染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

生き物と活用と、富士山環境展3

2016年01月31日 21時22分29秒 | 富士山環境展
薪割りをすると出てきちゃうんですが、僕の薪割りが終わると鳥がついばみに来ます。申し訳ないんですが、鳥さんも大変なんだと思います。生き物の循環はここでも起きています。


富士山環境展が今年も行われます。
富士山麓の使われない資源の活用についての提言が主題となりますが、なかなかこれが知れば知るほど、難しい問題であります。

資源の循環と活用についてなんですが、人が介在しなくても循環は、ある意味成り立つんですよね。
骨や皮を頂いてくるんですが、先日の投稿のようにほっといても数日で骨になります。まあ皮を剥いてあげたからこそなんですが、時間をかければそのうち色々な動物たちの食事となるんですね。生物の多様性について考えると、森から大きなエネルギー源を持ち出すのはある意味マイナスではないかな?と思うことも多いです。ただ、現状は栄養過多ではあると思いますけど。

ただそこだけ見ると、生物の多様性は一見あるように見えますが、これは一定の強力なエネルギー源に頼った多様化がおこなわれる事が考えられます。
人間の生活同様一つのエネルギーに頼り過ぎると、それば無くなった場合代替するものがなく、一蓮托生ということも多く見られます。染織工業の世界で嫌というほど見てきました。そういったことが今後地球規模で起こらないとも言えない。
これはエネルギー問題だけでなく、農業の種子問題でも同様ですね。



絶妙な位置がズバッと存在するなんてことは無いでしょう。
こんな暮らしをしていると、森や環境は許容範囲の中を行ったり来たりするものだと実感するのですが、やじろべえがゆらゆら揺れているように、危ういけれど、持ちこたえつつあるような存在だと感じています。

このやじろべえの重りがね、左右違って来ている現代において、それを変えてしまった人間ではありますが、もとに戻すことが出来るのも人間であると思っていますよ。



富士山環境展 3

富士山の生物多様性への提案
2016年2月27日(土)~3月13日(日)

富士宮市富士山環境交流プラザ 9時~17時 火曜休館


出展作家 
あしざわまさひと / 石井秀史 / 伊藤千史 / 宇佐美和彦 / 木内正貴 / 木下琢朗 / 愚乱児 / 白砂勝敏
銭谷均 / 十時孝好 / ナガタトシヒロ / マンタム / 水島圭子 / 野網克美 / 井戸直樹 / 小野比呂志 / 遠藤和帆

富士宮市富士山環境交流プラザ
静岡県富士宮市粟倉1618-9 t/f 0544-59-0050
主催 富士山環境展実行委員会 (代表染織工房豆 遠藤和帆
協力 富士山鹿協同組合 / グランジ工房 / レストランKAWASAKI
共催 森のたね / 染織工房豆 後援 富士宮市 / アトリエパセリ



プラザ企画ワークショップ、他3月5日(土)  骨を染める
         ~カード立てとペン立てづくり~  10時~
3月13日(日) 鹿皮と富士ヒノキの間伐材で太鼓づくり 9時~
3月13日(日)           ギャラリートーク 16時~ 
                クロージング   17時~
              詳しくは富士山環境交流プラザへ

小さなマダニ君 

2016年01月19日 19時33分11秒 | 鹿問題

体調不良により血液検査を受けました。ちょっと運動不足な内容がでましたが、概ね綺麗ですとのこと。

体調不良の原因の一つに考えていたのが、マダニ君。先日のたぬき君から、かなり頂きまして、大変なことになっています。発症には一週間位かかるとのことなので、たぬき君は関係ないかもしれませんが、ここ数週間解体に参加させていただいているので、いつなっても不思議ではない。しかもストレスも思い当たるので、最近の無気力に何か原因が無いかと思っていたので、ちょっと調べてみたわけです。

身体はなんともないわけですが、かかった先生からの依頼で、小さなマダニ君が死んでいてもいいので、欲しいといわれました。
山間部の診療所なので、時々マダニ君にかかる人の来るということもあるし、注意喚起のためにも欲しい。
まあ、それで、ありますよって即答できる人もそれ程いないと思いますが、今度持って行きますよって事になりました。マダニ君の本も購入してくれそうです。なんかいいことあるといいですな。

