


名字の言

今年の残り日数と競争するように、年賀状の筆を走らせている。お世話になった方々への感謝の思い、また、迎える新年が幸多い一年となるよう、願いをこめて

かつて、戦局が悪化した時や、終戦後の昭和の一時期、年賀郵便の特別取り扱いが停止された。年賀状を出せるということは一つの“平和の証し”といえるだろう。取り扱いが再開されるや、音信が途絶えていた知人の消息をつかもうと、人々は筆を執った

そんな中、関西の商人の考案で「お年玉月年賀はがき」が発売された。当時の特等はミシンだった。1等は洋服の生地、2等が学童用本革グラブ、3等が学童用洋傘……

物資が十分にない時代、子ども服を作ったり、子どもが喜ぶものが景品だったことが、ほほ笑ましい。「当たり」の人はもちろんうれしいが、年賀状を送ったほうも、少しいいことをした気分になれただろう

一葉の便りには、人の気持ちがたくさん詰まっているし、新たな交流が生まれるきっかけにもなる。年の終わりに、思いを込めて縁する人に、感謝の言葉や抱負をつづりたい。最近は印刷が主流だが、一言でも、手書きの文字を添えられれば、なおいい。「世界広布」といっても、その内実は、人と人とのつながり、自分の足元から、一歩は始まる。
               (城)

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月25日(金)付】



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冬の暮/今日の俳句 ≪第1994号≫

2015年12月24日 08時19分41秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)12月24日(木)≫師走(旧暦11/14)




 縄とびの寒暮いたみし馬車通る
       佐藤鬼房

 尺寸の立つ子をつつむ冬の暮
       秋元不死男

 大仏の胸のうしろに湧く寒暮
       福田甲子雄

 黒き帆のまぢかに帰る冬の暮
       山口誓子

 冬の暮遠き白さの鶏生きて
       宮津昭彦






※ 冬の暮
冬の日の夕方である。日の暮れるのが早く、寒暮ともいう。日の暮れるのが早く、つかのま西空が明るく燃えたと思うと、たちまち暮色があたりをつつんでしまう。日が落ちると、にわかに寒さが募って、風が冷たくなる。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*わが友に贈る*※



 一家和楽の実現は
 学会永遠の指針なり。
 身近な家族を大切に!
 感謝の思いを
 笑顔と言葉で表そう!

         12月24日




       ※☆*寸 鉄*☆※



信心を真剣にやれば幸せにならないはずがないー恩師。境涯革命の大道を
        ◇
設営G、デザインGの友よ有難う!創価の人間主義を伝える労作業や尊し
        ◇
大いなる志を抱く人は希望と活力に満ちるー哲人(エマソン)。広布に生き抜く誇り胸に
        ◇
消費者被害・トラブル、「ネット通販」が最多と。確認は入念に。賢く利用
        ◇
各地で年末年始の地域安全運動。強盗・空き巣・詐欺に警戒。防犯意識高く

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月24日(木)付】




      ※☆*名字の言*※


「いい年をしたおっさんが夢見て何が悪い。町向上が夢見て何が悪いんだ!」……職人の腕とプライドをかけ、巨大企業もなし得ないプロジェクトに挑む町工場の社長が熱かった。直木賞受賞作『下町ロケット』原作の同名テレビドラマだ

最先端技術の粋を集めたロケットも、小さな企業が手作業で作った一つの部品がなければ、飛ばすことはできない。資本金や従業員数などでは測れない。世界に誇る技術力や職人魂が、日本の中小企業には宿っている

北海道・足寄町に小さな町工場がある。ここで製造される煙突は、結露や結氷を防止できる、国内有数の品質。この技術を一人で支える職人兼工場長が、地元壮年部の本部長だ。失業して悩んでいた青春時代、信心で奮起して、今の会社に入って以来、この道30年。数千本の煙突を全国に送り出してきた

製造過程では、途中まで機械を用いるが、仕上げの微妙な部分は、拍子木でたたいて成型する。「最後に信頼できるのは、培ってきた感性と自分の腕一つです。ほかに取りえはないけれど、これだけは誰にも負けないよ」

機械も及ばぬ精密な匠の技。それは、受け身の姿勢からは生まれない。大いなる夢と理想を抱き、わが使命の道に打ち込むのに、年齢も環境も関係ない。
               (鉄)