マダニ君ネックレス製作予定だったので、ちょうど良く個体を確保していたので、それを持って行こうと思います。


まあ、それから、作品のHPを作成しました。よく解らないのですが、作品見せてとか履歴送れとか言われるので、もういちいちめんどくさくなって来たので、なんとかしたわけですが、何ともやっつけ感は否めません。後今後更新していけるかどうかが問題です。


遠藤和帆の仕事 HP

今日の仕事

2016年01月12日 20時20分38秒 | 鹿問題
今日は狸

不慮の事故で亡くなられた「狸がいるけど、いる?」と聞かれたら、そりゃあ頂きます。
ふわふわな毛皮を見るにつけ、取らぬ狸の皮算用とことわざを思ってしまいます。でも、目の前にあるにもかかわらず、そろばんを弾いてみても、現代は良い結果が出るかといえば何も出ないんですな。


今年は鹿にマダニ君少なかったので、そういう年もあるのかねと思っていたんですが、これまで少ないと思っていた狸にマダニ君が多いので、ちょっと困る。
小さい子が多かったので、もしかしたら、マダニ君は宿主を数回変えるのですが、その始まりはこういった小動物が多いのかもしれませんね。キョンとか多いと聞きますし。

数年前に、キツネを鞣しましたが、その時は猟師さんに泣きを入れたなとか懐かしく思いました。機会は急に

あの時のキツネには、マダニ君全くいなかったんですけどね。




それで、今回も剥いた絵を下に乗せていますので、辛い人は、見ないほうが良いかもしれませんよ。























毛皮







内側





流石に脂が多くって大変。猪ほどではないけれど、流石に冬場に人家の近くにいると脂がのっていますな。ちょっとしっかり取るのは難しいかもしれないです。
からだの白い部分、特におしりは全部脂肪です。明日これを高校生に見せようかと考え中。鞣す工程を少しだけ見せようかと思っています。まあ、少し脂を取って、塩とミョウバンを塗るだけだけれど。

カラス最強なり

2016年01月06日 19時54分05秒 | 鹿問題
昨日の鹿くんの状態が結構すごいよって聞いたので、見に行きました。
カラスがすごく集まっている。(画像のカラスはイメージです)

ということで、行ってきました。流石に近づくと一斉に逃げてしまうので、集まっているところは写真に収められなかったのですが、鹿くんがすごいことになっていました。剥いてあげたとこ骨になってるんだもの。なんかもう何ヶ月も土の中に埋めているの馬鹿らしくなるくらいすごいことになっていました。




ほんとにびっくりしたので、心の弱い人はスクロールしないほうがいいですよ。

でも、明日とか、残ってる所の皮むきに行こうかなあと本気で思いました。
それで骨もらって行って、肉残ってるところはまだ置いていこうかなと思う。まだ一日だし、全く腐敗臭はしないです。




















もう少し












カラス最強です。小型肉食獣が来る前に骨を回収すれば結構綺麗だと思います。おしりの肉皆無です。目玉無しです。
富士山の樹海で自殺しようなんて馬鹿なこと考える人は、こういうの見といたほうがいいかもしれないと思ったりします。

今日のお勤め

2016年01月05日 20時22分20秒 | 鹿問題
今朝遅い時間に鹿死んじゃってるよって連絡があり、どうするって言われたので、取りあえず準備だけして見に行きました。兎に角近所。車で3分。

まあ、環境展やってて、今年は使われていない素材《アンダーユース》について考えようとか行っている手前、穴掘って埋めちゃうよとか言われると取りに行かざるを得ませんね。
取りあえず角切って、皮むいて鞣しました。

個人的にどのような最後を送ったか想像するのが解体時の日課ですが、右側の身体全体をしこたまうっており、内出血がひどい。皮膚から、筋肉まで右側全体が内出血していました。露骨も割れており、多分内蔵もひどいことになっていました。触診でしたが、腰骨も割れてるんじゃないかと思いました。
そんな状態でも、道路上ではなく少し森の中にはいろうとしていたので、鹿強いなあと関心しました。