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月24日(木)付】



彡……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*……☆★☆*☆彡……☆☆彡

師走/今日の俳句 ≪第1993号≫

2015年12月23日 07時24分01秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)12月23日(水)≫師走(旧暦11/13)
(天皇誕生日)



 くれなゐの実のことごとく師走かな
       飯田龍太

 病む師走何の曲にかなぐさむ
       石田波郷

 人の背に師走の家鴨首のべぬ
       原コウ子

 仕事場に泊り込みたる師走かな
       森川暁水

 地下道の騙し絵顧みぬ師走
       品川鈴子

 



※ 師走
 旧暦十二月のこと。極月・臘月ともいう。いまは新暦の十二月にもこの語を用いる。年の暮れで、僧侶(師)(しはす)が東西にはせまわるから、師走の語が出来たと伝えるが、年果つ、あるいは万事為果(しは)つ、または農事終わる、から生まれた語ともいう。語感のうえにあわただしい齢晩の感じがある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】






       ※☆*わが友に贈る*※



 年末年始は
 友情を広げるチャンス!
 胸襟を開いて
 縁する全ての友と
 大いに語り合おう!

         12月23日




       ※☆*寸 鉄*☆※



SGIの皆様は自らの人生を高める希望の存在ー博士(ボールディング)。日々、向上の歩み
        ◇
東京「荒川師弟勝利の日」。庶民の都に輝く人材の大城。異体同心の模範たれ
        ◇
偉大な事業も責任を果たす各人の力で伸展するー恩師。皆が広布の主役だ
        ◇
女子部の白蓮G(グループ)、婦人部の香城会の献身に感謝!宝城守る福徳は三世永遠
        ◇
多忙な師走。交通事故が多発!心に余裕を持ち、夕暮れ時は早めの点灯(ライト)を



【聖教新聞:2015年(平成27年)12月23日(水)付】




      ※☆*名字の言*※


今から250年ほど前、江戸時代の話。藩からの理不尽な人馬の徴用で貧窮し、町民の流出にあえぐ宿場町の篤志家たちが、藩の金を貸し付けて得た利子を住民に配り、町を衰亡の危機から救う。人口も幕末まで減ることはなかった

その舞台は吉岡宿、現在の宮城県大和町。造り酒屋の穀田屋十三郎と茶師の菅原屋篤平治ら9人が、生活を切り詰めて小銭を貯え、家財を売り払い、借金をしてまで資金となる1000両をそろえた

利子は毎年100両、藩が廃されるまで支払われる一方、9人は自らを利することも誇ることもなく正直に暮らした。顛末は「国恩記」に記録されている。穀田屋は、いまも地道に、造り酒屋を営む

史実は、『無私の日本人』(磯田道史 文芸春秋)の『穀田屋十三郎』に収められ、『殿、利息でござる!』の題で映画となり明年公開される。磯田氏が吉岡宿を知ったのは面識のない一読者の手紙から、文庫版のあとがきには「その文面は、ほんとうに実のこもったもので、わたしは心を打たれた。三橋さんのいう吉岡の九人のことを調べずにはいられなくなり……」とある。なお、この三橋さんとは、公明党の元大和町議・三橋正穎氏のことである

真心が伝わりますようにと念じながら、いまだ年賀状の添え書きに追われる。きょうは「ふみの日」。
               (江)

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月23日(水)付】



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冬至/今日の俳句 ≪第1992号≫

2015年12月22日 07時47分20秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)12月22日(火)≫師走(旧暦11/12)




 四まいの障子いっぱい冬至の日
         長谷川素逝

 沈む日の冬至といへど目を射るも
         宮津昭彦

 陽に背中押されて冬至なりにけり
         星野早苗
 妣の世は冬至唐茄子いまレタス
         林 翔

 小走りに妻の出て行く冬至かな
         日野草城
 

※ 冬至(とうじ、英: winter solstice)は、二十四節気の第22。北半球ではこの日が一年のうちで最も昼(日の出から日没まで)の時間が短い。十一月中(旧暦11月内)。
現在広まっている定気法では太陽黄経が270度のときで12月22日ごろ。恒気法は節気を冬至からの経過日数で定義するが、基点となる冬至は定気と同じ定義である。
定気と恒気で一致する唯一の節気である。暦ではそれが起こる日を冬至とするが、天文学においては、太陽黄経が270度となる瞬間を「冬至」と定義している。この場合、冬至の瞬間を含む日を冬至日(とうじび)と呼ぶ。期間としての意味もあり、この日から、次の節気の小寒前日までである。西洋占星術では、冬至を磨羯宮(やぎ座)の始まりとする。

【「ウィキペディアフリー百科事典」より転載】




       ※☆*わが友に贈る*☆※



 陰の労苦の人に
 妙法の功徳は厳然!
 学会を守り支える
 献身の全同志に感謝。
 皆で真心からの御礼を!

         12月22日




       ※☆*寸 鉄*☆※



御本尊への強い思いは必ず通ずるー恩師。この確信が幸福拡大の源泉なり
        ◇
生きることは世の為に善を行うことだ。ー革命家(マルティ)。学会活動こそ大善の軌道
        ◇
米(アメリカ)とキューバ、民間旅客機の定期便運行再開へ。人的交流の推進に期待大
        ◇
夕張メロンなど地域ブランドを認定へー農水省。地方に活力送る方策更に
        ◇
北極圏の気温が1900年以来最高に。温暖化対策待ったなし。足元から


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月22日(火)付】





       ※☆*名字の言*☆※


名字の言

「ここ山陰を『山光』と申し上げたい」--池田SGI会長が「山光提言」を発表したのは1984年。暗く地味だった山陰のイメージが一変。「心の変革」が同志の力を倍化した。提言は地域社会にも希望を送り、「『山光』という愛称には、未来への力強さを感じる」など、各界からも賛同の声が寄せられてきた

「光」が見えてきた。本年、経済産業省が全国1741市区町村を対象に行なった「暮らしやすさ」調査では、上位10傑に鳥取・島根から7市が入る。適度な人口規模、生活の質の高さなどが原因。青年の移住者も多いという

鳥取で20日に行なわれた全国男子部幹部会にも、若い力と勢いがみなぎっていた。体験発表した友は、目の難病で右目を失明。それでも「暗闇の中に希望を見いだす」と、特別支援学校の教諭になり、同じ境遇の生徒を励ましている模様を語った

島根県出身の文豪・森鴎外は“命ある限り、失ってはならないものは希望である”と言ったが、病魔も成長のばねに変える青年の生き方に、その模範を見る思いがした

SGI会長は山光への思いを「ここに、広宣流布の新しいモデルをつくることができれば、日本は変わります」と。使命を自覚した青年の姿の中に、未来が輝いている
              (志)


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月22日(火)付】



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嫁が君/今日の俳句 ≪第1991号≫

2015年12月21日 06時29分54秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)12月21日(月)≫師走(旧暦11/11)



 どこからか日のさす閨(ねや)や嫁が君
       村上鬼城

 ぬばたまの寝屋(ねま)かいまみぬ嫁が君
       芝不器男

 空部屋の蚕室を駆ける嫁が君
       瀧澤伊代次

 新たなる趣味を齧りて嫁が君
       石倉千賀子

 美しき名を貰うてゐても嫁が君
       水田むつみ


※ 嫁が君
 ネズミのこと。関西方面の方言である。 仙台・宮城県登米郡・群馬県碓氷郡・愛知県北設楽郡・岡山県邑久郡とは、《嫁では御》、丹波地方では、《嫁ごぜ》、熊本県天草島では《嫁女(よめじょ)》と呼ぶ。
 正月三が日は、めでたいので、ネズミというのを忌んで、こう呼ぶのだが、ネズミは大黒様のお使いと信じられており、地方では正月にネズミにお供え物をするところが少なくない。もちろん、正月が過ぎれば、ネズミ退治が始まるのである。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*今週のことば*※



 年末年始のあいさつは
 温かく心を結ぶ。
 「仏種は縁に従って起る」
 明るく爽やかに
 仏縁と友好の拡大を!

         12月21日




       ※☆*寸 鉄*☆※



山光の誇り輝く男子部幹部会・鳥取・島根の若師子頼もし!新時代の開拓を
        ◇
和歌山の日。共戦の魂が脈動する大関西の雄よ!新たな常勝の金字塔必ず
        ◇
「友好期間」が開始(スタート)。友人と交流、親子で語らい。健康・無事故で有意義に
        ◇
「仏になるみちは善知識にはすぎず」。共に励まし共に向上!創価の勝利道
        ◇
学童保育の待機児童が1万7千人と。母と子の笑顔守る社会へ。対策急げ