はじめに発見した人が気を使って内蔵を出してくれていたんですが、おそらく内蔵破裂。肉や皮膚に匂いがついてしまっていました。これではいくら状態が良くても食べられませんね。身体半分が内出血で肉も食べれる状態ではありません。
それでも、腰椎がほしいなと思っていたのですが、全部完品とはいかない様子。横突起が割れている感じがしました。頭や首は何とか大丈夫な感じ。歳は5歳以上だと思いますが、意外と大きい個体でした。四本角が小さめで、根本も細いので、まだ若いんだと思います。足の骨とか見ればもう少し判るかもしれません。





皮膚は内出血の状態がものすごくよく分かる。散弾銃でも当たったんじゃないかというくらい細かい血痕が残っています。右半身全体が内出血でひどい。この血痕は鞣しても残るから何にしても難しいですね。外側には傷もなく綺麗なんですが、工場に鞣しを出すにしても、太鼓にするにしても、これ跡が残るだろうなあ、、と思いましたので、自分で鞣すことにしました。


こういう事故は誰もいい気分ではないですね。
事故を起こした人はそこにはいなかったので、わかりませんが、車も大変な状態でしょう。
鹿にとっても全くひどい死に方です。
処分するにしても肉は何ともなりません。ロードキルは本当に辛いことばかり。

駆除が何故必要なのかということは、まさしく人の都合でしかありません。
そうではあっても、森林の保護、多様性の保持など理由は何でもありますが、後手後手の法整備によるしわ寄せが現在起こっています。色々な政策は万能ではありません。現状を把握して常に最善を模索していかなければならないと思います。



富士山環境展3
2月27日より開催します。よろしくお願いします。詳細はまたお伝えします。

金魚鉢を洗いながら

2016年01月04日 22時26分55秒 | Weblog
本日庭の金魚の家を綺麗にしました。

どうも、どなたかが中にドッグフードを入れてくれたので、脂が浮いてカビたりしており、ちょっとまずい状態なので、急いで綺麗にしたんですが、この件で色々考えさせられています。
まあ、多分あまり餌をもらえていないので、心配してくれたんでしょうが、消費できる以上の物を与えたことで、生活環境が悪化して油が浮いて、結局酸欠になり金魚たちを殺してしまうことになると想像できるのですが、餌として入れてくれた方は多分そこまで想像していないのでしょう。
このことを、特に腹立たしいと思っているわけではありません。

最近身の回りでも色々強要されたり、異端な発言により奇異な目で見られることも多いのですが、この件も同じではないかと思いました。

集団の意識は全体の群れの数が多い方が正義となりがちですが、事の発端は自分の基準、常識の強要にあると感じます。
多くの差別や偏見は、集団の常識を、個の性質に強要しているのではないかと思いました。またそれを共感する人が身の回りに多くなれば、それだけでそれが正義だと信じてしまうのだと先の大戦を思うと理解できる。

意識や常識が違う主張があることを、お互いが理解尊重して頂ければ色々解決することも多いのではないでしょうか。

国とかの大きな存在でなければ、その社会から、遠ざかっていくことで自分を守れるので、今年は本来するべきことをして、色々嫌われても、身の回りを精査していこうと思っています。
異端な発言も僕にとっては常識なんですが、それを言われる人にとっては非常識なんだろうなと解っているので、その意識の強要はしませんので、わかってほしいなあと思います。

つまりまあ、ドッグフードを入れてくれた人にとっては、それがその人にとっての常識であったのだと思っています。
ただ、強要しないでよって思いました。ウチの庭だし。

本年もよろしくお願いします。2016

2016年01月03日 21時07分35秒 | 工房豆
2016年も開けております。明日よりちゃんと仕事にかかります。

今年のおおまかな予定をお知らせいたします。

2月27日~3月13日 富士山環境展 3
3月6日~4週間土日のみ 遠藤和帆個展 残像 静岡県清水区 ギャラリーSUN
4月15日~5月5日 猫展 東京都青梅市 ギャラリーわあす
4月16日~30日 猫展 静岡県富士宮市 Ryuギャラリー 
6月 東京都青梅市 いろめき展
7月 工房展予定
9月 バッグ展 静岡県富士宮市 Ryuギャラリー
   きのこ展


他グループ展などに参加します。また、公募展や公募のクラフトフェアなどは記載しておりません。
また、色々な展示にもお声を掛けていただいておりますが、いまだ未定なので、その都度決まり次第お知らせいたします。

 
本年もよろしくお願いします。

染織工房豆  遠藤和帆 遠藤多江子