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月21日(月)付】





       ※☆*名字の言*☆※


民音が海外からの初の招聘公演を行って、きょう21日で50周年を迎える。以来、交流国は105カ国・地域に広がり、演奏会は7万8000回を数える

民音公演で来日を重ねた一人に、オーストリアの声楽家・サイフェルト博士がいる。彼女の両親は盲目で、幼いころから2人の手を引いて生活していた様子を、池田SGA会長との対談で語っている。父は優しく、母は厳格。愛情に包まれて育った博士は、SGI会長が作詞した「母」の曲を“おはこ”とした

博士には初舞台の時からの習慣がある。終演後、客席に花束を持っていき、聴衆に配ることである。それは「感謝のしるし」と博士は言う。「私がこれまで達成したことは、どれ一つとっても、自分一人で成し得たことではありません」とも

仏法では「四恩」を説き、その第一に「父母の恩」を挙げる。日蓮大聖人は、自身を育ててくれた父母の恩を、須弥山や大海よりも高く深いと仰せだ。そして、その大恩に報いる道として、“1日に2、3度は笑顔で接する”など、具体的な実践を示されている

広布に存分に励み、成長していく陰には、家族の支え、そして幾多の学会の“父母”たちの祈りと励ましがある。一年の終わりに、心からの感謝を言葉にして伝えたい。
              (蹴)


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月21日(月)付】



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年忘れ/今日の俳句 ≪第1990号≫

2015年12月20日 07時16分48秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)12月20日(日)≫師走(旧暦11/10



 ユーカリの白い花見る年忘れ
       瀧井孝作

 この町に料亭ひとつ年忘れ
       上崎暮潮

 年忘三輪山ぬうつと闇に在り
       河原枇杷男

 歌舞伎座の絨氈踏みつ年忘
       渡辺水巴

 膝抱きて荒野に似たる年忘れ
       山田みづえ




※ 年忘れ
 
 年の暮れに、親類・知友などが一堂に会して、一年間の労苦を忘れ、また無事を祝い会うために催す酒宴。室町時代からあり、連歌の興行などが行われた。今は会社や官庁の忘年会という名のいたずらに飲んで騒ぐ会になってしまった。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*わが友に贈る*※



 一人一人の個性を
 輝かせる力が信心だ。
 強き祈りを根本に
 わが生命の花を
 朗らかに咲かせゆけ!

         12月20日




       ※☆*寸 鉄*☆※



「うれしきかな末法流布に生まれあへる我等」。使命の同志と喜び勇んで前進
        ◇
個人会場の提供者。ご家族の皆様に感謝!真心の献身に三世永遠の大功徳
        ◇
東京・多摩池田総区「原点の日」。信仰王者の模範の友よ!希望の光を拡大
        ◇
「人間の連帯国際デー」。目の前の一人と心結ぶ。創価の対話こそ最先端と
        ◇
南海トラフ地震、都市ほど揺れが大ー予測。家具固定等、磐石の備えこそ


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月20日(日)付】





       ※☆*名字の言*☆※


1890年9月、オスマン・トルコ帝国の使節を乗せたエルトゥールル号が帰国の途中、台風に遭い、和歌山県沖で沈没した。紀伊大島の島民は、夜通しで救助にあたり、69人の命を救った

この「エルトゥールル号遭難事件」から125年の今、トルコと日本合作の歴史映画「海難1890」が上映されている。不眠不休で、決死の救出劇を続ける島民の姿が感動的だ

民族、宗教、イデオロギーのために憎み合い、ときに殺し合うのも人間なら、わが身の危険も顧みず、他者の命を救おうとするのも人間だ。「日本人だから」こういう行動ができたのではない。苦しんでいる人を救いたいという「心」に国境はない

この救出劇はトルコの親日感情をつくった要因の一つといわれる。民衆の真心の行動が、125年の時を経て、二つの国の友情を支えている――これは一つの希望だろう。国と国の関係の土台には、人間と人間の関係があることを、利害が渦巻き、分断の影が覆う現代に教えているように思えてならない

トルコのことわざに「友情の真偽は暗い日にわかる」(『遊牧民族の知恵』大島直政著、講談社)とある。友情の真価が発揮されるのは、順風の時よりも苦難の時。「誠実」こそ�外交�の最大の武器である。
              (稀)


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月20日(日)付】



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年用意/今日の俳句 ≪第1989号≫

2015年12月19日 05時53分11秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)12月19日(土)≫師走(旧暦11/9)



 年用意靄あたゝかき日なりけり
       久保田万太郎

 山影の水仙を剪る年用意
       城戸雅子

 病僧やかさりこそりと年用意
       川端茅舎

 眞直に晩年が来て年用意
       三浦澄江

 水汲んで燈台官舎年用意
       平野文子



※ 年用意
 新年を迎えるにあたって、いろいろの支度や用意が必要だ。松飾り、注連飾りなど、年神様を迎える直接の用意。
 煤掃、畳替、塀や垣のつくろい、正月用品の買い物に出かけたり、農村では年木取り、松迎えなど。子どもたちの春着を縫うのなども年用意と考えてよいだろう。春支度も同じことである。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*わが友に贈る*※



 簡単にできたものは
 容易に崩れてしまう。
 一歩一歩堅実に
 揺るがぬ基盤を築け!
 水の流れる如く前へ!

         12月19日




       ※☆*寸 鉄*☆※



会長(SGI)の言論は幸福の価値発信し地域の絆を結ぶー識者(アルゼンチン)。最高峰の哲学胸に
        ◇
「いかなる事ありとも・すこしもたゆむ事なかれ」御書。試練こそ成長の因
        ◇
本当の偉さとは生涯かけて恩を返すことー恩師。青年よ報恩の道を断固と
        ◇
呼吸器感染症(RSウイルス)が拡大と。乳幼児は肺炎などの重症化も。消毒、マスク着用を
        ◇
大掃除の時期。怪我の大半は中高年と。高い所は無理をせず。安全第一で


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月19日(土)付】





       ※☆*名字の言*☆※

未来部員に教わったクイズを一つ。「一日増えると一日減るものは?」。答えは「日めくりカレンダー」。大みそかに近づくほど、一年の残り日数が減るのが分かり、もう一踏ん張りと心に期す

無味乾燥な数字にも、数量以上のものを見るのが人間だろう。作家の吉行淳之介さんは、数字を人になぞらえて語った。「3っていいね。相手を待っているって感じもあるな(笑)。8になるのをね」(『向田邦子全対談』文春文庫)

『字通』には、漢字の「五」が「伍と通じ、なかま」の意味を持つとある。東日本大震災から5年目の今年は、「仲間」の大切さを、あらためて感じる一年だった

福島の婦人部の友が語っていた。「震災と原発事故から5年目にして感じる“今の苦しみ”がある。その試練と戦う友に寄り添う決意を新たにしています」「明日が不安で涙したことはない。ただ、久々に会った友と目が合った瞬間、負けずに歩んだこれまでの苦労をお互いに感じ、涙ながらに、たたえ合うことはあります」

間もなく震災から5年目の年越し。「『共に』という心と行動のなかに、日蓮仏法の真髄の精神がある」との池田SGI会長の指針を胸に、過ぎゆく一日一日を悔いなく、友と語らい、励まし合って進みたい。
               (白)




【聖教新聞:2015年(平成27年)12月19日(土)付】



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ボーナス/今日の俳句 ≪第1988号≫

2015年12月18日 04時56分38秒 | 今日の俳句
≪2015年(平成27年)12月18日(金)≫師走(旧暦11/8)



 懐にボーナスありて談笑す
        日野草城

 ボーナスを一呑みにした娘の晴れ着
        森 愛子

 おろかにも賞与の袋すかし見る
        平野文子

 賞与月疲れざる顔夕映えよ
        香西照雄

 ボーナスは赤字の埋めとのたまへり
        後藤紅郎




※ ボーナス・年末賞与
 盆と正月の二回(四回のところもある)に諸官庁・銀行・会社などで出す賞与金・特別配当などのこと。
 俳句ではこれを年末の季語として用いる。最近は、年末のボーナスを越年資金・越冬資金といって、工場などでは、労組を中心に越年闘争が行われている。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】





       ※☆*わが友に贈る*※



 一年の総仕上げへ
 心一つに前進!
 明年へ向かって
 決意あふれる目標を!
 誉れの歴史を共に!

         12月18日




       ※☆*寸 鉄*☆※



平和とは「全人類の最高の人格を導き出すこと」恩師。生命変革の対話を
        ◇
東京・足立の日。庶民の王者に恐れなし。共戦の歴史築く大行進を堂々!
        ◇
どんな境遇でも運命を越えて成長できるー哲人(セネカ)。青年よ不屈の岩窟王たれ
        ◇
御書に「報恩をもて前(さき)とす」と。一年の感謝を声に出して。心は伝えてこそ
        ◇
世界農業遺産に岐阜・和歌山・宮崎の3地域。母なる農村の価値を未来へ


【聖教新聞:2015年(平成27年)12月18日(金)付】




      ※☆*名字の言*※


「フェイスブック(FB)や「ツイッター」などのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、欠かせない日常生活の道具という人も多いだろう

デンマークの「幸福度研究所」が、FBに関する実験を行った。共同通信などの報道によると、約1000人を二つのグループに分け、片方に1週間、FBを禁止したところ、そのグループの「幸福だ」と回答した人の割合が、もう片方のグループの回答に比べ、7%上回ったという

ITで、多量の情報、多くの人とつながることができても、人生の確かな充実を得るには足りない。「便利」が即、「幸福」ほは限らない。その点、西垣通さん(東大名誉教授)の指摘が示唆的だった。「伝達用の『知識」としての言葉は、リアルな実体験や対話・熟議といったコミュニケーションを通して初めて、人間にとって必要な『知恵』の言葉へと発展していく」(本紙11月7日付)

日進月歩の情報社会の中にあって、人と徹底的に関わり合い、励まし合う学会活動の価値はこの、知識を「知恵」に昇華させていく点ににもあるといえるだろう

年末年始は、日ごろ会えない人に接するチャンス。スマホに目を落とす回数を少し減らして、人間と向き合う時間を増やしてみたい。
               (江)




【聖教新聞:2015年(平成27年)12月18日(金)付】



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枯菊/今日の俳句 ≪第1987号≫

2015年12月17日 07時08分40秒 | 今日の俳句

≪2015年(平成27年)12月17日(木)≫師走(旧暦11/7)



 枯菊を焚く淡(うす)き火のうごきけり
          日野草城

 起しやれば匂ふもあはれすがれ菊
          松本つや女

 枯菊に虻の来る日のまだつづく
          丸山白羊

 荒地野菊日あたりながら枯れにけり
          舘岡沙緻

 日輪のがらんどうなり菊枯るる
          橋本鶏二



※ 枯菊
 自然の状態にはえているものではなく、鉢植えや園圃に植えたものの立ち枯れしたものをいう。時雨や霜に痛んだ枯菊の姿は、開花の華やかな面影はもとむべくもない。キクは耐冬性の宿根草。苗分けは、十二月の冬至のころ。三月上、中旬ごろに行う。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】






       ※☆*わが友に贈る*※



 「地区」こそ
 広宣流布の母港なり!
 わが地域から
 輝く人材の波を!
 新たな人間革命の劇(ドラマ)を!

         12月17日




       ※☆*寸 鉄*☆※



同志と感激し合って帰るくらいの座談会にー恩師。勝利の一年へ団結の出発
        ◇
ドクター部、白樺の皆様、本年も有難う!「生命の守り手」に大功徳は厳然
        ◇
「たすくる者強ければたうれず」。故に弛まぬ訪問激励を。徹して粘り強く
        ◇
各地でスリップ事故が多発。速度超過や急ハンドルは禁物。安全最優先で
        ◇
多忙な年の瀬。振込詐欺に警戒!「自分は大丈夫」が危険。今一度声掛けを

【聖教新聞:2015年(平成27年)12月17日(木)付】




      ※☆*名字の言*※


古書店で求めた小説のページをめくっていると、列車の切符が挟まっていた。以前の読者が、しおり代わりにしたのだろうか。遠く離れた地の駅名と、20年以上も前の日付の印字は、すでに薄くなっていた

この本も、旅するようにして、人の手から人の手へと渡り、自分のもとにたどり着いたーーそう思うと、一冊の本にも縁を感じてならなかった

ある男子部員が愛用する御書は、かなり使い込まれていた。聞けば、就職で郷里を離れる際、母が使っていた御書をくれたのだという。もともとは、祖母のものだった。かつて、貧乏を抜け出したいと入会した祖母が、1年がかりで貯金をして購入した。

生きる支えにしたのだろう、「さいわいは心よりいでて我をかざる」(御書1492頁)などの御聖訓に、朱色の傍線が引いてある。その“宝の一冊”を祖母は、嫁いできた彼の母に譲ったのだ

結婚当初、母は学会活動に消極的だった。だが病弱で生まれた息子の彼を健康にしたいと、信心に目覚めた。蛍光ペンで強調された「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(同1124頁)などは、母が心肝に染めた一節だ。年月を重ね、3世代に生きる力を送ってきた一冊の御書ーーその輝きは増すばかりである。
               (城)




【聖教新聞:2015年(平成27年)12月17日(木)付】



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